みなさん、こんにちは。今回も前回から引き続き Unified Service Desk の構成チュートリアルをご紹介します。なお、今回紹介する内容は基本的に以下の内容に沿っています。
Walkthrough 6:Configure the Debugger hosted control in your agent application
事前準備
前回までの構成にコントロールを追加していきますので、以下の記事を参考にして構成を作成しておいてください。今回のシナリオでは Part 1 と Part 3 の構成は必須です。
Unified Service Desk の構成 Part 1 : シンプルなエージェントデスクトップの構成
Unified Service Desk の構成 Part 2 : エージェントアプリケーション内に外部の Web ページを表示
Unified Service Desk の構成 Part 3 : エージェントアプリケーション内に Microsoft Dynamics CRM レコードを表示
Unified Service Desk の構成 Part 4 : エージェント アプリケーション内のセッションに Microsoft Dynamics CRM レコードを表示
Unified Service Desk の構成 Part 5 : セッション名とセッション概要データの表示
今回の内容
USD はデバッガータイプのホストされたコントロールによって、USD の構成のデバッグ情報が提供されます。これは、エージェントアプリケーションの構築や構成における問題解決に役立ちます。今回のチュートリアルでは、エージェントアプリケーションにデバッガータイプのホストされたコントロールを追加する方法をご説明いたします。なお、今回は実際にデバッガーコントロールを利用したデバッグ方法には触れませんが、今後投稿を予定している Unified Service Desk の拡張編にて、CTI イベントルーティングにおける汎用リスナーアダプターの利用をご紹介する際に実際にデバッガーを利用した活用事例をご紹介したいと思います。また、USD のデバッグ方法の詳細を知りたい方は併せて以下の記事もご参照ください。
Debug issues in Unified Service Desk
ステップ1:デバッガータイプのホストされたコントロールを作成
- Microsoft Dynamics CRM にサインインします。
- ナビゲーションで Microsoft Dynamics CRMをクリックし、設定 を選択します。
- 設定> Unified Service Desk> ホストされたコントロールをクリックします。
- 新規をクリックします。
- 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。
フィールド | 値 |
名前 | Contoso Debugger |
並び替え順序 | 3 |
表示名 | Contoso デバッガー |
USD コンポーネントの種類 | デバッガー |
表示グループ | MainPanel |
- 上書き保存をクリックします。
ステップ2:デバッガーのホストされたコントロールを表示するツールバーとアクションコールを追加
Unified Service Desk の構成 Part 3 で作成した Contoso Main Toolbarにツールバーボタンを追加し、ステップ1で作成したデバッガーのホストされたコントロールを表示するためのアクションコールを追加します。
- 設定> Unified Service Desk>ツール バーをクリックします。
- Contoso main Toolbarのレコードをクリックします。
- ボタン領域で右隅の +ボタンで追加をクリックします。
- 新規ツール バー ボタンページにて、次の値を指定します。
フィールド | 値 |
名前 | Contoso Debugger Button |
ボタン テキスト | デバッガー |
受注 | 3 |
- アクション領域の右隅のアクションコールを追加する +ボタンを押します。
- アクション領域の検索ボックスにて ENTER キーを押すか検索アイコンをクリックします。検索結果画面にて、このツールバーボタンのアクションコールを作成するために右下隅の新規ボタンを押します。
- 新規アクション コールページにて、次の値を指定します。
フィールド | 値 |
名前 | Contoso Action Call: Show Debugger |
受注 | 1 |
ホストされたコントロール | Contoso Global Manager |
アクション | CallDoAction |
データ | action=default |
- 上書き保存をクリックします。
ステップ3:作成したコントロールを構成に追加
このステップでは、構成に割り当てられたユーザーにこのチュートリアルで作成したアクションコールやホストされたコントロールを表示するために、これらのコントロールを構成に追加します。
Unified Service Desk の構成 Part 1で作成した Contoso Configurationに以下を追加します。
コントロール名 | コントロールの種類 |
Contoso Action Call: Show Debugger | アクション コール |
Contoso Debugger | ホストされたコントロール |
- 設定> Unified Service Desk> 構成をクリックします。
- Contoso Configurationをクリックし、定義情報を開きます。
- ナビゲーションにて、Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、アクション コールを選択します。
- 既存のアクション コールの追加をクリックし、検索ボックスに Contoso Action Call: Show Debuggerと入力して ENTER を押すか検索アイコンをクリックします。
- 作成したアクションコールが検索結果に表示されるので追加します。
- 同様に Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、ホストされたコントロールでコントロールを追加します。
ステップ4:アプリケーションのテスト
- USD クライアントを起動し、Contoso Configurationに割り当てたユーザー資格情報でサインインします。
- エージェントアプリケーションのツールバー領域に デバッガーボタンが表示されます。このボタンをクリックするとデバッガーコントロールが表示されます。
結論
このチュートリアルでは、エージェントアプリケーションにデバッガーコントロールを構成する方法をご紹介しました。本番リリース後の運用フェーズでエージェントにデバッガーボタンを見せたくない場合は、デバッガータイプのホストされたコントロールをエージェント向けの構成から外しておくことで、普段はユーザーに見せないでおくことができます。
次回は、エージェントスクリプトの構成方法をご紹介します。お楽しみに!
- 小澤 英紀