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Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 3

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みなさん、こんにちは。

前回に続き、Microsoft Dynamics 365 新機能から編集可能なグリッドについて紹介します。
本機能は、オンライン、および設置型ともに提供されています。

前回は本機能の概要を紹介しました。ご覧になっていない方は一読ください。

Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 1
Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 2

今回は、編集可能なグリッドのイベントにスクリプトを追加してどのような制御ができるか紹介します。

追加できるイベント

– OnRecordSelect イベント
– OnChange イベント
– OnSave イベント

OnRecordSelect イベント

単一の行 (レコード) が編集可能なグリッドで選択されている場合に発生します。
ユーザーが同じ行で異なるセルを選択している、または複数の行を選択している場合、このイベントは発生しません。

OnChange イベント

編集可能なグリッドのセルの値が変更されているとき、またはセルがフォーカスを失ったときに発生します。

OnSave イベント

更新された情報がサーバーにを送信される前、および次のいずれかが起こると発生します。

– 選択しているレコードが変更されているとき
– 編集可能なグリッドの保存ボタンをクリックしたとき
– 保留中の変更がある間に編集可能なグリッドから、ユーザーが並べ替え、フィルター、グループ化、改ページ、ナビゲーション操作を実行したとき

事前準備

各イベントにサンプルスクリプトを実装します。今回は各イベントがどのように呼ばれるかわかるようスクリプトを挿入します。

1. Dynamics 365 にログインします

2. [設定] > [カスタマイズ] > [システムのカスタマイズ] をクリックします。

3. Web リソースにスクリプトを登録します。

function Do_OnRecordSelect()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を選択しました”,null);
return;
}

function Do_OnChange()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を変更しました”,null);
return;
}

function Do_OnSave()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を保存しました”,null);
return;
}

4. [取引先企業] > [イベント] をクリックします。

image

5. OnChange イベントにメソッドを登録します。今回は、取引先企業名に登録します。

image

6. OnRecordSelect イベントを登録します。

image

7. OnSave イベントを登録します。

image

動作確認

1. Dynamics 365 にログインします。

2. [営業] > [取引先企業] を選択します。

3. リボンにある表示形式から [編集可能グリッド] を選択します。

4. レコードを選択します。

image

5. 選択したレコードの情報が表示されます。

image

6. 名前を変更します。

image

7. カーソルを移動します。

image

7. 別レコードをクリックします。

image

8. 保存が実行されます。

image

明示的に保存ボタンをクリックしても同じ動作となります。

まとめ

いかがだったでしょうか。編集可能なグリッドはこれまで期待されていた機能です。
グリッド自体にスクリプトを実装できるため、必要以上の実装は避け、
パフォーマンスを十分に考慮したうえで実装ください。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります


テーマ検出に使用される仮の記事 (0eb87f87-1bf0-485a-a5cf-706ed3a90dba – 3bfe001a-32de-4114-a6b4-4005b770f6d7)

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これは、削除されなかった仮の記事です。この記事を手動で削除してください。(fc11a66c-ac25-46a8-867e-dbed82208cff – 3bfe001a-32de-4114-a6b4-4005b770f6d7)

Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 3

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みなさん、こんにちは。

前回に続き、Microsoft Dynamics 365 新機能から編集可能なグリッドについて紹介します。
本機能は、オンライン、および設置型ともに提供されています。

前回は本機能の概要を紹介しました。ご覧になっていない方は一読ください。

Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 1
Microsoft Dynamics 365 新機能: 編集可能なグリッド: その 2

今回は、編集可能なグリッドのイベントにスクリプトを追加してどのような制御ができるか紹介します。

追加できるイベント

– OnRecordSelect イベント
– OnChange イベント
– OnSave イベント

OnRecordSelect イベント

単一の行 (レコード) が編集可能なグリッドで選択されている場合に発生します。
ユーザーが同じ行で異なるセルを選択している、または複数の行を選択している場合、このイベントは発生しません。

OnChange イベント

編集可能なグリッドのセルの値が変更されているとき、またはセルがフォーカスを失ったときに発生します。

OnSave イベント

更新された情報がサーバーにを送信される前、および次のいずれかが起こると発生します。

– 選択しているレコードが変更されているとき
– 編集可能なグリッドの保存ボタンをクリックしたとき
– 保留中の変更がある間に編集可能なグリッドから、ユーザーが並べ替え、フィルター、グループ化、改ページ、ナビゲーション操作を実行したとき

事前準備

各イベントにサンプルスクリプトを実装します。今回は各イベントがどのように呼ばれるかわかるようスクリプトを挿入します。

1. Dynamics 365 にログインします

2. [設定] > [カスタマイズ] > [システムのカスタマイズ] をクリックします。

3. Web リソースにスクリプトを登録します。

function Do_OnRecordSelect()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を選択しました”,null);
return;
}

function Do_OnChange()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を変更しました”,null);
return;
}

function Do_OnSave()
{
var selectedRows = Xrm.Page.getControl(“crmGrid”).getGrid().getSelectedRows();
var massage = “”;
selectedRows.forEach(function (selectedRow, i) {
var entityname = selectedRow.getData().getEntity().getEntityName();
var name = selectedRow.getData().getEntity().getAttributes().getByName(“name”).getValue();
massage = massage + entityname + “、” + name + “\n”;
});
Xrm.Utility.alertDialog(massage + “を保存しました”,null);
return;
}

4. [取引先企業] > [イベント] をクリックします。

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5. OnChange イベントにメソッドを登録します。今回は、取引先企業名に登録します。

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6. OnRecordSelect イベントを登録します。

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7. OnSave イベントを登録します。

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動作確認

1. Dynamics 365 にログインします。

2. [営業] > [取引先企業] を選択します。

3. リボンにある表示形式から [編集可能グリッド] を選択します。

4. レコードを選択します。

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5. 選択したレコードの情報が表示されます。

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6. 名前を変更します。

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7. カーソルを移動します。

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7. 別レコードをクリックします。

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8. 保存が実行されます。

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明示的に保存ボタンをクリックしても同じ動作となります。

まとめ

いかがだったでしょうか。編集可能なグリッドはこれまで期待されていた機能です。
グリッド自体にスクリプトを実装できるため、必要以上の実装は避け、
パフォーマンスを十分に考慮したうえで実装ください。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能: 信頼できる IP ルールを使用したアクセス制限

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みなさん、こんにちは。

今回は、Microsoft Dynamics 365 新機能から信頼できる IP ルールを使用したアクセス制限について紹介します。

概要

Dynamics 365 (オンライン) へのアクセスを信頼できる IP アドレスを持つユーザーに制限して、不正アクセスを削減できます。
信頼できる IP アドレスによる制限がユーザーのプロファイルに設定されているときに、
ユーザーが信頼されていない IP アドレスからログインしようとすると、Dynamics 365 (オンライン) へのアクセスはブロックされます。

シナリオ

今回は、社内の端末からアクセスした場合は Dynamics 365 Online にアクセスでき、
社外からアクセスした場合はブロックするというシナリオを構成します。

ブロックしたシナリオ: 社外からアクセス

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構成手順

今回はすぐお試しいただけるよう Dynamics 365 トライアル版、Azure トライアル版を利用して構成してみます。
主な手順は以下の通りです。

– Dynamics 365 トライアル版の申し込み
– Azure トライアル版の申し込み
– Dynamics 365 の Azure AD を Azure サブスクリプションに追加
Azure Active Directory Premium サブスクリプションの有効化
– アクセス規則の有効化
– アクセスルールの作成

Dynamics 365 トライアル版の申し込み

Dynamics 365 のトライアル版を作成します。過去の記事を参考にしてください。

Azure トライアル版の申し込み

続いて Azure トライアル版のサブスクリプションを作成します。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/

Dynamics 365 の Azure AD を Azure サブスクリプションに追加

続いて、Azure に Dynamics 365 の Azure AD を追加します。

1. Azure にログインします。

https://manage.windowsazure.com/

2. [Active Directory] > [新規] をクリックします。

image

3.  [APP Services] > [Active Directory] > [ディレクトリ]  > [カスタム作成] をクリックします。

image

4. 既存のディレクトリの使用をクリックします。

image

5. 自動的にログアウトされ、ログインを促されます。Dynamics 365 の全体管理者権限のユーザーでログインします。

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6. 続行します。

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7. しばらくするとサインアウトを促されるため、再び Azure にログインします。

image

8. Dynamics 365 の Azure AD が追加されていることがわかります。

image

Azure Active Directory Premium サブスクリプションの有効化

続いて、Azure AD Premierum を有効化します。

1. Dynamics 365 の Azure AD をクリックします。

image

2. [ライセンス] クリックします。

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3. Azure Active Directory Premier をクリックします。30 日間トライアルで利用できます。

image

4. しばらくすると有効化されます。

image

アクセス規則の有効化

続いてアクセス規則を有効化します。

1. [アプリケーション] をクリックします。

image

2.  Dynamics CRM Online を開きます。

image

3. [構成] をクリックします。構成が表示されない場合は画面をリフレッシュしてみてください。

image

5. [アクセス規則を有効にする] をONにします。

image

6. 適用対象をすべてのユーザーに設定します。グループを指定することで特定のユーザーにのみ適用することもできます。

image

7. [ルール] で社外からの利用を禁止を選択し、リンクをクリックします。

image

アクセスルールの作成

アクセスルールにて、社内 IP アドレスの範囲のみ許可する設定をします。

1. 信頼済み IP に社内の IP アドレスの範囲を指定します(CIDR 表記)。ここでは自身の端末の IP アドレスから範囲を割り出しています。

image

2. 保存をクリックします。閉じます。

image

3. AD 画面に戻り、保存をクリックします。

image

以上で構成は完了です。

早速、動作確認してみましょう。

動作確認

まずは社内からアクセスしてDynamics 365 にログインできることを確認します。

1. Dynamics 365 Online にアクセスします。

2. ユーザー情報を入力します。

image

3. ログインできました。

image

続いて同じユーザーで社外からアクセスしてみます。

1. Dynamics 365 Online にアクセスします。

2. ユーザー情報を入力します。

3. するとエラー画面が表示されログインできないことがわかります。

image

4. [詳細] をクリックします。エラーの内容が表示され登録したIP アドレスの範囲をにマッチしないことがわかります。

image

まとめ

いかがでしょうか。信頼できるIP ルールにより強固なセキュリティ要件を実装することができます。
是非お試しください。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能: 組織インサイト ソリューションを使用したインスタンスに関するメトリックの表示: 概要

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みなさん、こんにちは。

今回は、Microsoft Dynamics 365 新機能から組織インサイト ソリューションを使用した
インスタンスに関するメトリックの表示について紹介します。本機能は、Dynamics 365 オンラインでのみ利用できる機能です。

概要

組織インサイト は、Dynamics 365 (オンライン) インスタンスの活動、使用状況、パフォーマンス、およびサービスの品質に関する
主なデータ ポイントを公開します。新規の組織インサイト ソリューション は、活発に利用しているユーザー、使用中のエンティティ、
障害の多いワークフローとプラグイン、組織のテーブルによって使用されているストレージなどのインサイトおよびメトリックを追加します。

本記事では以下のとおり紹介していきます。

– 構築手順
– 監視と使用
– 記憶域の管理
– トラブルシューティング
– カスタマイズ方法

構築手順

最初に構築手順を紹介します。

1. Dynamics 365 にログインします

2. [Dynamics 365] メニューの右側の矢印から [別のアプリを取得する] をクリックします。

image

3. “organization insights” をタイプします。

image

4. ヒットした “organization insights” ソリューションの [今すぐ入手する] をクリックします。

image

5. [続行] します。

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6. しばらく待ちます。

image

7. 同意してソリューションをインポートします。

image

8. ソリューション管理画面に自動遷移します。インストールが完了するまでしばらく待ちます。

image

9. 完了したことを確認します。

image

動作確認

早速、できることを確認してみましょう。

1. Dynamics 365 にログインします。

2. [設定] > [組織インサイト] をクリックします。

image

3. 組織インサイトのダッシュボードが表示されたことがわかります。

image

まとめ

次回は、組織インサイトを利用してどの程度利用者が利用しているか、どのエンティティがどの程度利用されているかといった
監視と使用についてご紹介します。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能: 組織インサイト ソリューションを使用したインスタンスに関するメトリックの表示: 監視と使用

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みなさん、こんにちは。

前回に引き続き、Microsoft Dynamics 365 新機能から組織インサイト ソリューションを使用した
インスタンスに関するメトリックの表示について紹介します。本機能は、Dynamics 365 オンラインでのみ利用できる機能です。
本記事はシリーズものになっているため、前回の記事を参照ください。

Microsoft Dynamics 365 新機能: 組織インサイト ソリューションを使用したインスタンスに関するメトリックの表示: 概要

監視と使用

Dynamics 365 を採用するかどうかを検証する上で、試用期間中にどのユーザーがどの程度利用したかという情報は、
重要は要素になります。例えば、想定していたユーザー数が本当に利用していたか、また設計したエンティティが
しっかり利用されていたかどうかを知り、利用されていない場合その原因を探ることで、よりよい設計に生かすことができます。
組織インサイトを利用することで監視と使用に関する情報を即座に識別することができます。

最初にダッシュボードの操作方法を紹介します。

ダッシュボード

ダッシュボードは 4 つのエリアに分かれています。

image

1. メニュー

組織インサイトで利用できる 8 つのメニューが表示されます。既定では [ホーム] メニューが選択されます。

2. グラフ表示領域

選択されているメニューごとに、グラフが表示されます。

3. 対象期間

グラフが表示しているデータの対象期間を示しています。以下の制約があります。

– 記憶域メニューには利用できません。
– 既定の時刻の範囲は、過去 24 時間です。
– データは適用された時間範囲だけを表示します。
– データは AppSource のソリューションのリリース時から利用でき、90 日間保持されます。
– データは 1 時間毎の集計間隔の時系列で表示されます。
– 1 時間毎の集計間隔で示されているデータは、その期間内の全時間を表します。
例えば、2:00 PM の活動的なユーザーの数が 5 の場合、1:00 と 2:00 PM の間に 5 人のアクティブなユーザーがいました。

対象期間は変更することができます。

1. 対象期間をクリックします。

2. カレンダーで選択します。

image

3. 矢印アイコンをクリックします。

image

4. グラフのデータが更新されます。

変更前: 5/1 から 6/6 までのデータ

image

変更後: 6/1 から 6/6 までのデータ

image

4. コマンド

コマンドバーが表示されます。コマンドバーでできることについては別記事で紹介します。

どのくらいユーザーが利用したか

対象の期間にどのくらいの利用者が利用したかを確認することができます。

[ホーム] – [アクティブ ユーザー合計]

image

さらに最も利用していたユーザーを特定することもできます。

[アクティブな使用率] – [操作を実行中の最もアクティブなユーザー]

image

どのエンティティを利用したか

対象期間にどのエンティティがよく利用されていたか確認することができます。

[アクティブな使用率] – [最も使用されたエンティティ]

image

さらに標準エンティティ、カスタムエンティティごとに最も使用されたエンティティを確認することができます。

image

どのような操作を実行したか

どのような操作が、いつ、どの程度実行されたか確認することができます。

[ホーム] – [操作の合計]

image

さらに、グラフを Excel にエクスポートすることでより詳細な分析に役立てることができます。

1. グラフの右上にあるボタンをクリックします。

image

2. CSV がダウンロードされます

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3. Excel で開きます。グラフのローデータが見ることができます。

image

4. データを選択し、ピポットテーブルで各操作の合計を集計します。

image

5. グラフにすることで 98 % は読み取り操作が行われていることが即座にわかりました。

image

まとめ

次回は、組織インサイトを利用して保持可能な容量に対してどの程度利用しているか、どのテーブルの割合が多いかといった
記憶域の管理についてご紹介します。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能: 組織インサイト ソリューションを使用したインスタンスに関するメトリックの表示: 記憶域の管理

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みなさん、こんにちは。

前回に引き続き、Microsoft Dynamics 365 新機能から組織インサイト ソリューションを使用した
インスタンスに関するメトリックの表示について紹介します。本機能は、Dynamics 365 オンラインでのみ利用できる機能です。
本記事はシリーズものになっているため、前回の記事を参照ください。

Microsoft Dynamics 365 新機能: 組織インサイト ソリューションを使用したインスタンスに関するメトリックの表示: 概要
Microsoft Dynamics 365 新機能: 組織インサイト ソリューションを使用したインスタンスに関するメトリックの表示: 監視と使用

記憶域の管理

記憶域をどの程度利用しているか、どのインスタンスがどの程度利用しているか、最もサイズが大きいテーブルは何かといった、
記憶域に関する情報を確認することができます。例えば、記憶域はテナントに割り当たっているため、
複数のインスタンスがある場合、どのインスタンスが使っているかを把握することで、テナント全体の記憶域の管理に役立ちます。

– 記憶域の使用率
– 記憶域の内訳
– トップ 10 テーブル
– 共通テーブルのサイズ

記憶域の使用率

記憶域の使用率では、テナント全体で記憶域をどの程度利用しているか確認することができます。
記憶域は、テナントに割り当たっているため、複数のインスタンスがあると、その合計が使用率になります。

[記憶域] – [CRM テナント記憶域使用率]

image

記憶域の内訳

記憶域の内訳では、どのインスタンスがどの程度利用しているか確認することができます。

[記憶域] – [CRM インスタンスによる記憶域使用量(MB)]

image

トップ 10 テーブル

記憶域のトップ 10 テーブルでは、現在のインスタンスのデータベーステーブルサイズおよび行数別、
上位 10 件のテーブルを示しています。もし、記憶域を節約したいと考えている場合、トップ10 のテーブルを把握することで
検討を開始することに役立ちます。

[記憶域] – [CRM インスタンスによる記憶域使用量(MB)]

image

共通テーブルのサイズ

添付ファイル、非同期のジョブ履歴、監査履歴といった共通テーブルのサイズを把握することができます。

[記憶域] – [共通テーブルのサイズ]

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まとめ

次回は、組織インサイトを利用して、どの API が実行されているか、失敗しているかといった
トラブルシューティングに役立つ情報についてご紹介します。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 新機能: 組織インサイト ソリューションを使用したインスタンスに関するメトリックの表示: トラブルシューティング

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みなさん、こんにちは。

前回に引き続き、Microsoft Dynamics 365 新機能から組織インサイト ソリューションを使用した
インスタンスに関するメトリックの表示について紹介します。本機能は、Dynamics 365 オンラインでのみ利用できる機能です。
本記事はシリーズものになっているため、前回の記事を参照ください。

Microsoft Dynamics 365 新機能: 組織インサイト ソリューションを使用したインスタンスに関するメトリックの表示: 概要
Microsoft Dynamics 365 新機能: 組織インサイト ソリューションを使用したインスタンスに関するメトリックの表示: 監視と使用
Microsoft Dynamics 365 新機能: 組織インサイト ソリューションを使用したインスタンスに関するメトリックの表示: 記憶域の管理

トラブルシューティング

どの API がよく実行されているかという情報を確認することができます。
これにより、想定していない API が多数実行されていることを検知し、対処することで
全体のパフォーマンス改善に役立つかもしれません。

– API 呼出 トップ 10
– API 呼出数の推移
– 失敗している API 呼出 トップ 10

API 呼出 トップ 10

特定の期間に、どの API が実行されているか把握することができます。
これにより想定していない API が実行されている場合、原因を特定し、改善につながります。

[API 呼び出しの統計情報] – [最も使用された API]

image

API 呼出数の推移

特定の期間に、どういった推移でAPI が呼び出されているか把握することができます。

[API 呼び出しの統計情報] – [API 呼び出し]

image

失敗している API 呼出 トップ 10

特定の期間に、どの API が呼び出しが失敗されているか把握することができます。
失敗している呼び出しもとを調査することで、想定していない実装をしている箇所を特定するヒントになります。

[API 呼び出しの統計情報] – [失敗別上位 API]

image

まとめ

いかがでしょうか。組織インサイトを利用して、Dynamics 365 の状態を把握することで、
問題を未然に防ぐヒントを得ましょう。是非ご利用ください。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります


Microsoft Dynamics 365 サンプル紹介: 音声テキスト変換: 概要

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みなさん、こんにちは。

今回は、音声をテキストに変換するサンプルを紹介します。

背景

顧客サービスにおいて顧客との活動内容を正確に記録することは重要です。例えば、コールセンターのエージェントは
顧客と会話した内容を正確に記録する必要があります。これにより、他の担当者が見たときに過去の経緯を把握でき、
顧客満足度に繋がります。
しかし、記録するための 2 つの問題があります。

1. コスト増加

音声をテキストにするといったデジタル化を人の手で実施するための作業コストが大きくなります。
これにより、コールセンター全体のコストが増加する要因となります。

2. サービスレベルのばらつき

エージェントごとに入力する内容のレベルにばらつきが発生すると全体のサービスレベルを標準化しずらくなります。

サンプル概要

本サンプルは、エージェントの音声をマイクから拾い、テキストに変換して画面に自動設定します。
これにより、エージェントの入力コストを削減するとともにサービスレベルの標準化に貢献します。

image

詳細なセットアップ手順については、次回紹介します。

VoiceToText
https://github.com/takayakawano/VoiceToText

Bing Speech API

本サンプルは、Bing Speech API を利用しています。

Bing Speech API は、Microsoft が提供する Cognitive Service の 1 つで、オーディオをテキストに変換します。
この API は、マイクからのリアルタイムなオーディオ認識し、リアルタイム ストリーミングを利用できるため、
オーディオがサーバーに送信されると同時に結果も返されます。API を使えば、音声にトリガーされるスマート アプリを作成できます。

Bing Speech API:
https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/cognitive-services/speech/

15 か国語 サポート

Bing Speech API は、日本語を含め 15 か国語をサポートしています。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/speech/api-reference-rest/bingvoicerecognition#recognition-language

価格

価格は API を呼び出すトランザクション数で決まります。1000 トランザクションあたり 408 円です。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/cognitive-services/speech-api/

まとめ

次回は、Dynamics 365 トライアル版にサンプルをセットアップしてみましょう。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 サンプル紹介: 音声テキスト変換: セットアップ

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みなさん、こんにちは。

引き続き音声をテキストに変換するサンプルを紹介します。
シリーズもののあため前回の記事を一読ください。

Microsoft Dynamics 365 サンプル紹介: 音声テキスト変換: 概要

今回は、サンプルをセットアップする手順を紹介します。

事前準備

セットアップする前に事前準備が必要です。

Azure サブスクリプション

Bing Speech API を利用するための Azure サブスクリプションが必要です。
お持ちでない方は評価版でもご利用いただけます。以下の URL からお申し込みください。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/

Dynamics 365 環境

サンプルをセットアップする Dynamics 環境を準備します。
こちらもトライアル版でもご利用いただけます。以下の手順を参考にしてください。

https://blogs.msdn.microsoft.com/crmjapan/2016/12/05/dynamics-365-trial-setup/

セットアップ手順

大きく 3 つの手順があります。

A. Cognitive Services APIs 作成

1. Azure にログインします。

https://portal.azure.com

2. [+] から検索バーに “Cognitive Service APIs” を入力します。

image

3. 作成します

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4. 名前、API Type、価格レベルといった必要事項を選択し、作成します。

image

5. 自動で画面が開かれるまで待ちます。

6. 画面が開かれたら [Keys] をクリックします。

image

7. Key をコピーします。この Key は次のステップで使用しますので保持しておいてください。

image

以上で API の作成は完了です。

B. ソリューションインポート

続いてDynamicsにサンプルをインポートします。

1. ブラウザを開き、以下のサンプルのサイトに移動します。

https://github.com/takayakawano/VoiceToText

2. ソリューションをクリックします。

image

3. [Download] をクリックします。

image

4. ソリューションファイルがダウンロードされます。

image

5. Dynamics に管理者権限で開きます。

6. [設定] > [ソリューション] を開きます。

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7. インポートをクリックします。

image

8. ダウンロードしたソリューションを選択し次へをクリックします。

image

9. [インポート] をクリックします。

10. 完了したら、[すべてのカスタマイズを公開] をクリックします。

image

以上でインポートは完了です。

C. API Key 設定

続いて、インポートしたソリューションに API Key を設定していきます。

1. インポートしたソリューションを開きます。

image

2. [new_Trrigerforspeechtotext.js] を開きます。

image

3. テキストエディターをクリックします。

4.  言語を “ja-jp”、API Key を設定します。

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5. [OK] をクリックします。

6. 言語を日本語に変更して、[上書き保存] をクリックします。英語のままだとエラーになりますのでご注意ください。

image

以上で API Key 設定は完了です。

D. ボタンの配置

最後にボタンを配置します。今回はサポート案件フォームにボタンを配置していきます。

1. Dynamics にログインします。

2. サポート案件をクリックします。

image

3. 新規をクリックします。

4. フォームエディターを開きます。

image

5. フォームエディタの [挿入] > [Web リソース] をクリックします。

image

6. 全般タブでボタンのWebリソースをしてします。

image

7. 形式タブで行数、境界を設定します。

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8. [OK] をクリックします。

9. ボタンを配置します。今回はタイトルの上に配置します。

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10. 保存して、公開します。

11. 新規フォームをリフレッシュすると画面にボタンが配置されていれば成功です。

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以上でボタンの配置は完了です。

動作確認

早速動作確認してみましょう。

1. サポート案件の新規ボタンをクリックします。

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2. [Start Recording] ボタンをクリックします。

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3. マイクを有効化します。

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4. マイクに向かって話します。

5. しばらくすると、説明フィールドにテキストが自動設定されます。

サンプルのカスタマイズ

3 つの設定を変更することができます。

- 録画時間の変更
- 言語の変更

変更手順

1. ソリューションを開きます。

2. [new_Trrigerforspeechtotext.js] ファイルを開きます。

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3. Recognition Languege に言語を設定します。

サポートされる言語は以下の [Interactive and dictation mode] エリアを参照ください。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/speech/api-reference-rest/bingvoicerecognition

4. 録音時間を ミリ秒 (ms) を設定します。

まとめ

いかがでしょうか。是非お試しください。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics CRM 2013 SP1 UR5 がリリースされました!

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みなさん、こんにちは。

Microsoft Dynamics CRM 2013 設置型サービスパック 1 更新プログラム 用ロールアップ 5 (SP1 UR5) が 2017 年 10 月 11 日にリリースされ、Microsoft ダウンロードセンターよりダウンロード可能になりましたのでお知らせします。

ダウンロード情報 
タイトル: Microsoft Dynamics CRM 2013 Service Pack 1 の更新プログラム ロールアップ 5 (KB 4018582) 
URL: https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=56108
ビルド番号: 6.1.5.0111

更新プログラムのロールアップ情報や更新方法、SP1 UR5 で解決される問題一覧は、以下のリンクをご参照ください。 
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4018582/update-rollup-5-for-microsoft-dynamics-crm-2013-service-pack-1

バージョン確認方法
製品画面右上の歯車 –> [情報] クリックするとバージョン情報が表示されます。

– Dynamics 365 サポート 早坂
※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 Online July 2017 Update がリリースされました !

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みなさん、こんにちは。

Microsoft Dynamics 365 Team blog にて、最新の version 9.0 がアナウンスされました。
これから新機能や変更点を順次紹介していきたいと思います。

今回は、弊社が提供しているブログ Microsoft Dynamics 365 Team blog の記事の内容を翻訳します。

情報元: Just released: New and updated content for the July 2017 update for Dynamics 365 (online)

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Dynamics 365 Customer Engagement の最新のアップデート(バージョン9.0)には、多くの新しくエキサイティングな機能が含まれています。
このブログでは、必要なコンテンツを見つけるための場所を紹介します。

まず、新しいドキュメントサイト (https://docs.microsoft.com/ja-jp/dynamics365/) を開き、新機能を選択します。

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新機能の詳細はこちらです。

顧客エンゲージメントアプリの新しいコンテンツと更新されたコンテンツ

今回のリリースで、Dynamics 365 は、セールス、カスタマーサービス、フィールドサービス、および Project Service Automation のための新しい「ハブ」アプリケーションを導入しました。 これらの新しいハブアプリ(および携帯電話とタブレットアプリケーション向けの Dynamics 365)は、応答性の高い設計原理を使用して、あらゆる画面サイズや向きに最適なエクスペリエンスを提供する新しい Unified Interface フレームワーク上に構築されています。

以下のトピックで新しい Hub アプリについて読むことができます:

新しいカスタマーサービスハブをさらに深く知りたいですか? これらのすばらしい新しいビデオををご覧ください:

このリリースには、セールス、カスタマーサービス、フィールドサービス、および Project Service Automation Webアプリケーションの
ユーザビリティと視覚的な魅力を向上させる最新のユーザーインターフェイスも含まれています。 詳細はこのビデオをご覧ください:
Tour the user interface refresh for web apps.

Lead Generation と広告キャンペーンのために Dynamics 365(オンライン)を LinkedIn に接続したいですか?
この方法については、このトピックをご覧ください:
Dynamics 365 Connector for LinkedIn Lead Gen Forms を使用して LinkedIn 潜在顧客を同期する方法.

新しく更新されたアプリプラットフォームのコンテンツ

July 2017 Update では、アプリプラットフォームのためにいくつかの改良が施されています。 次のトピックをご覧ください。:

ドラッグアンドドロップビューデザイナー(アプリケーションデザイナーから利用可能)、複数のオプションセット、強化されたビジネスプロセスフロー、および Web リソースの依存関係とローカライゼーションに関する新しい/更新されたコンテンツをお楽しみください。

開発者向けドキュメント

今回の Dynamics 365 Customer Engagement のリリースでは、開発者のドキュメントに多くの変更が加わりました。
今月下旬にリリースされる現在のリリースのデベロッパードキュメントについてはまだ作業中ですが、ここではいくつかの変更があります:

  • Developer Guide - デベロッパーがコア機能を拡張できるように、Customer Engagement が提供する SDK 全体の一部であるデベロッパードキュメントを参照するために、「SDK」という用語を使用しなくなりました。開発者向けのドキュメントを参照するために、「Developer Guide」という用語を使用します。
  • Assemblies – SDK パッケージは出荷されません。代わりに、Assemblies とツールは NuGet パッケージとして利用可能になります。
    また、オンラインでオフラインで読むことができるようになると、PDF 版のデベロッパーガイドを生成することもできます。
    CHM 版のデベロッパードキュメントを出荷することはありません。
    各コンポーネントの詳細は、詳細なフォローアップのブログ記事で提供されます。
  • 改良されたドキュメント - 開発者ガイドのコンテンツは、モジュール化され、TOC で前後にジャンプする必要がなく、関連性の高い関連コンテンツに簡単にアクセスできるように再構成されています。また、各エンティティとそのプロパティ、属性、リレーションシップ、および利用可能な操作に関する情報を提供するエンティティ参照コンテンツの新しいセクションを追加しています。

これらの変更により、Dynamics 365 Customer Engagement のアプリケーションを拡張して開発する際に役立つことを願っています。
開発者ガイドのリリース時に、開発者ドキュメントの変更に関する詳細なブログ記事をフォローアップします。乞うご期待!

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まとめ

今回の変更により、IT プロ向けの TechNet、開発者向けの MSDN サイトが 1 つの場所となりよりアクセスしやすくなったと感じます。
また、開発者向けドキュメントでは、SDK のリリースがなくなり、NuGet にてアセンブリやツールが公開されるという大きな変更点もありました。

今後、新機能や変更点は今後ブログで紹介していきます。
すでにトライアル版を申し込むと最新バージョンが利用することができますので、是非お試しください!

トライアルの申し込みはこちらから:
https://blogs.msdn.microsoft.com/crmjapan/2016/12/05/dynamics-365-trial-setup/

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 (設置型) Update 2.2 がリリースされました!

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みなさん、こんにちは。

Microsoft Dynamics 365 (設置型) Update 2.2 が 2017 年 10 月 26 日にリリースされ、Microsoft ダウンロードセンターよりダウンロード可能になりましたのでお知らせします。
尚、Online の Microsoft Dynamics 365 環境では、本更新プログラムに含まれている修正は Service Update にて適用済みでございます。

ダウンロード情報 
タイトル: Microsoft Dynamics 365 更新プログラム 2.2 (KB 4046795) 
URL: https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=56131
ビルド番号: 8.2.2.0112

更新プログラムのロールアップ情報や更新方法、Update 2.2 で解決される問題一覧は、以下のリンクをご参照ください。 
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4046795/microsoft-dynamics-365-online-and-on-premises-update-2-2

バージョン確認方法
製品画面右上の歯車 –> [情報] クリックするとバージョン情報が表示されます。

– Dynamics 365 サポート 早坂
※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

最新ニュースを素早くチェック ! Bing News Search API 連携: 概要

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みなさん、こんにちは。

今回は、Dynamics 365 のフォームに顧客の最新ニュース情報を表示するサンプルソリューションを紹介します。

背景

コールセンターのシナリオにおいて、コールセンターのエージェントが顧客対応を行う場合、
事前に顧客の状況を理解することは、顧客満足度に大きくつながります。

また、営業マンが顧客訪問を行う際、事前に顧客の最新情報を知っておくことは、提案活動を大きく前進させるきっかけになるかもしません。

サンプル概要

本サンプルは、エージェントや営業マンがサポート案件や営業案件を開くと、顧客名をもとに顧客の最新ニュースを表示します。
これにより、エージェントの顧客満足度や、営業マンの受注確度の向上に貢献します。

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サンプルの場所:

https://github.com/takayakawano/ShowLatestNews

Bing News Search API

本サンプルは、Bing News Search API を利用しています。

Bing News Search API は、Microsoft が提供する Cognitive Service の 1 つで、全世界のニュースを検索できます。
この API は、キーワードをもとに Bing エンジンを使い、注目ニュースを取得できます。
さらに、検索対象マーケット、鮮度を指定することができ、利用者のマーケットにあう、
鮮度の高い情報に簡単にアクセスできるようになります。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/cognitive-services/bing-news-search-api/

価格

Bing News Search API 価格は、単位当たりのトランザクション数により異なります。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/cognitive-services/search-api/news/

Bing News Search API ドキュメント

https://dev.cognitive.microsoft.com/docs/services/e5e22123c5d24f1081f63af1548defa1/operations/56b449fbcf5ff81038d15cdf

まとめ

次回は、ソリューションを Dynamics 365 トライアル版にセットアップしてみましょう。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

最新ニュースを素早くチェック ! Bing News Search API 連携: セットアップ

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みなさん、こんにちは。

今回は、サンプルソリューションを Dynamics 365 トライアル版にセットアップしてみましょう。
前回の記事をまだ読んでいない方は是非ご覧ください。

最新ニュースを素早くチェック ! Bing News Search API 連携: 概要

事前準備

本ソリューションを検証する際には、Dynamics 365 および Azure の評価版で検証することが可能です。

Azure サブスクリプション

Bing News API を利用するための Azure サブスクリプションが必要です。
お持ちでない方は評価版でもご利用いただけます。以下の URL からお申し込みください。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/

Dynamics 365 環境

サンプルをセットアップする Dynamics 環境を準備します。
こちらもトライアル版でもご利用いただけます。以下の手順を参考にしてください。

https://blogs.msdn.microsoft.com/crmjapan/2016/12/05/dynamics-365-trial-setup/

セットアップ手順

Bing News API の作成

1. Azure ポータルへログインします

https://portal.azure.com/

2. [新規] をクリックします。”bing news search api” と入力します。

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3. “Bing Search v7 APIs” を選択します。

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4. [作成] ボタンをクリックします。

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5. 入力し、[作成] をクリックします。

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6. 作成が完了すると、自動で画面が遷移します。遷移しない場合、ダッシュボードからクリックすると開きます。

7. “Show access keys…” をクリックします。

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8. Key をコピーします。

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以上で、Bing News API の作成は完了です。

ソリューションインポート

続いて、Dynamics 365 にサンプルソリューションをインポートします。

1. GitHub へアクセス

https://github.com/takayakawano/ShowLatestNews

2. “ShowLatestNews_1_1.zip” をダウンロード

3. ダウンロードファイルを右クリックします。

4. ブロックを解除します。

5. Dynamics 365 にアクセスします

6. [設定] > [ソリューション] をクリックします。

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7. [インポート] をクリックします。

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8. ソリューションファイルを指定し [次へ] をクリックします。

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9. [インポート] をクリックします。

10. [すべてのカスタマイズ公開] をクリックします。

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以上で、ソリューションインポートは完了です。

Bing News API キーの設定

続いて、インポートしたソリューションファイルに、Bing News API キーを設定します。

1. Dynamics 365 にアクセスします

2. [設定] > [ソリューション] をクリックします。

3. “ShowLatestNews” を開きます。

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4. “new_/ShowLatestNews.js” をダブルクリックします。

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5. [テキストエディター] をクリックします。

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6. コピーした Bing News API キーを貼り付けます。また、検索対象マーケットを “ja-jp” (日本) に設定します。

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7. [OK] をクリックします。

8. [上書き保存] します。[公開] します。

以上で、Bing News API キーの設定は完了です。

Web リソースの配置

続いて、フォームに最新ニュースを表示する Web リソースを配置します。
今回は、サポート案件フォームに配置します。

1. [サービス] > [サポート案件] をクリックします。

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2. [新規サポート案件] をクリックします。

3. [フォームエディター] をクリックします。

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4. フォームエディターが開かれます。概要タブの下に “最新ニュース” タブを追加してみます。

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5. 概要タブを選択し、[挿入] > [1 列] をクリックします。

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6. タブが追加されたことがわかります。

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7. タブをダブルクリックします。

8. 名前、形式を指定します。

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9. [OK] をクリックします。

10. 左のセクションをクリックし、[Web リソース] をクリックします。

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11. Web リソースに “new_/ShowLatestNews.html” を指定します

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12. 形式タブをクリックし、行数、境界の表示を設定します。

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13. OK をクリックします。以下のように表示されます。

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14. タブを閉じます。既定でタブを閉じることでタブが開かれた場合にのみ内部の処理が実行されるようになります。

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15. 保存します。[公開]します。

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以上で、配置は完了です。

動作確認

早速、動作確認してみましょう。

1. サポート案件をクリックします。

2. 新規サポート案件をクリックします。

3. 顧客に取引先企業を設定します。今回は、”日本マイクロソフト株式会社” を設定します。

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4. 保存します。

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5. 保存完了後に、タイトルの右側にあるアイコンをクリックします。[最新ニュース] タブをクリックします。

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6. 最新ニュースタブに、顧客である “日本マイクロソフト株式会社” の最新ニュースが表示されたことがわかります。

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7. 1 件目のニュースをクリックします。

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8. 別セッションにて、記事の元サイトが表示されたことがわかります。

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まとめ

次回は、もう少しソリューションの構成および、どのように発展できるかについて解説します。

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります


最新ニュースを素早くチェック ! Bing News Search API 連携: カスタマイズ

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みなさん、こんにちは。

今回は、前回セットアップしたソリューションをカスタマイズしてみましょう。
前回の記事をまだ読んでいない方は是非ご覧ください。

最新ニュースを素早くチェック ! Bing News Search API 連携: 概要
最新ニュースを素早くチェック ! Bing News Search API 連携: セットアップ

ソリューション構成

本ソリューションは、4 つのファイルで構成されています。

ShowLatestNews.html

最新ニュースを表示するテーブルを含む HTML ファイルです。

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- ”site-box” という ID のテーブルに最新ニュースが表示されます。
- 他の 3 ファイルを参照しています。

ShowLatestNews.css

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#site-box: テーブル全体のスタイル
#image-box: ニュース記事の画像部分のスタイル。左寄せにしています。
#link-box: ニュース記事のリンクおよび説明部分のスタイル。左寄せ、800px にしています
#image-box-even, link-box-even: 偶数行のニュース記事部分のスタイル。左寄せ、800px、灰色にしています

ShowLatestNews.js

Bing News API キーや、検索文字列、検索対象マーケットといったパラメーターを定義しています。
変更方法は後ほど紹介します。

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テーブルを操作しています。

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jquery-1.10.2.min.js

Bing News API を呼び出す際に利用している JQuery のライブラリです。

https://jquery.com/

カスタマイズ

本ソリューションをカスタマイズする 2 つのシナリオを紹介します。

- 検索対象マーケットの切り替え
- サポート案件以外のフォームへの適用

検索対象マーケットの切り替え

検索対象マーケットを切り替えることができます。例えば、”Microsoft” を 2 つの検索対象マーケットで検索した結果は以下の通りです。
各マーケットごとに記事を展開している企業のニュースも、マーケットを切り替えることによって検索することができます。

- 検索対象マーケットを “日本” にした場合

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- 検索対象マーケットを “米国” にした場合

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検索対象マーケットの変更方法

1. Dynamics 365 Online にログインします

2. [設定] – [ソリューション] をクリックします。”ShowLatestNews” を開きます。

3. new_/ShowLatestNews.js を開きます。

4. [テキストエディター] を開きます。

5. mkt を変更します。米国にした例です。

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検索対象マーケットのコードは以下を参照ください。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/rest/api/cognitiveservices/bing-news-api-v7-reference#market-codes

6. [OK] をクリックします。

7. [上書き保存] – [公開] します。

サポート案件以外のフォームへの適用

続いて、サポート案件以外のフォームへの適用について紹介します。今回は、営業案件フォームに追加してみます。

営業案件フォームに追加したイメージ

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手順は大きく 2 つです。

フォームへ配置

まずは営業案件フォームへ配置します。基本的な流れは前回紹介したサポート案件の手順と変わりません。

1. [営業] > [営業案件] をクリックします。

2. [新規] をクリックします。

3. [フォームエディター] をクリックします。

4. フォームエディターが開かれます。概要タブの下に “最新ニュース” タブを追加してみます。

5. 概要タブを選択し、[挿入] > [1 列] をクリックします。

6. タブが追加されたことがわかります。

7. タブをダブルクリックします。

8. 名前、形式を指定します。

9. [OK] をクリックします。

10. 左のセクションをクリックし、[Web リソース] をクリックします。

11. Web リソースに “new_/ShowLatestNews.html” を指定します

12. 形式タブをクリックし、行数、境界の表示を設定します。

13. OK をクリックします。以下のように表示されます。

14. タブを閉じます。既定でタブを閉じることでタブが開かれた場合にのみ内部の処理が実行されるようになります。

15. 保存します。[公開]します。

以上で、配置は完了です。

取得するフィールド変更

続いて、検索文字列となる顧客名のフィールド名を変更します。

1. Dynamics 365 Online にログインします

2. [設定] – [ソリューション] をクリックします。”ShowLatestNews” を開きます。

3. new_/ShowLatestNews.js を開きます。

4. [テキストエディター] を開きます。

5. q を変更します。営業案件の取引先企業名に変更した例です

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6. 保存します。[公開]します。

まとめ

いかがだったでしょうか。Bing News API と連携することで営業活動やサービス活動に貢献するアプリケーションを実装できます。
是非ご活用ください。ソリューションに対するフィードバックについては、GitHub へ投稿いただければと思います。

https://github.com/takayakawano/ShowLatestNews

– プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 Online July 2017 Update: 新しい開発者ガイドの紹介

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みなさん、こんにちは。

今回は、最新の Microsoft Dynamics 365 Online July 2017 Update (version 9.0) から提供されることになった
新しい開発者向けドキュメントについて紹介します。本記事の内容は、弊社が提供しているブログ Microsoft Dynamics 365 Team blog の記事を翻訳したものです。

情報元: What’s new for Customer Engagement developer documentation in version 9.0

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Dynamics 365(オンライン)、バージョン 9.0 のリリースでは、開発者のドキュメントに多くの変更があります。

新しい名前: 開発者ガイド (Developer Guide)

ソフトウェア開発キット(SDK)は、開発者がソフトウェアを構築するために使用するドキュメントとリソースの組み合わせです。 これまでは、「SDK」という用語を使用して Dynamics 365 Customer Engagement 開発者向けドキュメント、アセンブリ、ツール、およびオフライン(CHM)版のドキュメントを含むダウンロードパッケージを参照していました。このたび、すべてのドキュメントで使用する用語と一致するように、開発者向けドキュメントを開発者ガイドとして参照します。 これは、使用可能な API を使用してソフトウェアを作成する際に開発者をサポートするコンテンツのよりわかりやすい名前です。

SDK ダウンロードは不要

おそらく最大の変更点は、すべてのドキュメント、ツール、サンプルコードに対して、単一のダウンロードパッケージを提供していないことです。

今後は、すべてのパッケージを単一のパッケージで出荷するのではなく、必要に応じて個別のものをダウンロードできるように、選択するアプローチを提供していきます。

  • 必要なアセンブリとツールを入手してください。SDK アセンブリとツールは、NuGet を介してのみ配布されます。 NuGet からアセンブリとツールをダウンロードできるスクリプトを提供します。 NuGet SDKパッケージの場所NuGetのダウンロードツールを参照してください。
  • オフラインコンテンツのセルフサービスを提供します。新しい docs.microsoft.com サイトでは、私たちのコンテンツを PDF 形式でダウンロードできるので、オフラインでドキュメントを読んで検索することができます。
  • サンプルコードの可用性 サンプルコードはすべて msdn.microsoft.com またはGitHubで入手できます。code.msdn.microsoft.com サイトはサンプルコード用に設計されており、優れた使用方法を提供するとともに、使用法に関するより良い指標を提供しています。
  • 必要な部分だけをダウンロードしてください。ダウンロードパッケージに含まれているさまざまな資産は、個別のダウンロードとして入手できます。 このように、資産の 1 つを更新する必要がある場合、SDK パッケージ全体をリリースすることなく更新することができます。

概念と参照コンテンツの融合

以前のバージョンのドキュメンテーションでは、概念的な内容が最初に来て、続いてプログラミングの参考トピック(Microsoft Dynamics 365 プログラミング リファレンス)が続きました。 関連するリファレンスページにリンクされている概念的なページの間、あなたが読んでいたページのコンテキストを失う原因となりました。

docs.microsoft.com のすばらしい機能の1つは、参照コンテンツと概念コンテンツを一緒に表示する機能です。 これにより、関連概念コンテンツを最も関連性の高い参照コンテンツと結びつける機会が提供されます。 これにより、特定の API セットの概念情報と参照情報の融合が可能になります。

プログラミングリファレンスへのリンクは次のとおりです。

Client API ドキュメント

クライアントスクリプトまたはクライアント API は、もともと CRM 2011 で導入されて以来、大きく成長しました。このリリースでは、各 API に専用のページを提供することで、個々の API の検索結果を向上させるためにコンテンツを再構成しました。 これは、発見可能性を向上させ、サンプルや新しい API が登場するにつれて、より多くの領域を拡大するのに役立ちます。

新しいドキュメントはこちら: Client scripting in Customer Engagement using JavaScript

開始に役立つ新しい情報が追加されました: Walkthrough: Write your first client script.

エンティティの詳細ドキュメント

長い間、選択されたエンティティに関する個々のトピックを記述しました。サポートされているメッセージのリストとともにエンティティと関係の概要を提供します。 しかし詳細については、別のツールを使用して組織のメタデータをブラウズするか、SDK パッケージの Excel スプレッドシートを参照するように言及しました。

このリリースでは、エンティティメタデータを活用して、システム内のほとんどのエンティティの参照ドキュメントと、すべてのプロパティ、属性、および関係の完全なリストを生成しています。 新しいエンティティリファレンスを参照してください。 これはまだ存在する Web API EntityType Reference に似ていますが、新しいエンティティリファレンスには、SDK アセンブリでプログラミングする際に使用される構造も反映されています。

エンティティ操作

エンティティ参照には、各エンティティに対して利用可能なすべての操作が一覧表示されます。 Web API または SDK アセンブリを使用して実行できる操作を説明するリンクがあります。 ここでは、Accountエンティティメッセージの例を見ることができます。

共通ソリューションのエンティティ

このエンティティ参照には、システム内にあるカスタムエンティティを含めることはできません。 しかし、Dynamics 365 で利用可能な以下の一般的なアドオンソリューションによって追加されたエンティティ、属性、および関係が含まれています。

  • Connected Field Service for Microsoft Dynamics 365
  • Field Service
  • IoT Connector for Microsoft Dynamics 365
  • Project Service Automation
  • Unified Resource Scheduling

これらのソリューションには、名前が msdyn_ で始まるエンティティがあります。 たとえば、msdyn_approvalエンティティ は Project Service Automation Solution によって追加されます。

これらの変更が役に立つものになると幸いです。ご意見をお聞きしたいと思います。 問題が見つかった場合や、開発者ガイドの改善のアイデアがある場合は、各ページの下部にあるコメント機能を使用してお知らせください。 Dynamics 365 の機能に関するフィードバックを提供するには、https://ideas.dynamics.com/ideas/ でアイデアを追加または投票してください。

====================================================

まとめ

いかがでしょうか。新しい開発者ガイドをお使い皆様のご意見をhttps://ideas.dynamics.com/ideas/ へ送信ください。

本記事の中で出てきた、新しいアセンブリやツールの取得方法、開発者ガイドのダウンロード方法、およびサンプルコードの取得方法については別の記事で紹介したいと思います。

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Microsoft Dynamics 365 Online July 2017 Update: 新しい開発者ガイドの使い方

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みなさん、こんにちは。

前回は、新しい開発者ガイドについて紹介しました。本記事は、その中で出てきた新しいアセンブリやツールの取得方法など重要な部分について紹介します。前回の記事を見ていない方は、参照ください。

Microsoft Dynamics 365 Online July 2017 Update: 新しい開発者ガイドの紹介

使い方

- 新しい開発者ガイドのダウンロード
- 新しいアセンブリやツールの取得
- サンプルコードの取得

新しい開発者ガイドのダウンロード

新しい開発者ガイドは、Dynamics 365 Customer Engagement の開発者ガイド より参照することが可能です。
一方、オフラインで参照する場合は、PDF 形式でガイドをダウンロードすることができます。

1. 新しい開発者ガイドのサイトにアクセスする

https://docs.microsoft.com/en-us/dynamics365/customer-engagement/developer/developer-guide

2. 右下にある [Download PDF] をクリックします。

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3. ダウンロードが始まります

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4. PDF 形式で表示されたことがわかります。(13,036 ページにわたる巨大なもの)

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5. ローカルに保存します。

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6. 約 80 MB の開発者ガイドです。

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7. PDF にはブックマークがついており、見たい項目へ即座に移動することができます。

image

新しいアセンブリやツールの取得

続いて新しいアセンブリやツールをどのように取得するかについて紹介します。

ローカルに取得する

最初に、自分のローカルに最新のアセンブリやツールを取得する方法を紹介します。

1. PowerShell を起動します。

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2. ダウンロードしたい場所へ移動します。

実行するコマンド

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場所

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3. 新しい開発者ガイドにアクセスします。

https://docs.microsoft.com/en-us/dynamics365/customer-engagement/developer/download-tools-nuget

4. “Download tools using PowerShell” クリックします。

image

5. PowerShell コマンドをコピーします

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6. PowerShell に貼り付けます。

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7. 実行します。

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8. 実行されます。

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9. 完了します。

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10. ファイルが取得できたことがわかります。

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image

以上です。このコマンドによって常に最新のアセンブリやツールを取得することができます。

プロジェクトに追加

続いて、プラグインやカスタムページといった開発物に新しいアセンブリを追加する手順を紹介します。
ポイントは、アセンブリのバージョンを指定することができる点です。

Visual Studio のプロジェクトにアセンブリを追加する例で見てみましょう。

1. Visual Studio を開きます。

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2. 新しいプロジェクトを作成します。

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3. ライブラリを選択します。

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4. ソリューションエクスプローラーを開くと、Dynamics 365 のアセンブリは追加されていません。

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5. パッケージコンソールを開きます。

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6. 開かれます。

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6. 新しい開発者ガイドのサイトにアクセスします。

https://docs.microsoft.com/en-us/dynamics365/customer-engagement/developer/org-service/subscribe-sdk-assembly-updates-using-nuget#where-to-find-the-nuget-sdk-packages

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7. パッケージの中から追加したいものを選択します。今回は “Microsoft.CrmSdk.CoreAssemblies” を追加してみます。

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8. リンクをクリックします。

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9. 最新バージョンを追加してみます。コピーします。

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10. Visual Studio に戻り、貼り付けます。

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11. Enter を押すと実行されます。

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12. 完了しました。

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13. 最新バージョンのアセンブリと、付随するアセンブリがプロジェクトに追加されたことがわかります。

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14. CRM 2011, 2013, 2015, 2016 といった過去のバージョンのアセンブリを取得することができます。

15. 開発者ガイドの各リンク先に行くと過去のバージョンが記載されています。

https://www.nuget.org/packages/Microsoft.CrmSdk.CoreAssemblies/

16. Version History で取得したいバージョンをクリックします。

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17. 実行するコマンドをコピーできます。

image

サンプルコードの取得

最後にサンプルコードの取得手順を紹介します。

1. コードサイトにアクセスします。

code.msdn.microsoft.com

2. 英語の検索結果を有効にします。

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3. 88 件ものサンプルコードが表示されます。

image

C#, JScript のサンプルコードが取得できます。

まとめ

いかがだったでしょうか。個人的には、プロジェクトに追加する際に、
バージョンを指定して取得できることは、開発者には役立つと感じました。

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

機能追加: ユーザー セッションとアクセスの管理

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みなさん、こんにちは。

今回は、最近機能追加が実施されたユーザー セッションとアクセスの管理機能について紹介します。
本記事の内容は、弊社が提供しているブログ Microsoft Dynamics 365 Team blog の記事を翻訳したものです。

尚、情報元記事中では、未だリリースがなされていない旨のご案内となっておりますが、既に機能リリース済で
以下のバージョンの Dynamics 365 にて利用可能でございます。

  • Dynamics 365 (オンライン) バージョン 8.1 以降
  • Dynamics 365 (設置型)、当機能はこの更新プログラムに含まれています。
  • Dynamics CRM 2016 (設置型) バージョン 8.1 以降、当機能を有効化するためにはサポートにお問い合わせください。
  • Microsoft Dynamics CRM 2015 (設置型)、当機能を有効化するためにはサポートにお問い合わせください。

情報元: Security Enhancements: User session and Access management

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ユーザー セッション タイムアウトをより柔軟に管理可能とするセキュリティ機能改善を展開する過程にあります。
これらの機能追加により、セキュリティおよびデータのプライバシー ポリシーに準拠することもできます。

ユーザー セッション

設定された期間の後にユーザーを強制的に再認証させるために、システム管理者は、個々の Dynamics 365 インスタンスのセッションタイムアウトを設定できます。
ユーザーは、設定された期間の間のみ、アプリケーションにサインインしたままにすることができます。
設定された期間が経過すると、アプリケーションがユーザーをサインアウトさせます。
ユーザーは、Dynamics 365 に戻るには、資格情報を使用してサインインする必要があります。

Health Insurance Portability and Accountability Act (医療保険の携行性と責任に関する法律) (HIPAA) の要件を準拠するために、システム管理者は、一定期間非アクティブ状態のユーザーをサインアウトするタイムアウト期間を設定できます。
この非アクティブ タイムアウト期間は、各 Dynamics 365 インスタンスに対して設定できます。
これにより、想定しないデバイスからの悪意のあるユーザーによる、データへの不正アクセスを防止します。

アクセス管理

ユーザーが再認証を行うようにするために、ユーザーはアプリケーションからサインアウトした後に資格情報を使用してサインインする必要があります。
ユーザーが Dynamics 365 へアクセスする資格情報を共有できないようにするために、ユーザーアクセストークンが検証され、id プロバイダーによるアクセス権を与えられたユーザーが、Dynamics 365 にアクセスしているユーザーと同じであることを確認します。

Dynamics 365 インスタンスのセキュリティシステム設定を有効にして構成するには、「セキュリティの拡張機能: ユーザー セッションとアクセス管理」を参照してください。
これらの追加機能は、Dynamics 365 (Online)、Dynamics 365 (設置型)、Dynamics CRM 2016 (Online)、Dynamics CRM 2016 (設置型) サービスパック 1、および Dynamics CRM 2015 (設置型) で使用できます。機能利用については、マイクロソフト サポートにお問い合わせください。
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まとめ

いかがでしょうか。新しい機能をお使いの皆様のご意見をhttps://ideas.dynamics.com/ideas/ へ送信ください。

本記事の中で出てきた、新しい機能の利用方法については別の記事で紹介したいと思います。

- Dynamics 365 サポート 早坂 圭弘

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Dynamics 365, version 9 への顧客主導更新 (CDU) について

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みなさん、こんにちは。

今回は、Dynamics 365, version 9 への顧客主導更新 (CDU) について紹介します。
本記事の内容は、弊社が提供しているブログ Microsoft Dynamics 365 Team blog の記事を翻訳したものです。

情報元: Customer Driven Upgrade for Dynamics 365, version 9.0 is coming

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Dynamics 365, version 9 へ顧客主導更新 (CDU) が間もなくスケジュール出来るようになります。
現時点では、2018 年 1 月頃設定が可能となり、2 月から 8 月の期間内に更新のスケジュールを設定できる見込みです。

Dynamics 365 管理者には、Office 365 メッセージ センターを介して案内がなされ、
更新がスケジュール可能となった際に電子メールが送信されます。

更新の可否を確認するには、Dynamics 365 管理センターの [更新] タブを確認します。
アップグレードの対象となるインスタンスには、状態に「使用可能な更新プログラム」と表示されています。
この場合、更新のスケジュールを設定でき、更新希望の日程と代替の日程を設定します。

Dynamics CRM 2016, version 8.0 または Dynamics CRM 2016 Update 1, version 8.1、
Dynamics 365, version 8.2 のバージョンから Dynamics 365, version 9 へ アップグレードが可能です。

詳細: 更新プログラムの管理

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ご案内

Dynamics CRM 2016 Update 1, version 8.1 をご利用中にて
Dynamics 365, version 8.2 へアップデートを実施しない場合、
年 1 回アップデートのポリシーにより、Dynamics 365, version 9 へのアップデートは必須となります。
お早目にアップデートの検証を実施いただくことを推奨いたします。

また、Dynamics CRM 2016 Update 1, version 8.1 から Dynamics 365, version 8.2 へアップデートする場合、
現時点では 2018 年 1 月まで更新のスケジューリングが可能です。
Dynamics 365, version 8.2 へアップデートを計画されている場合、お早目に更新をスケジューリングください。

- Dynamics 365 サポート 早坂 圭弘

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

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