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Microsoft Dynamics 365 新機能: ラーニングパスのカスタマイズ: その 1

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みなさん、こんにちは。

今回は、Dynamics 365 新機能からラーニングパスの作成について紹介します。
本機能は、Dynamics 365 オンラインでのみ提供されています。

概要

ラーニング パス は、ページを開く、アクションを実行する、またはヘルプ ボタンをクリックするときに、
ユーザーが Dynamics 365 で表示するカスタマイズ可能なヘルプを追加することができます。
ラーニング パスは、前バージョンより提供されておりましたが、本バージョンよりカスタマイズできるようになりました。
前バージョンの記事は以下を参照ください。

Microsoft Dynamics CRM Online 2016 更新プログラム 1 新機能: アプリ ガイダンスにより評価しやすくなりました!
https://blogs.msdn.microsoft.com/crmjapan/2016/06/29/dynamics-crm-online-2016-update-1-app-guidance-1/

前提条件

– ラーニングパスとカスタマイズ可能なヘルプの併用はできません
– Dynamics 365 オンラインでのみ提供されています
– システム カスタマイザー、またはシステム管理者ロール、または ラーニング パス の作成特権を持つ別のロールが必要です。
– Office 365ラーニング パス 作成者のセキュリティ グループのメンバーである必要があります。

早速、ラーニングパスの作成を有効にしてみましょう。

ラーニングパス作成の有効化

1. Dynamics 365 にログインします。

2. [設定] > [管理] > [システムの設定] をクリックします。

3. [全般] タブのラーニングパスの作成を有効にします。

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4. 確認画面が表示されるため、OK をクリックします。

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5. 有効になったことを確認します。

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セキュリティグループにユーザーを追加

続いて、実行ユーザーがラーニングパスのカスタマイズできるよう、Office 365 のセキュリティグループにユーザーを付与します。

1. Office 365 管理ポータルにアクセスします。

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2. グループをクリックします。

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3. “Learning Path Authors” セキュリティグループをクリックし、メンバーの編集をクリックします。

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4. メンバーの追加をクリックします。

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5. ユーザーを追加し、保存します。

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6. セキュリティグループにユーザーが追加されたことを確認します。

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コンテンツライブラリの起動

続いて、ラーニングパスを作成するため、コンテンツライブラリを起動します。

1. Dynamics 365 にログインします。

2. 右上のアイコンをクリックします。ラーニングパスのカスタマイズアイコンが表示されます。

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3. カスタマイズアイコンをクリックします。

4. コンテンツライブラリが起動します。

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まとめ

次回は、コンテンツライブラリについて紹介します。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります


Microsoft Dynamics 365 新機能 : プロセスの統合と機能拡張 その 1

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みなさん、こんにちは。

Dynamics 365 用 2016 年 12 月の更新プログラム (オンラインおよび設置型) の新機能から、
プロセスの統合と拡張された機能をご紹介します。
バージョンとしては、8.2.x  で利用可能です。バージョン アップデートについて詳しくは、
前回のブログをご参照ください。

 

概要

Dynamics 365 では、業務ルール、業務プロセス フロー、モバイル タスク フローをカスタマイズ
する際のデザイン画面が一つになり、同じ画面で作業できるようになりました。

業務プロセス フローは、独立したエンティティとして扱われ、セキュリティロールで読み書きなどの
細かな権限の制御までできるようになっています。
さらに、ワークフローから、業務プロセスの情報を取得してそれに対する条件やアクションを指定する
などの複雑な作業を自動化したり、一つのレコードに複数の業務プロセス フローを平行に使う
シナリオもサポートされるようになっています。

 

シナリオ

以下のシナリオで、プロセス機能を確認してみます。

  1. 案件の引き合いがあったら、取引先企業を特定し、支払い情報を確認
    対象企業が “クレジットの留保” になっていた場合は、
    特定の支払い条件が指定され、Finance チームによって確認されることになっています
  2. 営業案件を作成し、提案を作成
  3. プロセス開始から一定時間以上経過した場合は、レビューが必要
    マネージャーに実施を促すメッセージを送信

既定のソリューションとサンプル データまたは新規作成するレコードのみで試しているため、
実際のビジネス プロセスにはそぐわないところもありますが、ご容赦ください。

では早速、営業担当者として作業を開始してみましょう。

 

ビジネス推奨事項

該当の取引先企業レコードを開き、業務プロセス フローを確認します。
プロセスのステージで、”クレジットの留保” には、情報アイコンが表示されています。

同フィールドにも同じアイコンが表示され、クリックするとガイドが表示されています。
さらに、それに応じて厳しい支払い条件が適用されます。

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業務ルールで、”レコメンデーション” が指定できるようになりました。
ビジネス上の推奨事項などをユーザーに表示してガイドが可能です。

プロセス イベントを通じた自動化

取引先企業の支払い条件は “クレジットの留保” が選択されています。
そのまま営業案件を新規に作成し、引き合いを進めていきます。

バックグラウンドでは、業務プロセスフローのステージが開始されると、
新規にファイナンス チームのタスクと、別の業務プロセス フローが作成されています。

ファイナンス チームの担当者としてサインインすると、自分に割り当てられたタスクと
業務プロセス フローが表示されます。

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業務プロセス フローでステージが開始、終了される際に、イベントをトリガします。
オンデマンド ワークフローを呼び出して、イベントに基づくアクションの自動化が可能です。

 

プロセス イベントによる自動化

この営業案件は、オープンからかなり時間が経ってしまいました。

バックグラウンドでは、営業担当者の上司に案件レビューを促す電子メールが送信されています。
営業案件を確認すると、関連づけられた電子メールが送信されています。

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プロセスやそれぞれのステージの開始時間も保存しているため、ワークフローなどで
利用できます。

 

同時実行プロセス

この取引先企業の業務プロセス フローは、営業担当者と、ファイナンス チームの
担当者により同時に実行され、それぞれ進められています。

取引先企業のプロセス切り替えのダイアログ ボックスを表示すると、2 つの業務プロセス フローが
並行して実施されていることが分かります。

3-7

複数の業務プロセス フローを同時実行できるようになりました。
ロールによって異なるプロセスの同時作業をしたり、ユーザーが任意にプロセスを切り替えて並行に
進めたりできます。

 

プロセスのセキュリティ

営業担当者は、自分のロールに基づいた業務プロセス フローのみ選択が可能です。
セキュリティ ロールのアクセス許可で各業務プロセス フローに対してすべてのアクセス許可を与える
だけでなく、読み取りのみ、作成はできるが削除はできない、など細やかな制御が可能です。

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プロセスの完了または廃棄

業務プロセス フローが有効になっているエンティティでは、業務プロセスを切り替えできるほか、
廃棄、完了、再アクティブ化が選択できるようになっています。

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次回は、このプロセスを作成する手順をご紹介します。お楽しみに。

 

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

– Dynamics 365 サポート  片岡クローリー 正枝

Microsoft Dynamics 365 新機能 : プロセスの統合と機能拡張 その 2

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みなさん、こんにちは。

前回に続き、Dynamics 365 用 2016 年 12 月の更新プログラム (オンラインおよび設置型) の新機能から
プロセスの統合と拡張された機能をご紹介します。
シリーズもののため、前回の記事も併せてお読みください。
MicrosoftDynmaics 365 新機能 : プロセスの統合と機能拡張 その 1

前回は、シナリオに基づいて営業担当者が必要な情報を確認したり、レコードを作成する中で、
新しい機能を利用する様子をご紹介しました。
今回は、全体の業務プロセスのもとになる業務プロセス フローを作成し、アクセス許可を設定します。

 

シナリオの確認

以下のシナリオで、業務プロセスを利用しました。

  1. 案件の引き合いがあったら、取引先企業を特定し、支払い情報を確認
    支払い情報は、ファイナンス チームで再確認される
  2. 営業案件を作成し、提案を作成
  3. プロセス開始から一定時間以上経過した場合は、レビューが必要
    マネージャーに実施を促すメッセージを送信

 

プロセス デザイナーで業務プロセス フローを作成 1 – ステージ追加

まずは、新しい業務プロセス フローを作成して、1 つ目のステージを追加します。

  1. ナビゲーションの [設定] – [プロセス] をクリックします。
  2. 画面左上の [新規] をクリックします。
  3. [プロセスの作成] ダイアログ ボックスで、業務プロセス フローを指定し、
    [OK] をクリックします。
    image
  4. プロセス デザイナー ウィンドウが開きます。
  5. ステージ コンポーネントが 1 つのステップとともに追加されています。
    “新しい ステージ” をクリックし、表示名とカテゴリを指定し、
    [適用] をクリックします。
    image
  6. ステージを展開し、ステップをクリックします。
    データ フィールドを指定し、[適用] をクリックします。
    2-3

プロセス デザイナーで業務プロセス フローを作成 2 – 条件分岐追加

業務プロセスに条件を追加してステップを分岐してみます。

  1. 画面右側のボックスで、[コンポーネント] タブに切り替えます。
    条件コンポーネントをドラッグし、1 つ目のステージの横でドロップします。
    image
  2. 条件のプロパティが開きます。
    表示名とルールを指定し、[適用] をクリックします。
    image
  3. 画面右側のボックスで、[コンポーネント] タブに切り替えます。
    ステージ コンポーネントをドラッグし、条件の右横でドロップします。
  4. 追加したステージの表示名とカテゴリ、エンティティを指定し [適用] をクリックします。
    image
  5. ステージを展開し、ステップをクリックします。
    データ フィールドを指定し、[適用] をクリックします。
    image
  6. 画面右側のボックスで、[コンポーネント] タブに切り替えます。
    ステージ コンポーネントをドラッグし、2 つ目のステージの右横でドロップします。
    ステージ名とカテゴリを指定し、[適用] をクリックします。
  7. ステージを展開し、ステップをクリックします。
    データ フィールドを指定し、[適用] をクリックします。
  8. 画面右側のボックスで、[コンポーネント] タブに切り替えます。
    ステップ コンポーネントをドラッグし、先ほどのステップの下でドロップします。
    image
  9. 追加したステップをクリックし、データ フィールドを指定して [適用] をクリックします。
  10. 条件により、ステップを分岐させるよう、コネクタで接続します。
    追加した条件コンポーネントをクリックして選択し、[コネクタ] アイコンをクリックし、
    [接続] をクリックします。
    image
  11. コネクタの接続元と先が表示されます。
    “2 番目のポイント” として最後に追加したステージをクリックします。
    コネクタが追加されました。
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プロセス デザイナーで業務プロセス フローを作成 3 – プロセスの検証とアクティブ化

業務プロセスがある程度定義できたので、アクティブ化していきます。
プロセス デザイナーでは、プロセスの検証ができます。
設定の不足や不備をチェックして、問題があるとメッセージを表示して修正を促します。

  1. メニュー バーの [検証] アイコンをクリックします。
    検証結果が表示されます。
    image
  2. 最後のステージにからのステップを追加して、[検証] アイコンをクリックしてみます。
    検証が失敗した旨のメッセージが表示されます。
    image

    該当箇所には赤い丸が付けられ、エラー内容が表示されます。
    image

  3. 画面上のメニュー バーで、[アクティブ化] をクリックします。image
  4. [プロセスのアクティブ化の確認] ダイアログボックスで、[アクティブ化] をクリックします。
    業務プロセスがアクティブになります。
  5. プロセス デザイナー ウィンドウを閉じます。

セキュリティの構成

営業担当者がこの業務プロセス フローを利用できるように、セキュリティの設定をします。

  1. ナビゲーションで、 [設定] – [セキュリティ] – [セキュリティ ロール] をクリックします。
  2. セキュリティ ロールの一覧で “Salesperson” をダブル クリックします。
  3. [業務プロセス フロー] タブで、作成した業務プロセス フローに対してアクセス許可を付与します。
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動作の確認

業務プロセス フローの動作を確認します。

  1. 営業担当者でサインインします。
  2. 任意の取引先企業をクリックします。
  3. フォーム メニューの [プロセス] -[プロセスの切り替え] をクリックします。
    image
  4. [プロセスの切り替え] ダイアログボックスで、作成したプロセスを選択します。
    作成した業務プロセス フローが表示されます。
    image
  5. “クレジットの留保” フィールドを “いいえ” から “はい” に変更すると、プロセスのステージ構成が
    変更されることを確認します。
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  6. 業務プロセス フローで [次の段階] をクリックし、営業案件を新規作成します。
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  7. 営業案件が新規に作成され、業務プロセス フローが続いていることを確認します。
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  8. さらにフォーム メニューの [プロセス] をクリックし、[廃棄] をクリックします。
    営業案件レコードはオープンのままですが、業務プロセス フローがグレー アウトされます。
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    廃棄した業務プロセス フローは、再アクティブ化が可能です。
    業務プロセスの情報は、ステージ情報やその所要時間などで集計し可視化したり、評価に利用できます。
    廃棄やアクティブ化できることにより、より正確な情報として使えます。

次回はこの続きで、この業務プロセス フローにワークフローを追加したり、別のワークフローで利用したりする
手順をご紹介します。お楽しみに。

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

– Dynamics 365 サポート  片岡クローリー 正枝

Microsoft Dynamics 365 新機能 : プロセスの統合と機能拡張 その 3

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みなさん、こんにちは。

前回に続き、Dynamics 365 用 2016 年 12 月の更新プログラム (オンラインおよび設置型) の新機能から
プロセスの統合と拡張された機能をご紹介します。
シリーズもののため、前回の記事も併せてお読みください。

Microsoft Dynamics 365 新機能 : プロセスの統合と機能拡張 その 1
Microsoft Dynamics 365 新機能 : プロセスの統合と機能拡張 その 2

前回は、全体の業務プロセスのもとになる業務プロセス フローを作成し、アクセス許可を設定して
動作の確認をしました。
今回は、業務ルールをエンティティに追加し、さらに前回作成した業務プロセス フローに
ワークフローを追加します。また、このワークフローを別のワークフローで利用します。

 

シナリオの確認

以下のシナリオで、業務プロセスを利用しました。

  1. 案件の引き合いがあったら、取引先企業を特定し、支払い情報を確認
    支払い情報は、ファイナンス チームで再確認される
  2. 営業案件を作成し、提案を作成
  3. プロセス開始から一定時間以上経過した場合は、レビューが必要
    マネージャーに実施を促すメッセージを送信

 

業務ルールをエンティティに追加

業務ルールの “レコメンデーション” を取引先企業エンティティに新規作成します。
“レコメンデーション” のメッセージは、フィールドに表示され、ユーザーに対するガイドとして利用できます。
“レコメンデーション”  は、業務プロセス フローにも表示されます。

  1. [設定] – [カスタマイズ] – [システムのカスタマイズ] をクリックします。
  2. [ソリューション 既定のソリューション] ウィンドウで、取引先企業エンティティを展開します。
  3. 業務ルールをクリックして [新規作成] をクリックします。
  4. プロセス デザイナー ウィンドウが開きます。
  5. ルール名、条件の表示名とルールを入力し、[適用] をクリックします。
    image
  6. 画面右側のボックスで、[コンポーネント] タブに切り替えます。
    レコメンデーション コンポーネントをドラッグし、条件の右横でドロップします。
  7. レコメンデーション名、フィールドとレコメンデーションのタイトル、詳細を入力し、
    [適用] をクリックします。
    image
  8. レコメンデーションを展開し、ステップをクリックします。
    アクションを指定し、[適用] をクリックします。image

動作を確認してみましょう。

  1. 営業担当者でサインインし、任意の取引先企業レコードを開きます。
  2. “クレジットの留保” フィールドを “はい” にすると、レコメンデーションが表示され、
    アクションで指定した支払い条件が設定されます。

 

業務プロセス フローにワークフローを追加 1  – ファイナンス用業務プロセス作成

“クレジットの留保” フィールドが “はい” または空白の場合に、業務プロセスフローから
ワークフローを呼び出して、ファイナンス チームの担当者にタスクを作成し、
さらに新規の業務プロセス フローを作成するように構成します。

まず、ファイナンス チーム担当者用の業務プロセス フローを作成します。

  1. ナビゲーションの [設定] – [プロセス] – [新規] をクリックします。
  2. [プロセスの作成] ダイアログ ボックスで、カテゴリとエンティティを指定し、
    [OK] をクリックします。
    image
  3. プロセス デザイナーが表示されます。
    取引先企業の支払い情報を確認するステップを持つステージを 1 つ作成し、
    検証してアクティブ化します。
    image
  4. さらに、セキュリティ ロールでファイナンス 担当者と営業担当者にアクセス許可を
    付与します。

業務プロセス フローにワークフローを追加 2  – ワークフロー追加

  1. 前回作成した業務プロセス フローを編集します。
    ナビゲーションの [設定] – [プロセス] をクリックし、一覧から該当のプロセスを
    開きます。
  2. ワークフロー コンポーネントをドラッグして、条件コンポーネントの次のステージに
    ドロップします。
  3. ワークフローのプロパティで、トリガーを “ステージの開始” として、ワークフローを
    新規に作成します。
    image[15]
  4. [プロセスの作成] ダイアログボックスが表示されます。
    プロセス名を指定し、空のプロセスとして新規作成します。
  5. プロセスのプロパティで、”オンデマンド プロセスとして” にチェックを入れます。
    業務プロセス フローからワークフローを呼び出す場合は、呼び出し先のステージのエンティティと
    同じエンティティで、オンデマンドのワークフローである必要があります。
  6. [ステップの追加] で、レコードの作成を選択し、レコードの種類を先の手順で作成した
    ファイナンス チームの業務プロセス フローを指定します。
    image
  7. [プロパティの設定] をクリックし、プロセスの名前とステージ、Account を指定し、
    保存して閉じます。
    image
  8. さらにファイナンスチーム用にタスクを作成するステップを追加します。
    [プロパティの設定] で、必要な項目を指定します。
    image
  9. ワークフローを保存して、アクティブ化します。
  10. プロセス デザイナー ウィンドウに戻り、作成したワークフローをステージで指定し、
    [適用] をクリックします。
    image
  11. 業務プロセス フローを更新します。

 

動作を確認してみましょう。

  1. 営業担当者でサインインし、新規に取引先業を作成します。
  2. 支払い状況確認のステージで、”クレジットの留保” を ”はい” に変更します。
  3. 業務プロセス フローで [次のプロセス] をクリックし、新しい営業案件を作成します。
    image
  4. ファイナンス担当者でサインインし、タスクの確認をします。
    顧客の支払い情報確認のためのタスクが新規作成されています。
    image
  5. タスクの関連から取引先企業レコードにジャンプします。
    支払い情報確認のための業務プロセス フローが作成され、利用可能になっています。
    image
  6. 取引先企業レコードには、営業担当者とファイナンス担当者がそれぞれ異なる業務プロセスを
    実行しています。
    フォーム メニューの [プロセス] – [プロセスの切り替え] で確認ができます。
    image

業務プロセス フローを別のワーク フローで利用

さらに、作成した業務プロセスフローに対するワークフローを作成し、営業案件の提案ステージが
開始されてから一定時間が経過した場合は、上司に案件レビューを促す電子メールを送信するように
構成してみましょう。

  1. ナビゲーションの [設定] – [プロセス] – [新規] をクリックします。
  2. [プロセスの作成] ダイアログ ボックスで、カテゴリとエンティティを指定し、
    [OK] をクリックします。
    ここでは、作成した業務プロセスフローをエンティティとするワークフローを作成します。
    image
  3. [プロセスのプロパティ] で、開始時期を ”プロセスが適用されます” にチェックをしたままにします。
    さらに、動作の確認用に “プロセスの状態の変更” にもチェックを入れます。
    image
  4. [ステップの追加] で条件を追加します。
    [プロパティの設定] をクリックし、アクティブステージが一定時間経過した場合の条件を追加します。
    image
  5. さらに、[ステップの追加] で “電子メールの送信” をクリックします。
  6. 新しいメッセージの作成で、[プロパティの設定] をクリックし、必要情報を設定します。
  7. ワークフローをアクティブ化します。

動作の確認をしてみましょう。

  1. 営業担当者でサインインします。
  2. 先ほど業務プロセス フローを進めた営業案件レコードを開き、プロセスを廃棄してから再アクティブ化します。
    または、任意の取引先企業レコードを開き、業務プロセス フローを選択して営業案件を作成します。
  3. 一定時間経過すると、電子メールが送信されます。
    該当アカウントのメールボックスを確認するか、ワークフローのジョブが実施されていることを確認します。

 

いかがでしょうか。業務プロセスの機能が強化され、またプロセス デザイナーで全体の流れを意識しながら
プロセスを作成できるようになりました。ぜひ活用ください。

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

– Dynamics 365 サポート  片岡クローリー 正枝

Microsoft Dynamics 365 新機能: Portal アドオン その 1

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みなさん、こんにちは。

Microsoft Dynamics 365 から日本語で利用可能になった新機能 Portal Add-On についてご紹介いたします。
今回の記事では、 Portal Add-On をご利用いただくにあたって必要な手順を、ステップバイステップでご紹介いたします。

概要

Portal Add-On をご利用いただくことで、Dynamics 365 のデータを使用して、インターネットに公開された Web アプリケーションを簡単に構築することが可能になります。
これにより、
・Dynamics 365 のライセンスを持たない組織外のユーザーに対しても、Dynamics 365 のデータを活用してサービスや情報の提供ができる
・Dynamics 365 のレコードの作成・編集のみで簡単に Web サービスの構築が行える
等のメリットが得られます。

例えば、社内の営業担当者だけでなくパートナーの担当者と営業案件の情報を共有して潜在顧客へアプローチしたり、
製品のナレッジベースや過去のサポート案件等の情報をエンドユーザーへ公開したりと、
Dynamics 365 で管理されているデータを活用して社外の顧客・パートナーとのコラボレーションを強化することができます。

機能概要についてはこちらの動画もご参照ください。

 

事前準備

0. 使用可能な Dynamics 365 のインスタンスを用意します。
お持ちでない方は、下記の記事より試用版をセットアップください。
Dynamics 365 無料試用版のセットアップ手順

 

1. Dynamics 365 にログインします。

 

2. 上部メニューから、[設定] -> [セキュリティ] をクリックします。
00_open_security
※表示されているメニューの数と種類は、選択した機能によって異なることがあります。

3. [ユーザー] をクリックします。
00_open_user

4. ユーザーを選択し、 [管理者に昇格] をクリックして管理者権限を付与します。
01_promote_to_admin
この操作を行うのは、今後の手順を進めるにあたってOffice 365 (O365) 全体管理者の権限および Dynamics 365 の管理者権限が必要になるためです。
試用版セットアップ直後は Dynamics 365 の管理者権限は設定されておりませんので、
O365 全体管理者のアカウントでサインインした後に、上記手順で管理者権限を付与する必要があります。

 

Portalのインストール

5. Dynamics 365 ロゴの左のアイコンをクリックし、[管理者] タイルをクリックします。
02_open_office_admin_center_01

 

6. Office Admin Center が表示されますので、左メニューの [管理センター] -> [Dynamics 365] をクリックして Dynamics 365 管理センター を表示します。
03_open_d365_admin_center_02

 

7. Portal Add-On をインストールするインスタンスを選択し [ソリューション] をクリックします。
04_instance_picker

 

8. 利用可能なソリューションの一覧から利用したいポータルのソリューションを選択し、 [インストール] をクリックします。
今回は [パートナー ポータル] を選択します。
※コミュニティ, カスタム, 顧客セルフサービス, 従業員セルフサービス 等のテンプレートが利用可能です。
基本的な仕組みに違いはありませんが、初期のテンプレートが異なりますため、用途に応じて選んでください。
05_solution_install

 

9.  [状態] が [インストール完了] となるまで待ちます。
05_solution_installed

 

Portalの有効化

10. [Dynamics 365 管理センター] の [アプリケーション] タブに移動し、[Portal Add-On] を選択し [管理] をクリックします。
06_portal_configure

 

11. [ポータルを構成する] の画面があらわれるので、
[名前] 、 [ポータルの URL] 、[Dynamics 365  インスタンス] 、 [ポータル言語] 、 [ポータル管理者] 等を指定します。
※先ほど [パートナー ポータル] のソリューションを CRM  にインストールしたので、 [ポータルの対象者] を [パートナー] 、
[展開するポータル] を [パートナー ポータル] に指定し、 [送信] をクリックします。
07_portal_configure_02

 

12. サービス利用条件に同意すると、ポータルを構成中の旨を示す画面が表示されますので、構成が完了するまでお待ちください。
08_portal_configure_03
また、この際下記のようなメッセージが表れ、O365 アカウントでの再サインインを求められることがありますので、
O365 全体管理者の権限を持つアカウントを選択しサインインしてください。
Microsoft CRM Portals では、次の作業を行うためのアクセス許可が必要です:
・Read directory data
・サインオンを有効にしてユーザーのプロファイルを読み取る
・ディレクトリ データを読み取る

 

13. 構成が完了すると、下記のような画面になります。

08_portal_configured

 

14. [ポータルの URL] で指定した URL にアクセスすると、Partner Portal が利用可能になっていることが確認できます。
09_partner_portal_top

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は Portal Add-On の試用版ライセンスの申請から利用可能になるまでの設定についてお伝えしました。
次回以降、具体的な機能紹介とカスタマイズ方法についてお伝えしてゆきます。

– Dynamics CRM サポート  遠藤 崇光

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 1

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みなさん、こんにちは。

今回は、Microsoft Dynamics 365 新機能から編集可能なグリッドについて紹介します。
本機能は、オンライン、および設置型ともに提供されています。

概要

新しい編集可能グリッドは、グリッド (リスト、レコードの一覧のこと) のインライン編集、グループ化、フィルター処理、列での並べ替えなど、多くの機能を提供します。
編集可能グリッドは、エンティティ レベル、フォーム内のサブグリッド、またはダッシュボード内で使用できます。
編集可能グリッドは、Dynamics 365 Web クライアント、タブレット PC 用 Dynamics 365、および 電話用 Dynamics 365 のフォームでサポートされます。
ダッシュボード用として、編集可能グリッドは タブレット PC 用 Dynamics 365 および 電話用 Dynamics 365 で使用可能です。

早速、トライアル版で本機能を有効化した操作を見てみましょう。
有効化の詳細は手順は別記事で紹介します。

複数行の直接編集

ビューに表示されているレコードを直接編集することができます。以下は取引先企業エンティティの例です。

1. Dynamics 365 にログインします。

2. [営業] > [取引先企業] を選択します。

3. リボンにある表示形式から [編集可能グリッド] を選択します。

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4. 編集可能グリッドが表示されます。

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5. 1 つ目のレコードの [取引先企業名] を編集します。

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6. 2 つ目のレコードの [住所1: 市区町村] を編集します。

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7. カーソルを移動し、グリッドの右上にある保存ボタンをクリックします。

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8. グリッドの右上にあるリフレッシュボタンをクリックします。

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9. 編集した内容が保存されていることがわかります。

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グループ化

編集可能グリッドではビューを特定の列でグループ化、フィルターを行うことができます。

1. グループ化 のプルダウンからグループ化したい列を指定します。以下は、市区町村でグループ化した例です。

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2. 市区町村でグループ化された表示に切り替わりました。

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フィルター、並び替え

編集可能グリッドは、フィルターや並び替えを実施できます。

1. [住所: 市区町村] 列の右側にある矢印をクリックします。

2. フィルターを適用します。

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3. 列をクリックすると並び替えが実行されます。

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列の移動、調整

編集可能グリッドは、列をドラッグして移動することができます。

1. [取引先企業名] 列をクリックしながら [代表電話] の隣にドラッグします。

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2. ドラッグを話すと、列が移動されたことがわかります。

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状態の保持

編集可能グリッドは、フィルター、並び替え、列の調整といった状態をセッション内で保持します。
これにより状態をしたのち、利用者が他の画面に遷移しても、同じ状態が保持されます。

1. アクティブな取引先企業名ビューを開きます。

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2. グループ化、列の調整、フィルター、並び替えを変更します。image

3. ビューを切り替えます。

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image

4. 再び [アクティブな取引先企業]ビューを選択します。状態が保持されていることがわかります。

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制限事項

– 計算、ロールアップフィールドは編集できません

まとめ

次回は、有効化の詳細は手順は次回のブログで紹介します。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 2

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みなさん、こんにちは。

今回は、Microsoft Dynamics 365 新機能から編集可能なグリッドについて紹介します。
本機能は、オンライン、および設置型ともに提供されています。

前回は本機能の概要を紹介しました。ご覧になっていない方は一読ください。

Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 1

今回は、本機能を有効化する方法をご紹介します。

編集可能グリッドの有効化

編集可能グリッドは、エンティティレベルで有効化します。例としてサポート案件エンティティを有効化する手順を紹介します。

1. Dynamics 365 にログイン

2. [設定] > [カスタマイズ] > [システムのカスタマイズ] をクリックします。

3. [エンティティ] > [サポート案件] をクリックします。

4. [コントロール] をクリックします。

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5. [コントロールの追加] をクリックします。

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6. 編集可能グリッド を追加します。

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7. 追加されました。

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8. 編集可能グリッドを既定で表示するよう設定します。

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9. [保存] して公開します。

動作確認

実際にサポート案件のビューを表示してみましょう。

1. Dynamics 365 にログインします。

2. サポート案件にアクセスします。

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3. 編集可能グリッドが既定で表示されていることがわかります。

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検索フィールド列の制御

編集可能グリッドは、一部の項目を除き、検索フィールドの変更が可能です。
検索フィールドを選択する際に表示される候補を制御することができます。

1. Dynamics 365 にログイン

2. [設定] > [カスタマイズ] > [システムのカスタマイズ] をクリックします。

3. [エンティティ] > [サポート案件] をクリックします。

4. [コントロール] から編集可能グリッドをクリックします。

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5. 検索の追加をクリックします。

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6. ビューを選択し、制御したい検索フィールドを選択します。

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7. 現在取引先担当者検索ダイアログビューが選択されています。

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8. ビューを変更します。さらに特定の条件に絞ることもできます。

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9. 以下の通り設定し、OKをクリックします。

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10. 保存し、公開します。

動作確認

実際にサポート案件のビューを表示してみましょう。

1. Dynamics にログインします。

2. サポート案件にアクセスします。

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3. 編集可能グリッドの取引先担当者を変更します。指定したビューのレコードのみ表示されていることがわかります。

image

グループ化の無効

編集可能グリッドのグループ化する機能を無効化する方法を紹介します。

1. Dynamics 365 にログイン

2. [設定] > [カスタマイズ] > [システムのカスタマイズ] をクリックします。

3. [エンティティ] > [サポート案件] をクリックします。

4. [コントロール] から編集可能グリッドをクリックします。

5. 列によるグループ化をクリックします。

image

6. 無効にして [OK] をクリックします。

image

7. 保存して公開します。

動作確認

実際にサポート案件のビューを表示してみましょう。

1. Dynamics にログインします。

2. サポート案件にアクセスします。

3. 編集可能グリッドでグループ化のメニューが表示されていないことがわかります。

image

まとめ

次回は、編集可能なグリッドのイベントにスクリプトを追加してどのような制御ができるか紹介します。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 3

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みなさん、こんにちは。

前回に続き、Microsoft Dynamics 365 新機能から編集可能なグリッドについて紹介します。
本機能は、オンライン、および設置型ともに提供されています。

前回は本機能の概要を紹介しました。ご覧になっていない方は一読ください。

Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 1
Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 2

今回は、編集可能なグリッドのイベントにスクリプトを追加してどのような制御ができるか紹介します。

追加できるイベント

– OnRecordSelect イベント
– OnChange イベント
– OnSave イベント

OnRecordSelect イベント

単一の行 (レコード) が編集可能なグリッドで選択されている場合に発生します。
ユーザーが同じ行で異なるセルを選択している、または複数の行を選択している場合、このイベントは発生しません。

OnChange イベント

編集可能なグリッドのセルの値が変更されているとき、またはセルがフォーカスを失ったときに発生します。

OnSave イベント

更新された情報がサーバーにを送信される前、および次のいずれかが起こると発生します。

– 選択しているレコードが変更されているとき
– 編集可能なグリッドの保存ボタンをクリックしたとき
– 保留中の変更がある間に編集可能なグリッドから、ユーザーが並べ替え、フィルター、グループ化、改ページ、ナビゲーション操作を実行したとき

事前準備

各イベントにサンプルスクリプトを実装します。今回は各イベントがどのように呼ばれるかわかるようスクリプトを挿入します。

1. Dynamics 365 にログインします

2. [設定] > [カスタマイズ] > [システムのカスタマイズ] をクリックします。

3. Web リソースにスクリプトを登録します。

function Do_OnRecordSelect()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を選択しました”,null);
return;
}

function Do_OnChange()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を変更しました”,null);
return;
}

function Do_OnSave()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を保存しました”,null);
return;
}

4. [取引先企業] > [イベント] をクリックします。

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5. OnChange イベントにメソッドを登録します。今回は、取引先企業名に登録します。

image

6. OnRecordSelect イベントを登録します。

image

7. OnSave イベントを登録します。

image

動作確認

1. Dynamics 365 にログインします。

2. [営業] > [取引先企業] を選択します。

3. リボンにある表示形式から [編集可能グリッド] を選択します。

4. レコードを選択します。

image

5. 選択したレコードの情報が表示されます。

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6. 名前を変更します。

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7. カーソルを移動します。

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7. 別レコードをクリックします。

image

8. 保存が実行されます。

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明示的に保存ボタンをクリックしても同じ動作となります。

まとめ

いかがだったでしょうか。編集可能なグリッドはこれまで期待されていた機能です。
グリッド自体にスクリプトを実装できるため、必要以上の実装は避け、
パフォーマンスを十分に考慮したうえで実装ください。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります


Microsoft Dynamics 365 : SDK の下位互換性について

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みなさん、こんにちは。
Dynamics 365にてサポート対象のSDKと、そのSDKにてサポートしているDynamics  CRMの下位バージョンを
ご紹介いたします。

 

本記事は、米国チームのブログにて投稿された内容を基に記載しています。

情報元: Dynamics 365 SDK Backwards Compatibility

===================================================

Azure Access Control サービス (以下 ACS) の廃止に伴って、 SDK の認証コードで、 ACS へのすべての
リファレンスを削除する変更が必要となります。Microsoft Dynamics CRM Online 2016 Update 1 (v8.1.1)
および Microsoft Dynamics 365 (v8.2) のバージョンからは、サーバー側の Live ID サポートと ACS の
依存関係を削除しました。

Dynamics CRM 2016 から Microsoft.Xrm.Tooling.Connector を使用することで、CRM Web サービスにて
OAuth 2 プロトコルを認証で使用できるようになりましたが、この変更に準拠していなかった
Microsoft.Xrm.Client は、CRM 2016 (8.x) SDK クライアントから削除され、Microsoft.Xrm.Tooling.Connector に
置き換えられました。
Microsoft Dynamics CRM 6.x バージョンを対象に、現在の Microsoft Dynamics 365 SDK (Software Development Kit) を
認証とメッセージング用に利用することもできます。

 

Dynamics 365 にアップグレードする際には、最新のMicrosoft Dynamics 365 SDK (Software Development Kit) を
使用していることを確認してください。

 

現在サポートされている他の SDK クライアントについては、下記をご参照下さい:

.NET Framework SDK クライアント Dynamics CRM バージョン 説明
.net 4.0 CRM 2013 (6.x)

ダウンロード

v6.x, v7.x,
および v8.x
新しいMicrosoft.Xrm.Sdk.dll アセンブリで
サポートされるバージョン:
.net 4.5.2 CRM 2015 (7.x)

ダウンロード

v6.x, v7.x, v8.0
および v8.1.0
サポート対象(* 注意事項)

* v8.1.1以上はサポートされません。
CRM 8.1.1 バージョン以上をサポート
するには、SDK を8.x バージョンに
移行する必要があります。

.net 4.5.2 CRM 2016 (8.x)

ダウンロード

v6.x, v7.x,
および v8.x
サポート対象

 

参考情報:

Software Development Kit for Microsoft Dynamics 365 (online) and Dynamics 365 (on-premises)

Updates to the CRM SDK assemblies

Connect to Microsoft Dynamics 365 web services using OAuth

Visual Studio and the .NET Framework

– Dynamics 365 サポート 吉原
※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能: 関連性検索の機能強化: 概要

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みなさん、こんにちは。

前回に続き、Microsoft Dynamics 365 新機能から関連性検索の機能強化について紹介します。
本機能は、オンラインのみ提供されています。

概要

関連性検索は、複数のエンティティにまたがる包括的な検索結果を表示します。
本機能は、検索パフォーマンスを促進するため、Azure Search を利用しています。
スコアリングや多言語ごいった Azure Search の提供する検索機能を利用できるメリットがあります。

早速、関連性検索を実行してみましょう。

関連性検索の有効化

関連性検索は既定で無効になっているため、有効化します。

1. Dynamics 365 にログインします。

2. [設定] > [システムの設定] をクリックします。

3. 全般タブをクリックします。

image

4. 同意しますをクリックします。

image

5. OK をクリックします。

以上で有効化手順は完了です。

関連性検索の実行

早速、実行してみましょう。

1. Dynamics 365 にログインします。

2. 右上の虫眼鏡に検索キーワードを入力します。

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image

3. 実行すると、検索結果が表示されます。

image

AND 検索

関連性検索は、複数の検索キーワードとすべて一致する AND 検索を実行できます。
“コントソ+卸売業/小売” と入力すると、”コントソ” “卸売業/小売” の 2 単語すべてを含むものが検索されます。

image

OR 検索

関連性検索は、複数の検索キーワードのいずれかと一致する OR 検索を実行できます。
“コントソ 卸売業/小売” と入力すると、”コントソ” “卸売業/小売” の 2 単語のいずれかを含むものが検索されます。

 image

検索結果のフィルター

検索結果からさらにフィルターすることができます。フィルターできる項目は主に 5 つです。

– レコードの種類
– 所有者
– 修正日
– 作成日
– 特定のフィールド

ユーザーが定義した特定のフィールドで絞り込むすることができます。構成する方法は別途紹介します。

フィルターの実行

レコードの種類を例に絞り込むんでみましょう。

1. 左上ペインをクリックします。

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2. 特定のエンティティに絞り込むことができました。

image

フィルターの解除

1. [すべて] をクリックします。

image

2. 解除されたことがわかります

image

日付でフィルター

修正日、作成日といった日付項目でフィルターを実行します。
日付でフィルターする場合、棒グラフをクリックする、範囲をスライドするの2つの方法でフィルターを実行します。

1. 棒グラフをクリックします。

image

2. “1週間前 – 今日” という特定の範囲でフィルターが実行されました。

image

3. 続いて、スライドして範囲を指定します。

image

4. スライドさせることでフィルター範囲を指定します。

image

 

カテゴリ別検索の切り替え

これまでの複数エンティティの簡易検索 を切り替えることができます。

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image

制約事項

– 設置型では機能提供していません

まとめ

今回の記事では、関連性検索がどういうものか、他の検索機能との違い、関連性検索の基本的な操作について紹介しました。
次回は、関連性検索機能をカスタマイズする方法を紹介します。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能 : 業務プロセス フロー のプロセス名と アクティブ ステージ名の取得について

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みなさん、こんにちは。

Dynamics 365 用 2016 年 12 月の更新プログラム (オンラインおよび設置型) の新機能から
業務プロセスの統合と機能拡張がされました。それに伴い、業務プロセス フロー のプロセス名と
アクティブ ステージ名の取得方法についていくつかお問合せを頂いたので、ご紹介いたします。

 

プロセスの統合と拡張された機能については、以下の blog を参照ください。

Microsoft Dynamics 365 新機能 : プロセスの統合と機能拡張 その 1
Microsoft Dynamics 365 新機能 : プロセスの統合と機能拡張 その 2
Microsoft Dynamics 365 新機能 : プロセスの統合と機能拡張 その 3

 

 

Dynamics 365 へのバージョンアップにて、複数の業務プロセスフローを同時に実行できるよう
機能拡張が行われたことにより、プロセス名やアクティブ ステージ名は、各業務プロセス フロー エンティティにて、
システム内部で管理することになりました。
このことにより、例えばワークフローの設定において、プロセス名とアクティブ ステージ名を
業務プロセス フロー エンティティ(ワークフローの主エンティティ)から取得できるようになりました。

 

業務プロセス フロー エンティティについて以下に案内いたします。

業務プロセス フロー エンティティとは
作成した業務プロセス フローが、エンティティとして登録されます。
業務プロセス フロー名がエンティティ名となります。

bpf-for-blog

例えば、ワークフローでプロセス名とアクティブ ステージ名を分岐条件で指定する場合、以下のように指定します。

1. 業務プロセス フロー エンティティを主エンティティとします。
2.  ワークフローのステップの中にて、業務プロセス フロー エンティティ(ワークフローの主エンティティ)から、
「プロセス」と「アクティブ ステージ」を指定します。

blog-screen-shot2

 

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

– Dynamics 365 サポート  吉原 希美

Microsoft Dynamics 365 新機能: 関連性検索の機能強化: カスタマイズ

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みなさん、こんにちは。

前回に続き、Microsoft Dynamics 365 新機能から関連性検索の機能強化について紹介します。
本機能は、オンラインのみ提供されています。

関連性検索のカスタマイズ

関連性検索は以下のカスタマイズができます。

– エンティティの指定
– フィールドの指定
– ユーザーごとのフィールド設定
– 既定の検索機能の選択

エンティティの指定

どのエンティティを関連性検索に含めるか構成します。

1. Dynamics 365 にログインします。

2. [設定] > [カスタマイズ] をクリックします。

3. システムのカスタマイズをクリックします。

4. エンティティをクリックします。

image_thumb[3]

5. 右ペインの関連性検索の構成をクリックします。

image_thumb[5]

6. 既定でいくつかの標準エンティティは有効になっています。関連性検索に含めるエンティティを右側の [選択されたエンティティ] に構成します。

image_thumb[1]

7. OK をクリックします。

8. 保存して公開します。

以上でエンティティの構成は完了です。

フィールドの指定

続いて、どのフィールドを検索対象にするか指定します。関連性検索の対象フィールドは、各エンティティの簡易検索ビューの表示列に設定されている列のうち、
1 行テキスト、または複数行テキスト以外の項目が対象になります。営業案件エンティティの対象フィールドを確認してみましょう。

1. Dynamics 365 にログインします。

2. [設定] > [カスタマイズ] をクリックします。

3. システムのカスタマイズをクリックします。

4. 営業案件エンティティをクリックします。

5. 簡易検索ビューをクリックします。見込み顧客、売上見込み、予測クローズ日が検索対象フィールドになっていることがわかります。(トピックは1行テキストのため対象外)

image

6. ビュー列の追加からをクリックして作成日を追加します。

image

7. 保存して公開します。

ユーザーごとのフィールド指定

関連性検索の結果において、どのフィールドを検索対象にするか個人ごとに構成することが可能です。

1.Dynamics 365 にログインします。

2. 右上の個人オプションをクリックします。

image

3. ファセットおよびフィルターの構成をクリックします。

image

4. エンティティごとの検索対象フィールドが確認することができます。

image

5. 検索対象フィールドを構成することが可能です。

既定の検索機能の選択

ユーザーごとにどの検索機能を利用するか指定することができます。

– 関連性検索: 常に関連性検索が既定で表示されます
– カテゴリ別検索: 常に関連性検索が既定で表示されます
– 前回の検索の使用: 前回利用した検索機能が表示されます

1.Dynamics 365 にログインします。

2. 右上の個人オプションをクリックします。

3. 既定の検索エクスペリエンスに指定します。

image

4. OK をクリックします。

まとめ

いかがでしょうか。関連性検索は Azure Search を利用することにより、高度な検索機能を容易に実装することが可能です。
是非ご活用ください。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能: Dynamics 365 App for Outlook 拡張機能: その 1

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みなさん、こんにちは。

今回は、Microsoft Dynamics 365 新機能から Dynamics 365 App for Outlook 拡張機能(Outlook アプリ)について紹介します。
Outlook アプリについては、過去の記事を参照ください。

概要

Dynamics 365 App for Outlook の機能が拡張および変更されました。

– アプリの位置
– 電子メール受信者情報の表示
– 候補から関連の設定
– 会議、および予定の追跡
– 電子メール テンプレートの利用
– 営業資料、サポート情報記事の利用
– すべての Dynamics 365 および Exchange 組み合わせサポート

早速、確認してみましょう。Outlook アプリを構成する方法は過去の記事を参照ください。
Dynamics CRM 2016 Online 新機能: Outlook 用 Dynamics CRM アプリケーション その 1

アプリの位置

今回の変更により Outlook アプリのアイコンが表示される位置が変わりました。
今回は、Outlook Web Application (OWA) で Outlook アプリを操作した場合の例を紹介しますが、
端末にインストールされている Outlook で利用する場合も変更されています。

1. OWA を起動します

2. 特定の受信メールを開きます。

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3. アプリケーションのアイコンをクリックします。

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4. Dynamics 365 へ接続が始まります。

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5. 正常に構成されると、右側に受信者の情報が表示されます。

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電子メール受信者情報の表示

受信者、送信者が Dynamics 365 に登録されている場合、関連する情報を表示するようになりました。
以下の例は、Dynamics に登録されている顧客から受け取ったメール開いた画面です。

1. 顧客から受け取ったメールを開きます

 image

2. アプリのアイコンをクリックします。

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3. 送信者である顧客の電話番号といった情報を表示できます。

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4. 名前をクリックします。

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5. 顧客レコードが開きます。

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6. さらに、顧客の直近の活動や会社情報といった関連情報も表示されるようになりました。

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候補から関連の設定

受信メールに関連を設定する場合、最近使用したレコードや、ピン止めしているレコードから選択できるようになりました。

1. 受信メールを開き、追跡をクリックします。
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2. 画面が遷移し、ピン止めや最近使用したレコードから関連を設定することができます。

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まとめ

次回も Dynamics 365 App for Outlook の拡張機能を紹介します。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

お知らせ: Microsoft Dynamics CRM 2016 SP1 用の更新プログラム 0.1 がリリースされました!

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みなさん、こんにちは。

Microsoft Dynamics CRM 2016 設置型 SP 1 用の 更新プログラム 0.1 が 2017 年 5 月 18 日にリリースされ、Microsoft ダウンロードセンターよりダウンロード可能になりましたのでお知らせします。

[ダウンロード情報]
タイトル: Microsoft Dynamics CRM 2016 Service Pack 1.1 (設置型)
URL: https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=55254
ビルド番号: 8.1.1.1005

更新プログラムのロールアップ情報や更新方法、 SP 1 用の 更新プログラム 0.1 で解決される問題一覧は、以下のリンクをご参照ください。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/3203310/update-0.1-for-microsoft-dynamics-crm-2016-service-pack-1

 

[バージョン確認方法]
製品画面右上の歯車 –> [情報] クリックするとバージョン情報が表示されます。

 

なお、下記記事にございます通り、オンラインに対する本アップデートは 2017 年 4 月に適用されております。

タイトル: Microsoft Dynamics CRM Online のリリース
URL: https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2925359/microsoft-dynamics-crm-online-releases

– Dynamics CRM サポート  遠藤 崇光

Microsoft Dynamics 365 新機能: Dynamics 365 App for Outlook 拡張機能: その 2

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みなさん、こんにちは。

前回に引き続き、Microsoft Dynamics 365 新機能から Dynamics 365 App for Outlook 拡張機能(Outlook アプリ)について紹介します。
本記事はシリーズもののため、また前回の記事を読まれていない方はご覧ください。

Microsoft Dynamics 365 新機能: Dynamics 365 App for Outlook 拡張機能: その 1

会議、および予定の追跡

本バージョンから、会議依頼や予定を追跡できるようになりました。

1. OWA にログインします。

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2. 予定表を開きます。

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3. 予定を作成します。

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4. 編集をクリックします。

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5. 顧客を追加します。

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6. 顧客を追加します。[保存] をクリックします。

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7. 出席者に顧客が追加されました。

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8. アプリのアイコンをクリックします。

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9. 右側にアプリの画面が開きます。

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10. 追跡をクリックします。

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11. ピン止めしているレコードと関連づけます。

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12. 関連付けおよび追跡が実施されました。

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電子メール テンプレートの利用

本バージョンより顧客へ電子メールを送信する際に電子メールテンプレートを利用できるようになりました。

1. OWA にログインします。

2. 新しい電子メールを開きます。

3. 電子メールテンプレートには、宛先の顧客情報が差し込まれるため、宛先に顧客を指定します。

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3. 右下にあるアプリのアイコンをクリックします。

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4. アプリが開かれます。

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5. テンプレートをクリックします。

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6. テンプレートが表示されます。差し込むものを選択し、[電子メールに追加] します。

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7. テンプレートをもとにした電子メールが差し込まれます。

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サポート情報記事の利用

本バージョンより顧客へ回答を返信する場合に、サポート情報記事を差し込めるようになりました。

1. 新しい電子メールを開きます。

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2. 右下にあるアプリを開きます。

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3. アプリの画面が表示されます。

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4. 記事をクリックします。

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4. 記事をクリックします。

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5. 記事が差し込まれたことがわかります。

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6. 送信された電子メールに画像を含めて送信されていることがわかります。

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営業資料の利用

本バージョンよりメールを作成する際に、提案資料といった営業資料を添付できるようになりました。
1. OWA にログインします。

2. 新しい電子メールを開きます。

3. 右下にあるアプリのアイコンをクリックします。

4. [営業資料] をクリックします。

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5. 挿入したい営業資料を選択し、[電子メールに追加] をクリックします。

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6. 電子メールに営業資料に格納されている添付ファイルが追加されます。

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すべての Dynamics 365 および Exchange 組み合わせサポート

本バージョンから、ハイブリッド構成 ( Dynamics 365 Online と Exchange Server (設置型) または
Exchange Online と Dynamics 365 (設置型) ) を含むすべての Dynamics 365 と Exchange の構成をサポートするようになりました。

まとめ

いかがだったでしょうか。本バージョンでより機能強化された Dynamics 365 App for Outlook を是非ご検討ください。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります


Microsoft Dynamics 365 新機能: Dynamics 365 サービス管理者ロール

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みなさん、こんにちは。

今回は、Microsoft Dynamics 365 新機能から、Dynamics 365 サービス管理者ロールをご紹介します。
Dynamics 365 サービス管理者ロールは、Dynamics 365 Online でのみ利用できます。

 

概要

かねてより、Dynamics 365 Online 環境のみ管理権限がほしいという意見をいただいておりました。
Dynamics 365 Online 環境の管理を行うためには、Office 365 の すべてが管理できる ”全体管理者 ”
ロールを使う必要があったのです。

Dynamics 365 からご提供できるようになりました !

Office 365 は、小規模から大規模までのエンタープライズ向けのアプリケーション スウィートです。
Dynamics 365 だけでなく、Exchange や SharePoint、Skype  for Business など様々なアプリケーションが含まれます。
その管理は、各アプリケーションの管理のほか、ユーザー管理やパスワードの管理、オンラインの
サービス正常性の監視や、課金管理など様々なものがあります。

新しく追加された “Dynamics 365 サービス管理者ロール” では、Dynamics 365 Online サービスに
限定して管理者権限を割り当てられます。

Office 365 の管理者ロールについては、こちらのドキュメントを参照してください。

管理者ロールのメトリックス

代表的な管理者ロールで実施できる作業は表の通りです。
Dynamics 365 サービス管理者ロールでは、ライセンス追加以外の Dynamics 365 の管理作業が行えます。

image

 

 

使い方

1. Office 365 Admin Center   https://portal.office.com/adminportal  に、全体管理者または
ユーザー管理権限のあるアカウントでサインインします。

2. ユーザーに対して、”Dynamics 365 サービス管理者ロール” を割り当てます。

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3. Office 365 Admin Center  https://portal.office.com/adminportal に、
Dynamics 365 サービス管理者ロールを割り当てたユーザーでサインインします。

4. Dynamics 365 Online 環境の管理作業が行えます。
※ Dynamics 365 Office 365 の全般的な管理はできません。

image                     image

<全体管理者と Dynamics 365 サービス管理者の ナビゲーション メニューの違い>

 

まとめ

いかがですか。
より細やかな管理者ロールが使用できるようになりました。ぜひご利用ください。

– Dynamics 365 サポート エンジニア 片岡クローリー 正枝

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Dynamics CRM クライアント SDK バージョンを更新し、ACSの参照を除外する方法

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みなさん、こんにちは。

Azure Access Control Service (ACS)の廃止に伴い、古いSDK を使用しているSDK クライアントを 更新する必要があります。本記事では更新対象のSDKクライアントの特定方法と更新方法をご紹介します。

Dynamics 365 バージョン8.2 (Online) 環境ではこちらの対応を実施しないと認証処理がエラーで失敗しますので即日対応が必要です。Dynamics CRM 8.1 Online 環境では 2017年6月30日 から同様にエラーが発生するようになるので、この日までに対応が必要となります。Dynamics 365 8.2, Dynamics CRM 8.1 設置型環境では 2017年6月30日以降もエラーは発生しませんが、サポートされる構成にするために可能な限り早く、SDK クライアントを最新のものに更新する必要があります。サポートされるSDK と CRM Server の組み合わせについては チームブログ をご確認ください。

本記事は、海外チームのブログにて投稿された内容を基に記載しています。

情報元: Update Dynamics CRM Client SDK version to avoid calls to ACS

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問題

Azure Access Control Service (以下 ACS) の廃止に伴って、 SDK の認証コードで、 ACS へのすべての
リファレンスを削除する変更が必要となります。Microsoft Dynamics CRM Online 2016 Update 1 (v8.1.1)
および Microsoft Dynamics 365 (v8.2) のバージョンからは、サーバー側の Live ID サポートと ACS の
依存関係を削除しました。これにより、クライアント側でも ACS への参照を除外するために SDK を更新する必要があります。

影響されるバージョン

クライアント コンポーネントは Microsoft.Xrm.SDK.DLL を使って Dynamics CRM  と対話するアプリケーションです。Email Router, Dynamics Connector, Unified Service Desk 等はクライアント コンポーネントの例です。下記にある “クライアント コンポーネントの更新” の箇所にクライアント コンポーネントの一覧があります。

Microsoft.Xrm.SDK.DLL バージョン 8.0 以下の SDK を使用しているクライアント コンポーネントが更新対象となります。該当するクライアント コンポーネントは最新のSDKを使用するように更新する必要があります。

Client-side component SDK

 

クライアント コンポーネントの更新

以下は ACS を使用する可能性のあるクライアント コンポーネントです。

  • カスタムアプリケーション – Dynamics CRM と対話するウェブ・Windows・コンソールアプリケーションを開発している場合以下の対処を実施します
    • 該当アプリケーションがあるサーバーで Microsoft.XRM.SDK.dll をファイル検索します。ファイルを見つけた場合チームブログサイトにある表を使ってダウンロードすべきSDKのバージョンを確認します。
    • 該当アプリケーションが使用している .NET バージョンとアプリケーションが対話している Dynamics 365 CRM サービスのバージョンを確認します。
    • を使って、.NET バージョン、Dynamics 365 CRM サービス バージョンにあった SDK バージョンを特定し、/bin フォルダー配下にある Microsoft.XRM.SDK.dll を最新のSDK dll と置換します。

Replace Microsoft.XRM.SDK.dll with latest version of SDK dll

  • サードパーティ製品 – パートナもしくは ISV が開発したDynamics CRM と対話するサードパーティ製品を使用している場合、以下の対処を実施します。
    • 該当アプリケーションがあるサーバーで Microsoft.XRM.SDK.dll をファイル検索します。検索したファイルのバージョンが 8.1.x 未満である場合、製品提供者に対応方針についてお問合せします。
  • ADX Studio v7.x – Portal 開発のために ADX Studio v7.x を使用している場合、Adoxio チームがまとめた以下の技術文書に記載された方法で対応します。
  • Unified Service Desk (USD) – 使用している USD クライアントのバージョンが USD 2.1, USD 2.2 未満である場合、 USD 2.2 以上にアップグレードします
  • Email Router – 使用している Email Router のバージョンが Email Router 8.1, Email Router 8.2 未満の場合、以下のサイトから最新のアップデートをダウンロードし、インストールします。
  • Dynamics Connector – Dynamics Connector を使用し、ERP システム(GP/AX/NAV/SL) にアクセスしている場合、以下の技術情報にある手順で対処します。
  • Report Authoring 拡張 – 使用している Report Authoring 拡張 のバージョンが 8.0 以下の場合 Dynamics 365 (設置型) 2016 年 12 月 Service Pack にあるCRM2016-Srs-KB3154952-LangID-amd64.exe を適用し、バージョンを8.2 にします。
  • Developer Toolkit – 使用している  Developer Toolkit が v8.0 以下の Microsoft.Xrm.SDK.DLL を使用している場合以下のサイトから最新の Developer Toolkit を入手し、インストールします。

以下の表に各クライアントコンポーネントと Dynamics CRM バージョンの組み合わせでの対応方法をまとめています。

クライアントコンポーネント Dynamics CRM バージョン が 8.0 以下の場合の対応 Dynamics CRM/Dynamics 365 バージョンが 8.1 もしくは 8.2 の場合の対応
カスタムアプリケーション Microsoft.Xrm.SDK.DLL が 8.0 以下の場合 チームブログ が推奨する SDK クライアントを使用する Microsoft.Xrm.SDK.DLL が 8.0 以下の場合 チームブログ が推奨する SDK クライアントを使用する
サードパーティ製品 Microsoft.Xrm.SDK.DLL が 8.0 以下の場合、製品提供者に対応方針についてお問合せします Microsoft.Xrm.SDK.DLL が 8.0 以下の場合、製品提供者に対応方針についてお問合せします
ADX V7.X チームブログ が推奨する SDK クライアントを使用する チームブログ が推奨する SDK クライアントを使用する
Unified Service Desk (USD) 最新 の USD 2.2 を使用するか チームブログ が推奨する SDK クライアントを使用する 最新 の USD 2.2 を使用する
Dynamics Connector チームブログ が推奨する SDK クライアントを使用する 最新のSDK を使ってチームブログにある手順を実施します。
Email Router チームブログ が推奨する SDK クライアントを使用する SDK 8.2 を使用する Email Router の最新の更新を適用する
Report Authoring 拡張 チームブログ が推奨する SDK クライアントを使用する Report Authoring 拡張の最新の更新を適用する
Developer Toolkit チームブログ が推奨する SDK クライアントを使用する 最新の Developer Toolkit を使用する

トラブルシュート方法

HTTP プロクシ(Fiddler など) や  router ログを使ってクライアントコンポーネントが ACS 認証用の URL にアクセスしているかを確認できます。例えば Fiddler トレースから以下のように ACS 関連のサービスに対するリクエストが発行されていることが確認できます。

 

Fiddler trace

 

以下が確認すべきACS 関連のサービスです。

 

リージョン サービス
APAC  dynamicscrmapac.accesscontrol.windows.net
EMEA dynamicscrmemea.accesscontrol.windows.net
NA dynamicscrmna.accesscontrol.windows.net
OCE dynamicscrmoce.accesscontrol.windows.net
JPN dynamicscrmjpn.accesscontrol.windows.net
SAM dynamicscrmsam.accesscontrol.windows.net

 

– Dynamics 365 サポート 早川
※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

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Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 3

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みなさん、こんにちは。

前回に続き、Microsoft Dynamics 365 新機能から編集可能なグリッドについて紹介します。
本機能は、オンライン、および設置型ともに提供されています。

前回は本機能の概要を紹介しました。ご覧になっていない方は一読ください。

Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 1
Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 2

今回は、編集可能なグリッドのイベントにスクリプトを追加してどのような制御ができるか紹介します。

追加できるイベント

– OnRecordSelect イベント
– OnChange イベント
– OnSave イベント

OnRecordSelect イベント

単一の行 (レコード) が編集可能なグリッドで選択されている場合に発生します。
ユーザーが同じ行で異なるセルを選択している、または複数の行を選択している場合、このイベントは発生しません。

OnChange イベント

編集可能なグリッドのセルの値が変更されているとき、またはセルがフォーカスを失ったときに発生します。

OnSave イベント

更新された情報がサーバーにを送信される前、および次のいずれかが起こると発生します。

– 選択しているレコードが変更されているとき
– 編集可能なグリッドの保存ボタンをクリックしたとき
– 保留中の変更がある間に編集可能なグリッドから、ユーザーが並べ替え、フィルター、グループ化、改ページ、ナビゲーション操作を実行したとき

事前準備

各イベントにサンプルスクリプトを実装します。今回は各イベントがどのように呼ばれるかわかるようスクリプトを挿入します。

1. Dynamics 365 にログインします

2. [設定] > [カスタマイズ] > [システムのカスタマイズ] をクリックします。

3. Web リソースにスクリプトを登録します。

function Do_OnRecordSelect()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を選択しました”,null);
return;
}

function Do_OnChange()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を変更しました”,null);
return;
}

function Do_OnSave()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を保存しました”,null);
return;
}

4. [取引先企業] > [イベント] をクリックします。

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5. OnChange イベントにメソッドを登録します。今回は、取引先企業名に登録します。

image

6. OnRecordSelect イベントを登録します。

image

7. OnSave イベントを登録します。

image

動作確認

1. Dynamics 365 にログインします。

2. [営業] > [取引先企業] を選択します。

3. リボンにある表示形式から [編集可能グリッド] を選択します。

4. レコードを選択します。

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5. 選択したレコードの情報が表示されます。

image

6. 名前を変更します。

image

7. カーソルを移動します。

image

7. 別レコードをクリックします。

image

8. 保存が実行されます。

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明示的に保存ボタンをクリックしても同じ動作となります。

まとめ

いかがだったでしょうか。編集可能なグリッドはこれまで期待されていた機能です。
グリッド自体にスクリプトを実装できるため、必要以上の実装は避け、
パフォーマンスを十分に考慮したうえで実装ください。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

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