Quantcast
Channel: Japan Microsoft Dynamics 365 Team Blog
Viewing all 589 articles
Browse latest View live

Unified Service Desk の構成 Part 7 : エージェントアプリケーションにエージェントスクリプトを構成

$
0
0

みなさん、こんにちは。今回も前回から引き続き Unified Service Desk の構成チュートリアルをご紹介します。なお、今回紹介する内容は基本的に以下の内容に沿っています。
Walkthrough 7:Configure agent scripting in your agent application

 

事前準備

前回までの構成にコントロールを追加していきますので、以下の記事を参考にして構成を作成しておいてください。今回のシナリオでは Part 1、Part 3 と Part 4 の構成は必須です。
Unified Service Desk の構成 Part 1 : シンプルなエージェントデスクトップの構成
Unified Service Desk の構成 Part 2 : エージェントアプリケーション内に外部の Web ページを表示
Unified Service Desk の構成 Part 3 : エージェントアプリケーション内に Microsoft Dynamics CRM レコードを表示
Unified Service Desk の構成 Part 4 : エージェントアプリケーション内のセッションに Microsoft Dynamics CRM レコードを表示
Unified Service Desk の構成 Part 5 : セッション名とセッション概要データの表示
Unified Service Desk の構成 Part 6 : エージェントアプリケーションにデバッガーのホストされたコントロールを構成

 

今回の内容

コールセンターでは、問い合わせの内容に応じて定型的な会話内容をガイドするトークスクリプトやエージェントの定型的な操作やタスクをガイドするタスク管理機能が求められることがあります。USD のエージェントスクリプトは、顧客との対話中におけるエージェントのガイドに役立ちます。今回のチュートリアルでは、顧客との対話中のセッションにおいて、新しいサポート案件を作成したり、既存のサポート案件を検索して参照するタスクをガイドするエージェントスクリプトを作成します。以下の3つのエージェントスクリプトを作成します。

  • 現在開いている取引先企業にサポート案件を作成
  • 現在開いている取引先企業の既存サポート案件を表示
  • セッションを閉じる

 

ステップ1:エージェントスクリプトタイプのホストされたコントロールを作成

  1. Microsoft Dynamics CRM にサインインします。
  2. ナビゲーションで Microsoft Dynamics CRMをクリックし、設定を選択します。
  3. 設定> Unified Service Desk>ホストされたコントロールをクリックします。
  4. 新規をクリックします。
  5. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Agent Scripting

USD コンポーネントの種類

エージェント スクリプト

表示グループ

WorkflowPanel

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ2:新規サポート案件フォームと既存サポート案件を表示するホストされたコントロールの作成

このステップでは、新規サポート案件フォームまたは現在開いている取引先企業の既存サポート案件を表示する二つの CRM ページタイプのホストされたコントロールを作成します。

 

  1. 設定> Unified Service Desk> ホストされたコントロールをクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso new case form

表示名

新規ケース

USD コンポーネントの種類

CRM ページ

複数ページの許可

いいえ

ホストの種類

内部 WPF

アプリケーションはグローバル

チェックしない

表示グループ

MainPanel

 

  1. 上書き保存をクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso existing cases for an account

表示名

[[$Context.name]] のサポート案件

USD コンポーネントの種類

CRM ページ

複数ページの許可

いいえ

ホストの種類

内部 WPF

アプリケーションはグローバル

チェックしない

表示グループ

MainPanel

 ※現在の取引先企業名を表示するために置換パラメーターを利用します。置換パラメーターについては、以下をご参照ください。
Replacement parameters

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ3:エージェントスクリプトタスクの作成

取引先企業レコードがセッションに表示されたときに表示されるエージェントスクリプトタスクを作成します。

  1. 設定> Unified Service Desk> エージェント スクリプト タスクをクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規エージェント スクリプト タスクページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso: Welcome to Account Session

開始タスク

いいえ

スクリプト テキスト

[[$Context.name]] 様こんにちは。[[$User.lastname]] と申します。
今回のお電話は新規のお問い合わせでしょうか?
あるいは既存のお問い合わせに関してでしょうか?

説明

顧客の回答に基づき、以下のいずれかのタスクをクリックします。

 ※現在の取引先企業名とエージェント名を表示するために置換パラメーターを利用します。

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ4:エージェントスクリプトからサポート案件を作成する回答とアクション コール、ウィンドウナビゲーションルールを作成

  1. ステップ3で作成したエージェントスクリプトタスクの回答領域にて、回答を作成するために ボタンをクリックします。
  2. 検索ボックスにて、検索ボタンをクリックまたは ENTER キーを押し、検索結果ボックスの右下隅の新規をクリックします。

  1. 新規エージェント スクリプトの回答ページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso: New case

Answer Text

サポート案件の作成

リンクされたタスク

Contoso: Welcome to Account Session

受注

1

 

  1. 上書き保存をクリックします。
  2. 次に、エージェントがこの回答をクリックしたときに、取引先企業の新規サポート案件フォームを表示させるアクションコールを追加します。ナビゲーションにて、Contoso: New Caseの右隣の下矢印をクリックし、アクションをクリックします。

  1. 次のページにて、既存のアクション コールの追加をクリックします。
  2. 検索ボックスにて、検索ボタンをクリックまたは ENTER キーを押し、検索結果ボックスの右下隅の 新規をクリックします。
  3. 新規アクション コールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Create Case

受注

1

ホストされたコントロール

Contoso new case form

アクション

New_CRM_Page

データ

LogicalName=incident
customerid=EntityReference([[$Context.InitialEntity]],[[$Context.Id]])
customeridname=[[$Context.name]]
primarycontactid=[[$Context.primarycontactid.id]+]
primarycontactidname=[[$Context.primarycontactid.name]+]

 ※新規サポート案件のフォームには、エージェントが素早く顧客のサポート案件を作成できるように顧客レコードのデータを取り込みます。

  1. 上書き保存をクリックします。
  2. 次に、新規サポート案件フォームを表示するためのウィンドウナビゲーションルールを作成します。ナビゲーションにて、設定> Unified Service Desk>ウィンドウ ナビゲーション ルールをクリックします。
  3. 新規をクリックします。
  4. 新規ウィンドウ ナビゲーション ルールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso New Case for Account Session Rule

受注

20

開始

Contoso new case form

エンティティ

incident

ルーティングの種類

ポップアップ

宛先

タブ

アクション

ルート ウィンドウ

対象のタブ

Contoso new case form

タブの表示

Contoso new case form

コマンド バーの非表示

いいえ

ナビゲーション バーの非表示

はい

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ5:既存のサポート案件を表示する回答とアクションコールを追加

  1. ステップ3で作成したエージェントスクリプトタスクの回答領域にて、回答を作成するために ボタンをクリックします。
  2. 検索ボックスにて、検索ボタンをクリックまたは ENTER キーを押し、検索結果ボックスの右下隅の 新規をクリックします。
  3. 新規エージェント スクリプトの回答ページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso: Existing cases

Answer Text

既存サポート案件の表示

リンクされたタスク

Contoso: Welcome to Account Session

受注

2

 

  1. 上書き保存をクリックします。
  2. 次に、エージェントがこの回答をクリックしたときに取引先企業の既存サポート案件を表示させるアクションコールを追加します。ナビゲーションにて、Contoso: Existing Caseの右隣の下矢印をクリックし、アクションをクリックします。
  3. 次のページにて、既存のアクション コールの追加をクリックします。
  4. 検索ボックスにて、検索ボタンをクリックまたは ENTER キーを押し、検索結果ボックスの右下隅の 新規をクリックします。
  5. 新規アクション コールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Display Existing Cases

受注

1

ホストされたコントロール

Contoso existing cases for an account

アクション

AssociatedView

データ

navItemName=Cases
Id=[[$Context.Id]]
type=[[$Context.etc]]
tabset=areaService

 

  1. 上書き保存をクリックします。
  2. 既存サポート案件にフォーカスを設定する別のアクション コールを追加します。新規アクション コールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Set Focus on Existing Cases

受注

2

ホストされたコントロール

Contoso Global Manager

アクション

ShowTab

データ

Contoso existing cases for an account

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ6:セッションを閉じるための回答とアクション コールを追加

  1. ステップ3で作成したエージェントスクリプトタスクの回答領域にて、回答を作成するために ボタンをクリックします。
  2. 検索ボックスにて、検索ボタンをクリックまたは ENTER キーを押し、検索結果ボックスの右下隅の 新規をクリックします。
  3. 新規エージェント スクリプトの回答ページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso: Close session

AnswerText

セッションを閉じる

リンクされたタスク

Contoso: Welcome to Account Session

受注

3

 

  1. 上書き保存をクリックします。
  2. 次に、セッションを閉じるためのアクションコールを追加します。ナビゲーションにて、Contoso: Close sessionの右隣の下矢印をクリックし、アクションをクリックします。
  3. 次のページにて、既存のアクション コールの追加をクリックします。
  4. 検索ボックスにて、検索ボタンをクリックまたは ENTER キーを押し、検索結果ボックスの右下隅の 新規をクリックします。
  5. 新規アクション コールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Close Session

ホストされたコントロール

Contoso Session Tab ※

アクション

CloseSession

データ

sessionid=[[$Context.SessionId]]

 ※Contoso Session Tabホストされたコントロールは Unified Service Desk の構成 Part 4 で作成しました。

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ7:エージェント スクリプトを表示するためのアクション コールを作成

  1. 設定> Unified Service Desk> アクション コールをクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規アクション コールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Load Agent Script

ホストされたコントロール

Contoso Agent Scripting

アクション

GotoTask

データ

Contoso: Welcome to Account Session

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ8:セッションに取引先企業レコードが表示されているときにエージェントスクリプトを表示する

このステップでは、前のステップで作成されたアクションコールを Contoso Account Sessionのホストされたコントロールの BrowserDocumentCompleteイベントに追加することで、Contoso Account Sessionがロードされた後にエージェントスクリプトをロードするアクションコールが実行されます。Contoso Account Sessionのホストされたコントロールは Unified Service Desk の構成 Part 4 で作成しました。

 

  1. ナビゲーションにて、Contoso Accout Sessionのホストされたコントロールの右隣の下向き矢印をクリックし、イベント をクリックします。

  1. イベント関連ビューから BrowserDocumentCompleteをクリックします。
  2. BrowserDocumentCompleteページにて、イベントにアクションコールを追加するために アクティブなアクション領域にて ボタンをクリックします。
  3. 検索ボックスにて、Contoso Action Call: Load Agent Scriptと入力して検索ボタンをクリックまたは ENTER キーを押します。
  4. 検索結果から Contoso Action Call: Load Agent Scriptをクリックして追加します。

 

ステップ9:作成したコントロールを構成に追加

このステップでは、構成に割り当てられたユーザーにこのチュートリアルで作成したアクションコールやエージェントスクリプト、ホストされたコントロール、ウィンドウナビゲーションルールを表示するためにこれらのコントロールを構成に追加します。Unified Service Desk の構成 Part 1 で作成した Contoso Configurationに以下を追加します。

コントロール名

コントロールの種類

Contoso Action Call: Create Case

アクション コール

Contoso Action Call: Display Existing Cases

アクション コール

Contoso Action Call: Set Focus on Existing Cases

アクション コール

Contoso Action Call: Close Session

アクション コール

Contoso Action Call: Load Agent Script

アクション コール

Contoso: Welcome to Account Session

エージェント スクリプト

Contoso Agent Scripting

ホストされたコントロール

Contoso new case form

ホストされたコントロール

Contoso existing cases for an account

ホストされたコントロール

Contoso New Case for Account Session Rule

ウィンドウ ナビゲーション ルール

 

  1. 設定> Unified Service Desk> 構成をクリックします。
  2. Contoso Configurationをクリックし、定義情報を開きます。
  3. ナビゲーションにて、Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、アクション コールを選択します。
  4. 既存のアクション コールの追加をクリックし、検索ボックスに Contoso Action Callと入力して ENTER を押すか検索アイコンをクリックします。
  5. 作成したアクションコールが検索結果に表示されるのですべて追加します。
  6. 同様に Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、エージェント スクリプトホストされたコントロールウィンドウ ナビゲーション ルールでそれぞれコントロールを追加します。

 

ステップ10:アプリケーションのテスト

  1. USD クライアントを起動し、Contoso Configurationに割り当てたユーザー資格情報でサインインします。
  2. 取引先企業レコードを表示するために、ツールバーの 検索 ボタンの右隣の下矢印をクリックし、取引先企業をクリックします。
  3. 左ペイン(SessionExplorerPanel)を表示するために展開ボタンをクリックします。

 

  1. エージェントアプリケーションのセッションで取引先企業情報を表示するために、いずれかの取引先企業レコードをクリックします。左側のペインに Contoso: Welcome to Account Sessionエージェントスクリプトが現れます。

 

  1. エージェント スクリプトの サポート案件の作成をクリックすると、現在開いている取引先企業レコードから事前入力値がセットされて新規サポート案件フォームが開きます。

 

  1. エージェントスクリプトの 既存サポート案件の表示をクリックすると、現在開いている取引先企業レコードの関連のサポート案件が表示します。

 

  1. エージェントスクリプトの セッションを閉じるをクリックすると、現在のセッションが閉じます。

 

結論

このチュートリアルでは、コールセンターのエージェントをガイドするためのシンプルなエージェントスクリプトを構成する方法をご紹介しました。USD では、回答に親子関係を定義したりアクションを分岐させるロジックを作成することによって、より複雑なスクリプトを作成することができます。このエージェントスクリプトの機能を使って、エージェントの定型的なオペレーションの自動化やトークスクリプトの表示を構成することが可能になります。
今回で全 7 回にわたる USD の構成編は終了です。ここまでで基本的な USD の機能や構成方法、さらに様々なコールセンター向けアプリケーションを構成できる可能性を体感いただくことができたかと思います。次回は拡張編として CTI イベントルーティングにおける汎用リスナーアダプターの利用方法をご紹介したいと思います。お楽しみに!

 - 小澤 英紀


Unified Service Desk の拡張 : CTI イベントルーティングにおける汎用リスナーアダプターの利用

$
0
0

みなさん、こんにちは。前回まで全 7 回にわたる Unified Service Desk の構成チュートリアルをご紹介いたしました。今回は拡張編として、Unified Service Desk と CTI システムを連携する仕組みについてご紹介いたします。なお、今回紹介する内容は基本的に以下のチュートリアルの内容に沿っています。
Walkthrough: Use the generic listener adapter for CTI event routing

 

事前準備

  • USD のインストールが完了している必要があります。以下の記事を参考にしてインストールを完了しておいてください。
    Unified Service Desk のインストール
  • インストール時に展開されるサンプルパッケージの機能を一部利用します。前回までの全 7 回の Unified Service Desk の構成 Part 1 ~ Part 7で使用したユーザーと同じユーザーを使うときは、Unified Service Desk の構成 Part 1 ステップ 3でユーザーに割り当てた構成を解除してください。
  • サンプル CTI シミュレーター アプリケーションの Visual Studio プロジェクトを以下からダウンロードします。
    http://go.microsoft.com/fwlink/p/?LinkId=519007 
    プロジェクトをビルドし、サンプル アプリケーション プロジェクトの bin\debugフォルダの USDCTICallTester.exeを実行します。USD CTI シミュレーターは USD クライアントを実行している同じコンピューター上で実行する必要があります。

 

今回の内容

コールセンターでは、既存のお客様からの電話の受電にともない CRM の顧客情報を自動的にエージェントのデスクトップ画面に表示させるような Computer Telephony Integration (CTI) 連携機能が求められることがあります。今回は USD の拡張機能として、顧客からの入電のような CTI イベントが発生したときに Microsoft Dynamics CRM の顧客レコード をポップアップさせるスクリーンポップの仕組みをご紹介いたします。

CTI イベントを USD と連携させるために、CTI デスクトップマネージャータイプのホストされたコントロールと汎用リスナーアダプターを利用することができます。今回の記事では、USD に CTI リクエストを送信するサンプル CTI シミュレーターを使用しています。また、CTI イベントが発生した際、どのような情報が汎用リスナーアダプターによって渡されてくるかをデバッガーによって確認します。

汎用リスナーアダプターの説明

USD では Web サービスや各種 API 経由でイベントや CTI アクションにアクセスするためにカスタム CTI アダプターを構築できます。また、CTI イベントが発生した際にエージェントのコンピューターの URL を開く機能を持ったCTI ミドルウェア向けに汎用リスナーアダプターを提供しています。
汎用リスナーアダプターは既知のポート (5000) : http://localhost:5000/でHTTPリクエストを受け付けます。汎用リスナーアダプターは URL からクエリ・ストリングを抽出して CTI イベントのパラメーターとして文字列の値を使用し、次に USD において CTI スクリーンポップを発生させます。一旦汎用リスナーアダプターが指定のポートで起動すると、CTI ミドルウェアから以下のような URL が呼ばれるのを待ちます。
http://localhost:5000/?ani=1234&dnis=4355&type=phonecall&customerid=49383433

このURLの例では、クエリ・ストリングは分割され、以下のパラメーターとして USD の Global Manager のホストされたコントロールに渡されます。

パラメーター

説明

ANI

自動番号識別用。着信コールの電話番号(発信者番号)

ANI=1234

DNIS

ダイアル番号識別サービス用。顧客が電話をした電話番号(着信番号)

DNIS=4355

Type

これはコールをルーティングするためのウィンドウナビゲーションルールの開始活動の情報を表します。詳細は CTI Search をご参照ください

type=phonecall

Key=value のペア

Key-value のペアは、顧客レコードを検索するために Global Manager のホストされたコントロールから CTILookUpRequest に渡されます

customerid=49383433

 

CTI 検索の際、これらのパラメーターは置換パラメーターとして利用できます。セッションが開始されると、これらのパラメーターは以下のように cti 接頭辞を使ってアクセスできます。
[[cti.ani]]

汎用リスナーアダプターの詳細は以下も併せてご参照ください。
Use the generic listener adapter in Unified Service Desk

 この後のステップで利用しているサンプル CTI シミュレーターでは、CTI イベントを擬似的に発生させて上記で説明したようなパラメーターを汎用リスナーアダプターの URL に対して渡しています。

 

ステップ1:Unified Service Desk で CTI デスクトップ マネージャのホストされたコントロールを構成

  1. Microsoft Dynamics CRM にサインインします。
  2. ナビゲーション バーで Microsoft Dynamics CRMをクリックし、設定を選択します。
  3. 設定> Unified Service Desk>ホストされたコントロールをクリックします。
  4. 新規をクリックします。
  5. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

CTITest

USD コンポーネントの種類

CTI デスクトップ マネージャー

表示グループ

HiddenPanel

アセンブリ URL

Microsoft.Crm.UnifiedServiceDesk.GenericListener

アセンブリの種類

Microsoft.Crm.UnifiedServiceDesk.GenericListener.DesktopManager

※アセンブリ URL とアセンブリの種類フィールドで指定された値は、CTI デスクトップ マネージャータイプのホストされたコントロールの汎用リスナーの値です。

 

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ2:Unified Service Desk に CTI イベントが発生した場合のテスト

  1. USD クライアントを起動し、Microsoft Dynamics CRM インスタンスに接続します。クライアント起動後、デバッガーコントロールを起動する右上隅の歯車アイコン(設定)を選択し、アイコンを選択してデバッガーの出力内容をクリアにします。

 

  1. USD CTI シミュレーター アプリケーションを起動し、Send To USDをクリックします。

 

  1. CTI イベントが公開されるクライアントアプリケーションにてスクリーンポップが発生します。この場合、CTILookUpRequestは USD CTI シミュレーター アプリケーションで指定された値ともに開始されます。まだウィンドウ ナビゲーション ルールを設定していないため、何も起きません。

 

ステップ3:CtiLookUpRequest をルーティングするウィンドウナビゲーションルールを定義

一致が見つかった場合にセッションを作成するウィンドウ ナビゲーション ルールを作成し、一致した取引先担当者レコードを USD のセッションに表示します。

 

  1. Microsoft Dynamics CRM にサインインします。
  2. 取引先担当者を検索する高度な検索に移動し、勤務先電話番号または勤務先電話番号 2 が ”次の値と等しい” 条件で値にランダムな値(例:"111")の検索条件を作成します。

 

  1. Fetch XML のダウンロードをクリックし、FetchXMLとして検索条件を保存します。
  2. ナビゲーションで Microsoft Dynamics CRM >設定> Unified Service Desk> ウィンドウ ナビゲーション ルールをクリックします。
  3. 新規をクリックし、新規ウィンドウ ナビゲーション ルールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

CTIRoute

受注

50

開始

CTITest

方向

両方

 

  1. ウィンドウナビゲーションルールを保存します。
  2. このルールに先ほど保存した FetchXMLクエリを追加します。CTI 検索領域で追加 をクリックします。
  3. 新規 CTI 検索ページにて、以下の値を指定します。

フィールド

名前

CTIContactSearch

受注

1

FetchXML

<fetch version="1.0" output-format="xml-platform"
  mapping="logical" distinct="false">
  <entity name="contact">
    <attribute name="fullname" />
    <attribute name="parentcustomerid" />
    <attribute name="telephone1" />
    <attribute name="emailaddress1" />
    <attribute name="contactid" />
    <order attribute="fullname" descending="false" />
    <filter type="and">
      <condition attribute="statecode" operator="eq" value="0" />
      <filter type="or">
        <condition attribute="telephone1" operator="eq" value="[[ANI]]" />
        <condition attribute="business2" operator="eq" value="[[ANI]]" />
      </filter>
    </filter>
  </entity>
</fetch>

※Unified Service Desk CTI シミュレーターの ANI キーに指定された値を元に検索が実行されるように、電話番号 "111" のようなランダム値を  [[ANI]] のように変更します。

 

 

  1. CTI 検索ルールを保存し、ウィンドウナビゲーションルールに戻ります。
  2.  ウィンドウナビゲーションルール ページで次の値を指定します。

フィールド

1つの一致項目領域の決定

セッションの作成、一致項目の読み込み後、アクション実行

宛先

タブ

対象のタブ

Contact

タブの表示

Contact

ナビゲーション バーの非表示

はい

 

 

  1. ウィンドウナビゲーションルールを保存します。

 

ステップ4:CTI アダプターのテスト

  1. USD クライアント起動後、デバッガーコントロールを起動するために右上隅の歯車アイコン(設定)を選択し、アイコンを選択してデバッガーの出力内容をクリアにします。

 

  1. USD CTI シミュレーターアプリケーションを起動し、ANIフィールドの値に検索する取引先担当者の有効な勤務先電話番号を指定します。Send To USDをクリックします。

 

  1. USD のセッションに、電話番号が一致した取引先担当者レコードが表示されます。

 

  1. CTI 検索の結果として発生したイベントをデバッガーのホストされたコントロールで確認できます。また、データパラメータータブにて、$Context変数とcti変数にてコンテキスト情報をチェックできます。

 

結論

いかがでしたでしょうか。汎用リスナーアダプターを利用することで容易にスクリーンポップアップを実装することができます。今回利用した USD CTI シミュレーターは汎用リスナーアダプターの仕様に基づき、URL でパラメーターを渡しています。汎用リスナーアダプターの仕様の詳細は以下に記載されていますので、いろいろ試していただければと思います。
Use the generic listener adapter in Unified Service Desk

今回は比較的お問い合わせが多かった CTI 連携の仕組みをご紹介いたしましたが、拡張編は今後も定期的にご紹介していきたいと思います。

- 小澤 英紀

Microsoft Dynamics CRM Product Information Japan の紹介

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今日は Microsoft Dynamics CRM の機能を日本語で解説している
ビデオを紹介します。

Microsoft Dynamics CRM Product Information Japan
https://www.youtube.com/playlist?list=PLRvH_Jgj96Nm1RrseIS0GRYB6qtiLPA1P

こちらのサイトには、2015 年 3 月 27 日時点以下ビデオがあります。

タブレット PC 用 CRM の簡単なヒント
https://www.youtube.com/watch?v=Oulcth-WHCE
CRM 2013 の簡単なヒント: Microsoft Dynamics CRM で顧客データにすばやくアクセスする
https://www.youtube.com/watch?v=qwKXd7FyKrY
Microsoft Dynamics CRM 2014 年春 - キューの強化
https://www.youtube.com/watch?v=zutJt-c58OE
CRM 2013 の簡単なヒント: Microsoft Dynamics CRM でショートカットを使用して新しい情報をすばやく追加する
https://www.youtube.com/watch?v=uNsJ5SfkCyE
Microsoft Dynamics CRM 2014 年春 - サービス管理の概要
https://www.youtube.com/watch?v=U2SiHGwr7q0

まだご覧になっていない方は是非一度ご覧ください!

- 中村 憲一郎

【サポートトピック】Dynamics CRM Online メンテナンスについて

$
0
0

みなさま、こんにちは。現在、アジア圏内のデータセンターにおいて、Dynamics CRM Online サーバーのメンテナンスが行われており、日本のお客様の Dynamics CRM Online 組織にログイン出来ない状況が発生する場合があります。このメンテナンス作業は、2015 年 4 月中旬まで順次行われております。このメンテナンスについては、Dynamics CRM Online のユーザー様にメンテナンスの実施日時が送信されてますが、英語の電子メールでのご案内になりますのでご注意ください。このご案内は、<crmoln@microsoft.com> より送信されますので、この電子メールアドレスをブロックしないようにしてください。

例として、以下はサポート部門の Dynamics CRM Online サイトに対しての通知です。メンテナンスの実施日時は、Dynamics CRM Online 組織によって異なります。また、英語のご案内には、協定世界時 (UTC) で記載されており、日本時間ではございません。

オリジナルの英文メールの内容

No Action Required: Planned system maintenance for Microsoft Dynamics CRM Online

To: XX XX
For organization: xxxxxx (https://xxxxxx.crm5.dynamics.com)

We’ve scheduled Microsoft Dynamics CRM Online for planned system upgrades. Your organization may not be accessible for approximately 60-120 minutes during the maintenance window.

Duration of Service interruption: 60-120 minutes

Duration of Maintenance window: 25 March 2015 10:00 +00:00 - 25 March 2015 22:00 +00:00 UTC

Thanks for your patience while we do this. We want you to have the best possible Online Service experience and sometimes that means we need to perform maintenance activities. Our priority is always the health of your organization.

Sincerely,
The Microsoft Dynamics CRM Online Team

 

日本語に翻訳したご案内の内容

アクションは必要ありません: Microsoft Dynamics CRM Online 計画済みメンテナンス :
スケジュール済み

To: XX XX
組織名: xxxxxx (https://xxxxxx.crm5.dynamics.com)

Microsoft Dynamics CRM Online のシステムアップデートを実施します。本メンテナンス中、
約 60 - 120 分間、お客様の組織がアクセスできない可能性があります。

サービス中断時間: 60 – 120 分

メンテナンス期間: 2015/3/25 10:00 +00:00 – 2015/3/25 22:00 +00:00 UTC

本作業に関するご理解ありがとうございます。最善の Online サービスエクスペリエンスを
提供するため、定期的にメンテナンスを実施しております。私たちは常にお客様の組織の
正常性を第一に考えています。


よろしくお願いいたします。

The Microsoft Dynamics CRM Online Team

- 野田 良二

お知らせ : Dynamics CRM 2015 自習書が更新されました!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今回 Dynamics CRM 自習書シリーズの既存資料が Dynamics CRM 2015 に対応
しました。是非最新の資料をご確認ください

Dynamics CRM Online 自習書シリーズ
https://technet.microsoft.com/ja-jp/cloud/crm_learning.aspx

上記ページで更新が 2015 年 4 月 2 日になっているものが更新版です。

- 中村 憲一郎

お知らせ : Microsoft System Center Operations Manager Management Pack for Dynamics CRM 2015 (英語版) が公開されました。

$
0
0

みなさん、こんにちは。 

Microsoft System Center Operations Manager (SCOM) Management Pack for Dynamics CRM 2015  が弊社のダウンロードセンターよりダウンロードが可能となりました。
現在は英語版のみの公開であり、日本語版のリリースについての情報は現在のところございません。

SCOM Management Pack for Dynamics CRM 2015 をご利用いただくことで、パフォーマンスの管理、および予防的な監視と警告を行うことができ、安全的なシステム稼働の維持を支援することが可能です。

SCOM Management Pack for Dynamics CRM 2015 には Microsoft Dynamics CRM 2015 の Email Router と レポート拡張機能の監視が含まれています。 また、ビュー、ルール、および Dynamics CRM 2015 固有のナレッジを含まれていますので、これらを SCOM Management Pack for Dynamics CRM 2015 をお使いの管理ユーザーへ提供するとこで、システムの一元管理が実現できます。
このように管理できることで、管理ユーザーは重要なイベントや主要業績評価指標に迅速に対応できることや、またサービス停止などを防ぐために事前に適切な行動をとることができます。


以下よりダウンロードが可能です。
Microsoft System Center Management Pack for Dynamics CRM 2015
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=46371

このMicrosoft System Center Operations Manager (SCOM) Management Pack for Dynamics CRM 2015 のシステム要件は以下となります。

サポートされるオペレーティング システム
- Windows Server 2008 R2 SP1
- Windows Server 2012
- Windows Server 2012 Essentials

ソフトウェア
- Microsoft System Center Operations Manager 2012
- System Center 2012 SP1 - Operations Manager
- System Center 2012 R2 Operations Manager

 この機会に是非ご利用ください。

岡村 千香

おしらせ : Microsoft Dynamics CRM 2015 更新プログラム 0.1 がリリースされました!

$
0
0

みなさん。こんにちは。

Microsoft Dynamics CRM 2015 更新プログラム 0.1 (Update 0.1) が 2015 年 4 月 14 日にリリースされ、Microsoft ダウンロードセンターよりダウンロード可能になりましたのでのでお知らせします。Dynamics CRM Online 2015 更新プログラムには、既にこの更新プログラム 0.1 が適用されております。

ダウンロード情報
タイトル: Microsoft Dynamics CRM 2015 更新プログラム 0.1
URL: http://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=46552
ビルド番号: 7.0.1.129

Dynamics CRM 2015 更新プログラム 0.1 で解決される問題や詳細情報は、技術情報 3010990を参照して下さい。

バージョン確認方法
製品画面右上の歯車 –> [情報] クリックするとバージョン情報が表示されます。現時点では、Dynamics CRM Online 2015 更新プログラムのバージョンは、以下のようになっております。

image


更新プログラム名の変更について

更新プログラム ロールアップ (Update Rollup) ではなく、更新プログラム (Update) となっているのをお気づきかと思います。Microsoft Dyanmics CRM 設置型とオンライン 更新プログラムの更新アプローチを統一するため、更新名が変更になりました。この更新名についての詳細は、別のブログにてお知らせします。

旧: Microsoft Dynamics CRM 更新プログラム ロールアップ (Update Rollup) 1, 2, ……

新: Microsoft Dynamics CRM 更新プログラム (Update) 0.1, 0.2,…..

- 野田 良二

Dynamics CRM 更新に伴うバージョンの新たな命名規則

$
0
0

みなさん、こんにちは。

Dynamics CRM Online および設置型には、機能追加や累積パッチを伴うさまざまは更新が行われます。
更新したバージョンの呼び名に関する命名規則についてご説明します。
本記事は弊社が提供しているブログ The Microsoft Dynamics CRM Blogで紹介されたものです。

情報元: New naming conventions for Microsoft Dynamics CRM updates

====================================================

Microsoft Dynamics CRM Online および、Microsoft Dynamics CRM (設置型)に更新した際の、
バージョンの呼び名について命名規則をわかりやすく変更しました。

バージョン番号の確認方法

新たな命名規則を理解するため、Dynamics CRM のバージョン番号を確認してみてください。
バージョン番号の確認手順は以下の通りです。

1. Dynamics CRM 2015 にログインします

2. 右上の設定アイコンを選択し、情報をクリックします。

image

3. Dynamics CRM 2015 のバージョン番号が確認できます。

image

最初の 3 つの番号は、利用している Dynamics CRM のバージョンを示しています。

命名規則の変更点

更新に伴うバージョンの命名規則に関して、3 つの変更があります。

CRM Online

マイナーリリースでは、バージョンの呼び名にその年が含まれます。
例えば、2015 年春にマイナーリリースされた CRM Online は、「CRM Online 2015 Update 1」と
なります。もし、マイナーリリースに対する更新が行われた場合、それを付け加えます。
例えば、2015 年春のマイナーリリースに対する初回更新が行われた場合、
「CRM Online 2015 Update 1.1」となります。

CRM (設置型)

これまで設置型の更新は、“Update Rollup” と呼んでいました。
これからは、“Updates”とそれに伴う 3 つのバージョン番号で呼ぶことになります。
例えば、Version 7.0 に対する初回更新が行われた場合、「CRM 2015 Update 0.1」となります。
この場合、完全なバージョン番号は、7.0.1.xxxxです。これは、メジャーリリースである
Version 7.0 が更新されたことを示しており、2015 年春にリリースされたという意味ではありません。
設置型に対する 2015 年春のマイナーリリース予定はありません。

電話用 CRM

CRM Online 2015 Update 1 で紹介される新たな電話用CRMを 「CRM for phones」と呼びます。
またこれまでの CRM 2013 および CRM 2015 に対する電話用アプリは、
「CRM for phones express」と呼びます。(日本語名は仮名)

製品名、バージョン番号、リリース、コード名

以下は、CRM Online のバージョンの呼び名と関連するバージョン番号、コード名です。

製品名バージョン呼び名バージョン番号リリース、更新コード名
Microsoft Dynamics CRM OnlineFall ‘136.0.0メジャーリリース“Orion”
 Fall ‘136.0.1更新None
 Fall ‘13

6.0.2

更新None
 Spring ‘146.1.0マイナーリリース“Leo”
 2015 Update

7.0.0

メジャーリリース“Vega”
 2015 Update 17.1.0マイナーリリース“Carina”

 

以下は、CRM (設置型) のバージョンの呼び名と関連するバージョン番号、コード名です。

製品名バージョン呼び名バージョン番号リリース、更新コード名
Microsoft Dynamics CRM20136.0.0メジャーリリース“Orion”
 2013 UR16.0.1更新None
 2013 UR2

6.0.2

更新None
 2013 SP16.1.0マイナーリリース“Leo”
 2015

7.0.0

メジャーリリース“Vega”
 2015 Update 0.17.0.1更新None

 

以上

 

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也


【サポートトピック】プラグイン登録ツールで登録されているプラグイン一覧が表示されない

$
0
0

みなさん、こんにちは。

Microsoft Dynamics CRM 2015 ソフトウェア開発キット (SDK) ツールの 「プラグイン登録ツール」 で Dynamics CRM 2015 組織に接続した際、登録したプラグイン一覧が表示されない問題がありますので共有いたします。

[現象]
- プラグイン登録ツール (SDK 2015) を起動し、Dynamics CRM 2015 (設置型、オンライン) 組織に接続しても、登録したプラグイン一覧が表示されず、空白のウィンドウのまま表示される
- 日本語の Windows OS 上でプラグイン登録ツールを起動し、接続すると一覧が表示されない
- 英語 Windows OS 上でプラグイン登録ツールを起動、接続すると一覧が表示される

image


[手順]

  1. Microsoft Dynamics CRM Software Development Kit (SDK) for CRM Online and on-premises CRM 2015 をダウンロードします
    http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=44567
  2. SDK\tools\PluginRegistratoin フォルダ下にある、PluginRegistration.exe を実行します
  3. 画面左上の [CREATE NEW CONNECTION] をクリックします
  4. 設置型の場合には On-Premise を、オンラインの場合には Office 365 を選択して、必要情報を入力します
  5. 接続後に組織が読み込まれますが、登録されているプラグイン一覧が表示されません


[原因]
製品の問題として現在調査中です


[解決方法]
SDK\Tools\PluginRegistration\ja-jp 下の日本語言語用 DLL ファイルが原因と考えられます
。以下のどちらかの対処をすることで、英語の表示ですが、プラグインの一覧を表示することが出来ます。

image

- en-us フォルダ下の Microsoft.XrmTooling.CrmConnectControl.resources.dll ファイルを ja-jp フォルダ下の DLL ファイルに置換する

  1. en-us フォルダ下の dll ファイルをコピーする
    image

  2. ja-jp フォルダ下の dll ファイルを別名にし、dll ファイルを貼り付ける
     
    image


- SDK\Tools\PluginRegistration\ja-jp フォルダ名を変更する。変更することにより、英語言語がデフォルトとなり en-us フォルダ下の dll が読み込まれます。

image

 

- 野田 良二

お知らせ: Microsoft Dynamics CRM 2013 SP1 更新プログラム ロールアップ 3 がリリースされました!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

Microsoft Dynamics CRM 2013 Service Pack 1 (SP1) の更新プログラム ロールアップ 3 が 2015 年 4 月 15 日にリリースされ、Microsoft ダウンロードセンターよりダウンロード可能になりましたのでお知らせします。 

ダウンロード情報
タイトル: Microsoft Dynamics CRM 2013 Service Pack 1 の更新プログラム ロールアップ 3
URL: https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=46707
ビルド番号: 6.1.3.119

Dynamics CRM 2013 SP1 の更新プログラム ロールアップ 3 で解決される問題や詳細情報は、技術情報 3016464を参照して下さい。

バージョン確認方法
製品画面右上の歯車 → [情報]をクリックするとバージョン情報が表示されますので、6.1.3.119 となっていることをご確認下さい。

インストール情報

Windows Update によるインストール
Windows Update で自動的に Microsoft Dynamics CRM 2013 SP1 の更新プログラム ロールアップ 3 をインストールすることができます。
Windows 更新プログラムをインストールする設定については、以下のサイトを参照して下さい。
自動更新を有効または無効にするには
Windows による更新プログラムのインストールまたは通知方法を変更する

Windows Update を利用して Microsoft Dynamics CRM 2013 SP1 の更新プログラム ロールアップ 3 をインストールする手順は以下の通りです。

1.  [スタート]をクリックし、検索ボックスに「更新」と入力します。
2.  検索結果の一覧から[Windows Update]をクリックします。
3.  左ペインから[更新プログラムの確認]をクリックし、 Windows が最新の更新プログラムをチェックします。
4. 重要な更新が必要である場合には確認を促すメッセージが表示されますので、インストールしたい更新プログラムにチェックを入れ、[OK]をクリックします。
5. [更新プログラムのインストール]をクリックします。
6. ライセンス条項をご確認のうえ同意し、[完了]をクリックします(更新プログラムによってはない場合がございます)。管理者のパスワードの入力を求められる場合はパスワードを入力します。

手動によるインストール
Microsoft Dynamics CRM 2013 SP1 の更新プログラム ロールアップ 3 を手動でインストールする場合の手順は以下の通りです。

1. 以下の Microsoft Update カタログにアクセスします。
Microsoft Update カタログ
2. 検索ボックスに「3016464」と入力し、[検索]をクリックします。
3. [追加]をクリックし、更新をバスケットに追加します。
4. [ダウンロード]をクリックします。
5. [参照]をクリックし、更新をダウンロードしたいフォルダを指定し、[OK]をクリックします。
6. [続行]をクリックし、マイクロソフトのソフトウェアのライセンス条項に同意頂ける場合に[同意]をクリックします。
7. 指定した場所へのダウンロードが完了したら[完了]をクリックします。

Microsoft Update カタログについては、以下のマイクロソフト サポート技術情報を参照して下さい。
文書番号: 323166
タイトル: Windows Update カタログからドライバーや修正プログラムを含む更新プログラムをダウンロードする方法

CRM Online のアップデートについて
CRM Online をご利用のユーザー様には、英語の電子メールで以下の日程でアップデートのご案内が送信されています。<crmoln@microsoft.com> より以通知が送信されていますので、この電子メールアドレスをブロックしないようにご注意下さい。なお、今回のアップデートによるユーザー様の組織への影響はないと考えられます。アップデートは下記メンテナンス期間内のいずれかの時間帯で行われる予定です。

メンテナンス期間:
2015 年 4 月 23 日 0:00 - 2015 年 4 月 23 日 12:00 (日本時間)

- 髙島 樹里 

Dynamics CRM 2015 設置型 PowerShell 新機能紹介

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今日は管理者向けの情報として、Microsoft Dynamics CRM 2015 設置型で利用できる
PowerShell コマンドより強化されたコマンドと追加されたコマンドを紹介します。

コマンド一覧は以下の URL をご覧ください。
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn833081.aspx

強化されたコマンド

Remove-CrmOrganization
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn833057.aspx
Dynamics CRM 組織を削除します。今回のバージョンでは DetachDatabase オプションが
提供され、組織削除時に同時にデータベースをデタッチする事が出来るようになりました。

Import-CrmOrganization
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn833059.aspx

Dynamics CRM 組織をインポートします。今回のバージョンでは UserMappingMethod
オプションでユーザーのマッピングを指定できます。

新規に追加されたコマンド

Add-CrmDatabase
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn833078.aspx
Dynamics CRM 組織データベースをバックアップまたはデタッチされたファイルより
追加します。

Get-CrmOrganizationUserMap
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn833071.aspx

組織のインポートで利用できるユーザーマッピングの情報を取得します。結果は画面
に出力するほか、ファイルに保存が可能です。

Get-CrmMonitoringResult
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn833074.aspx

Microsoft Dynamics CRM Monitoring Service がモニターしている情報の結果を取得
することができます。モニタリングサービスについては別途詳細を紹介します。

まとめ

PowerShell は管理の自動化に欠かせないツールですので、是非積極的にご利用ください。

- 中村 憲一郎

Microsoft Dynamics CRM 2015 更新プログラム 0.1 : 簡易検索のパフォーマンス向上機能

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今日は Microsoft Dynamics CRM 2015 更新プログラム 0.1に含まれる簡易検索の
パフォーマンス向上について紹介します。

※こちらの機能は設置型だけの機能となります。

概要

これまで簡易検索は、SQL Server のインデックス機能を利用することで、高速な
検索を実現していましたが、SQL Server のインデックス機能の性質上、いくつか
制限がありました。

- 前方一致での検索のみインデックスが利用される
- データの持ち方によってインデックスの利用のされ方が変わる
- 統計データなどその他の状況によってインデックスの利用のされ方が変わる
- 検索文字列を完全に一致するものだけが検索対象となる
- 複数の検索文字列を利用できない

フルテキスト検索の採用
今回の更新プログラムでは、上記の問題を改善するため、簡易検索にいて SQL
Server のフルテキスト検索機能が利用できるようになりました。

設定方法

簡易検索におけるフルテキスト検索の利用は既定で無効となっています。以下の
機能を利用する場合、手順で有効にします。

1. ブラウザで Microsoft Dynamics CRM に接続します。

2. 設定 | 管理 | システムの設定をクリックします。

3. 「簡易検索の設定」項目で「簡易検索の全文検索を有効にする」を「はい」に
変更します。
image

4. 以下のメッセージが表示されます。これはフルテキスト検索用のカタログを
非同期サービスが作成しているためです。「はい」をクリックします。

image

データベースでの確認

機能を有効化した後、以下の手順で実際にフルテキストカタログが更新されたか
確認することができます。

1. SQL Server Management Studio を開いて、Dynamics CRM 組織データベースに
接続します。ストレージ | フルテキスト カタログより CRMFullTextCatalog を
選択します。

image

2. カタログを右クリックして「プロパティ」をクリックします。

まだデータが更新されていない場合、以下画面ショットのように既定の 2 つの
テーブルのみがカタログに割り当たられています。
image

データが更新さえると、以下のように割り当てられたテーブルが増えます。
image

動作確認

最後に動作を確認してみます。

部分一致検索
フルテキスト検索を有効にすると、自動的に部分一致の検索となります。

1. サービス | サポート案件を選択します。

2. 簡易検索に「情報」と入力して検索します。検索結果が部分一致で
表示されることを確認します。

image

複数検索句の利用
次に複数の検索句で検索してみます。

1. 検索文字列として「情報 製品」と入力して検索します。結果が意図した
ものであることを確認します。

image

2. 次に「”情報 製品”」をダブルクォーテーション(”) で括って検索します。
この場合 1 つの文字列をして検索されます。

管理者視点での情報

フルテキストカタログの管理
作成されるフルテキストカタログは Dynamics CRM によって管理されます。
またデータベースのバックアップと同時にバックアップもされるため、追加で
作業が発生することはありません。

新規にレコードが作成された場合もリアルタイムのインデックス化処理が
されるためこれまでと同じように利用が可能です。

検索結果について
フルテキスト検索は文章をワードに分割してインデックス化するため、この
作業が上手くいかない場合、検索にヒットしない可能性が残ります。利用環境で
存在するはずのレコードが上手くヒットしない場合は、一旦設定を元に戻す
こともご検討ください。

SQL Server のバージョン
フルテキスト検索は SQL Server の機能を利用しているため、SQL Server の
バージョンやサービスパックによって性能が改善されたり、不具合が修正
される可能性があります。フルテキスト検索に限ったことではありませんが
SQL Server の修正モジュールも併せて適用していくよう計画をしてください。

注意点

フルテキスト検索を利用することで、カスタムインデックスが不要になります。
ただし SDK やレポートなどから検索をしている列は、引き続き通常の検索と
なるため、削除時には利用方法を含め、検討してから削除してください。

まとめ

簡易検索のパフォーマンスは多くの組織や環境で悩みの 1 つでしたが、今回の
機能によりパフォーマンスが向上するだけでなく、カスタムインデックスが
不要になるなど管理工数も減る場合があります。多くのメリットを含んだ
機能ですので、是非 Update 0.1 適用とともにお試しください。

- 中村 憲一郎

Dynamics CRM 2015 設置型 監視サービス新機能紹介 その 1

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今回と次回で管理者向けの情報として、Microsoft Dynamics CRM 2015 設置型の役割である
監視サービスの新機能を紹介します。今回は機能の概要を紹介し、次回は監視結果の取得
について紹介します。

監視対象の増強

Microsoft Dynamics CRM 2013 までは証明書の有効期限だけを監視していましたが、
Microsoft Dyanmics CRM 2015 からは以下の項目の監視が行われます。

VerifyAsyncServiceMaintenanceRunning
- 非同期処理サービス (maintenance) の死活状況
VerifyAsyncServiceRunning 
- 非同期処理サービスの死活状況
VerifyAsyncServiceMaintenanceRunning
- 非同期処理サービス (maintenance) の死活状況
VerifyAsyncServiceRunning 
- 非同期処理サービスの死活状況
VerifySandboxServiceIsRunning 
- サンドボックス処理サービスの死活状況
VerifyUnZipServiceIsRunning
- 解凍サービスの死活状況
VerifyVSSWriterServiceIsRunning
- VSS ライターサービスの死活状況
VerifyWebsiteIsRunning
- インターネットインフォーメーションサービス上の Microsoft Dynamics CRM
Web サイトの死活状況
VerifyApplicationAppPoolIsRunning 
- Microsoft Dynamics CRM Web サイト用アプリケーションプールの死活状況
VerifyDeploymentWebServiceAppPoolIsRunning 
- Microsoft Dynamics CRM 展開サービス用アプリケーションプールの死活状況
CheckApiServer 
- Api サーバーサービスの死活状況
CheckWebApp 
- Microsoft Dyanmics CRM Web アプリケーションの死活状況
VerifyActiveCrmKeys
- Microsoft Dynaimcs CRM が利用する各種キーの有効状況
VerifyAsyncBacklogTest
- 非同期ジョブの処置遅延状況
VerifyHelpContent
- ヘルプサーバーの死活状況
CheckReportServer
- レポートサーバーサービスの死活状況
CheckCrmReporting
- レポート機能の有効状況
CheckReportServerFromSrsDataConnector
- SQL Server レポート拡張機能からレポートサービスへの接続状況
CheckFetchBasedReport
- FetchXML ベースレポートの動作状況

監視結果の確認

監視結果は既定で Microsoft Dynamics CRM のインストールフォルダ配下の
Monitoring\results フォルダにファイルとして保存されています。監視 15 分
ごとに実行されており、ファイルをブラウザで開くことで概要を確認できます。

image

既定で無効になっている機能

既定では各種サービスの死活状況は監視されていますが、それ以外の機能は
監視されません。これは組織レベルでの確認が必要なためです。以下の手順で
追加の監視を有効にできます。

※組織レベルの監視を有効にすると監視用にダミーのレコードが作成されますので、
本番の組織を監視対象にするのではなく、監視用組織を新規に作成することを強く
推奨します。また一部の監視機能は英語環境を想定しているものもあるため、
英語の言語パックが入っている環境では、監視用組織の基本言語を英語として
作成するようご検討ください。日本語を基本言語とした場合に監視できないものと
対処については次回紹介します。

1. 展開サービスがインストールされているサーバーにログインします。

2. 以下のコマンドを入力して Powershell モジュールを読み込みます。
>Add-PSSnapin Microsoft.Crm.Powershell

3. 以下のコマンドを入力して現在の監視設定を取得します。
>$setting = Get-CrmSetting –SettingType MonitoringSettings

4. 以下コマンドを実行して設定を確認します。
>$setting
image

5. 監視で利用する組織の情報を入力します。※ユーザーのパスワードは
通常のテキストで入力してください。データベースの保存される時点で
暗号化されます。$マークなど予約文字を含む場合は 「`」バッククォー
テーションでエスケープしてください。
>$setting.MonitoringOrganizationUniqueName = “<監視用組織名>”
>$setting.MonitoringOrganizationUserAccount = “<組織にアクセスするユーザー>”
>$setting.MonitoringOrganizationUserPassword = “<ユーザーのパスワード>”

6. 以下のコマンドで設定を保存します。
>Set-CrmSetting $setting

7. Microsoft Dynamics CRM Monitoring Service を再起動します。

8. 15 分後に再度 Monitoring\results フォルダの結果を確認します。

既知の問題

監視結果の評価
現在英語の言語パックが入っていない環境では、VefiryHelpContent と
CheckCrmReporting が失敗します。その為、AppServer と HelpServer の
テスト結果が失敗となります。

監視結果の表示
監視結果をブラウザで開いた場合、すべての結果を表示することはできません。
詳細は結果ファイルを直接確認するか、XML をパースする必要があります。

まとめ

監視サービスが強化されたことで、追加の投資なしで監視できる内容が充実しました。
管理者にとっては非常にうれしい機能であると思います。今回は簡単な概要をお伝え
しましたが、次回は、より高度な監視サービスの利用として以下の説明をします。

- 監視結果をデータベースへ保存する方法
- PowerShell による監視結果の取得

お楽しみに!

- 中村 憲一郎

Dynamics CRM 2015 設置型 監視サービス新機能紹介 その 2

$
0
0

みなさん、こんにちは。

前回に続き、Microsoft Dynamics CRM 2015 設置型の役割である監視サービスの
新機能を紹介します。今回は監視結果の取得 について紹介します。

監視結果をデータベースへ格納

前回紹介した通り、既定で監視結果はファイルとして保存されています。もし
Web サービスや PowerShell 経由で監視結果を確認したい場合は、以下手順で
データベースに結果を格納するように変更します。

1. 展開サービスがインストールされているサーバーにログインします。

2. 以下のコマンドを入力して Powershell モジュールを読み込みます。
>Add-PSSnapin Microsoft.Crm.Powershell

3. 以下のコマンドを入力して現在の監視設定を取得します。
>$setting = Get-CrmSetting –SettingType MonitoringSettings

4. 以下コマンドを実行して設定を確認します。
※前回記事で設定を変えているため、以下画面は既定の設定とは異なります。
>$setting
image

5. 以下のコマンドでデータベースへの格納を有効にします。
>$setting.StoreResultsInDatabase = $true

6. 以下のコマンドでデータベースに保存する監視履歴数を設定します。
ここでは 10 としています。
>$setting.ResultsToKeepInDatabase = 10

7. 以下のコマンドでパスワードを再設定します。前回パスワードを設定した場合も
必ず再設定してください。
>$setting.MonitoringOrganizationUserPassword = “<ユーザーのパスワード>”

8. 以下のコマンドで設定を有効化します。
>Set-CrmSetting $setting

データベースに格納された監視結果は後ほど紹介する PowerShell コマンドで取得
できるほか、以下のクエリでも取得可能です。

USE MSCRM_CONFIG SELECT * FROM MonitoringResults ORDER BY EndTime

監視結果の確認

監視結果は PowerShell のコマンドを利用して出力できます。

監視のサマリを取得

個別の監視結果ではなく、全体の状況を把握したい場合には、以下の
コマンドを実行します。

>Get-CrmMonitoringResult –ServiceHealth

結果は以下のように 1 行で出ます。

image

結果は以下の 4 タイプです。

Healthy – Service Verification Only
- 組織レベルの監視をしていない場合、かつサービスの死活状況に問題がない場合
Healthy
- すべての監視で問題がない場合
Not Healthy
- 1 つでも監視に問題があった場合
No Data
- データベースに監視結果が存在しない場合

詳細な監視結果の確認

詳細な結果は、Get-CrmMonitoringResult コマンドを - ServiceHealth オプション
なしで実行しますが、非常に多くの結果が表示されるため以下オプションを
併用することを検討してください。

TestName
- 任意の監視結果だけ確認できます。テストの一覧は前回の記事をご覧ください。
StartTime/- EndTime
- 任意の期間の監視結果だけを確認できます。
Server
- 特定のサーバーの結果だけを確認できます。
Role
- 特定の役割の結果だけを確認できます。

監視の既知の問題と回避策

ここまで実行していただくと、いくつかの監視が失敗している場合があります。
以下に日本語環境で発生しやすい問題と対処を紹介します。

CheckWebApp

CheckWebApp はダミーの取引先企業レコードを作成して、そのレコードを開く
ことで成功/失敗を判定していますが、結果の文字列に ”Account Name” という
文字列が含まれているか確認します。しかし日本語環境ではレコード上にこの
文字列がないため失敗します。以下手順でレコードをの中身を変更してください。

1. ブラウザで Microsoft Dynamics CRM へ接続します。

2. 取引先企業の一覧より「TestAccountForWebAppTests」レコードを開きます。

3. 「説明」フィールドに 「Account Name」という文字列を追加して保存します。

CheckCrmReporting

CheckCrmReporting は既定のレポートを実行することで成功/失敗を判定して
いますが、英語用のレポートを対象としているため失敗します。次に紹介
するテスト項目の除外よりテストを除外してください。

監視テストの除外

以下の手順で不要な監視を除外することができます。今回は CheckCrmReporting
テストを除外してみます。

1. Microsoft Dynamics CRM サーバーのインストールフォルダ配下にある Mnitoring\
Sample フォルダを開きます。

2. TestsToExclude.xml ファイルをメモ帳等で開きます。

image

3. 除外するテストを追加します。

image

4. ファイルを保存して、Monitoring フォルダ直下にコピーします。

手動での監視テスト実行

手動ですぐに監視テストを実行したい場合、以下の手順で実行できます。

1. Microsoft Dynamics CRM サーバーのインストールフォルダ配下にある Mnitoring\
bin フォルダを開きます。

2. SmokeTest.exe を実行します。

3. 結果が表示されます。

※結果はファイルで表示されます。データベースには格納されません。

まとめ

2 回に渡って Microsoft Dynamics CRM 2015 で強化された監視機能を紹介して
来ましたが、いかがだったでしょうか。付属してくる機能ですので、是非とも
ご活用ください。

参考 URL:Microsoft Dynamics CRM 監視サービス
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn905215.aspx

LINQPad 4 用 Dynamics CRM ドライバーが公開されました!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今日は先日公開された、LINQPad 4 用 Dynamics CRM ドライバーを紹介します。

LINQPad Driver for Dynamics CRM
http://crmlinqpad.codeplex.com/

LINQPad とは

LINQPad (http://www.linqpad.net/) は LINQ クエリを様々なデータソースに対して
実行できる、開発者向けのツールです。また、LINQ クエリだけでなく C#/F#/VB
ステートメントやコードブロックを実行する機能持っています。一部の機能は
無償で提供されていますが、IntelliSense やデバッグ機能は有償となっています。

Dynamics CRM ドライバーの利用

LINQPad 4 用 Dynamics CRM ドライバーを使うと LINQPad のデータソースとして
Dynamics CRM が指定できます。早速試してみましょう。

ドライバーのインストール

1. LINQPad がインストールされていない場合、http://www.linqpad.net/よりダウン
ロードしてインストールしてください。

2. http://crmlinqpad.codeplex.com へブラウザで接続して、download ボタンより
CRMLinqPadDriver.lpx ファイルをダウンロードします。

3. LINQPad を開いて、画面左上の Add connection リンクをクリックします。

image

4. 開いた画面で View more drivers… ボタンをクリックします。

image

5. 次の画面で Browse ボタンをクリックします。

6. ダウンロードした CRMLinqPadDriver.lpx を選択して “Open” をクリックします。

image

ドライバーの利用

1. データコンテキストの選択画面で Dynamics CRM Linq Pad Driver を選択して
Next をクリックします。

image

2. Login to CRM ボタンをクリックします。

image

3. 任意の組織にログインします。

image

4. 組織にログイン後、メタデータの取得が始まります。終わるまでしばらく待ちます。

image

5. Loading Data… の表示が消えたら、Exit ボタンをクリックします。LINQPad が
スキーマを作成するので、またしばらく待ちます。完了すると以下の画面の様に
スキーマ一覧が表示されます。

image

LINQ クエリの実行

1. まずクエリウィンドウ右上にある Connection タブから、作成した接続を
選択します。複数の接続がある場合は適切なものを選択してください。

image

2. 以下のように LINQ クエリを入力します。

image

3. “Play” ボタンをクリックするか F5 キーを押下して実行します。

4. 結果の右側にある SQL タブを選択すると、実行した LINQ クエリに相当する
QueryExpression と FetchXML が表示されます。

image

image

C# ステートメントの実行

LINQ クエリに続いて、C# ステートメントも試してみましょう。

1. クエリウィンドウ上部の [+] タブをクリックして、新しいクエリウィンドウを
開きます。

2. Connection より適切な接続を選択します。

image

3. Language のドロップダウンより C# Statement(s) を選択します。

image

4. ここでは例として WhoAmI を実行してみます。以下の C# ステートメントを
入力して実行します。

image

上記ステートメントの “this” は、接続のデータコンテキストとなります。今回の
ドライバーではデータコンテキストとして CrmOrganizationServiceContext を継承
したクラスを作っているため、組織サービスが持つメソッドをすべて利用できます。

IntelliSense

前述したとおり、有償版を利用することで以下のような IntelliSense が使えます。

image

今後の予定

今回提供されるドライバーはオープンソースとして提供されているため、必要に
応じて自分で書き換えることもできますが、是非フィードバックも送ってください。
フィードバックは日本語でも英語でも結構です。

- 中村 憲一郎


Dynamics CRM Online 2015 年春リリースが公開されました!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

前日 Bob Stutz より、Microsoft Dynamics CRM Online および Microsoft Dynamics
CRM Marketing の 2015 年春リリース (2015 Update 1) のアナウンスがありました。
冒頭に Bob Stutz からのメッセージがありますので興味がある方は是非、原文を
ご参照ください。

Amaze your Customers! Announcing General Availability of the Spring 2015 Release of Microsoft Dynamics CRM Online and Microsoft Dynamics Marketing

以下では Microsoft Dynamics CRM のリリース内容を簡単に紹介します。

=================================================

今回のリリースでは、より効果的な顧客管理をするための機能が多く搭載されます。
営業、サービス、マーケティングのコラボレーションを促進させ、より効率よく
顧客を管理することが出来るようになりました。

生産性

使い慣れた複数のツールを効果的に活用して、よりパーソナライズされた顧客の
情報に、いつでも、どこからでもアクセスできることで生産性が向上します。

Outlook 向け Office アプリ
新しく提供される Outlook 用の Office App を利用することで、CRM に格納されて
いる顧客情報や、営業活動、サポート案件、潜在案件などをデスクトップだけでは
なく、ブラウザの Outlook からも確認できます。

組み込みの OneNote  
Microsoft Dynamics CRM に組み込まれた OneNote を使用して、情報をより簡単に
共有することができます。OneNote を利用することで、文字、写真、音声、
スプレッドシート、手書き描画を含むノートを利用できます。

Excel の新しいエクスペリエンス
Microsoft Dynamics CRM から直接 Excel で分析できる機能が提供されます。 Excel
ファイルを一旦ダウンロードする手間がなくなり、アプリケーションの切り替えも
不要になることから、データに対する作業に集中できます。

モバイル

今回のリリースでは携帯電話でもタブレットでも、ビジネスプロセスフローを
始めとした機能が同じように提供されます。一度構成することですべての場所で
すべてのユーザーが同じ機能をシームレスに利用できます。

携帯電話アプリ
iPhone、Android および Windows Phone 向けの携帯電話アプリを利用すると必要な
情報に数タップでアクセスできます。またビジネスプロセスフロー機能をサポート
するため、デバイスに依存せず共通した体験が可能となります。

この他、Mobile SDK、Azure App Service 連携、モバイルセキュリティの機能が
提供される予定です。

分析

Microsoft は組織の従業員が、各種ツールによってデータを意味あるものに変換し、
迅速な決定が行える様サポートしていきます。Microsoft Power BI を利用すれば、
ライブダッシュボードやドリルスルーレポートなどインタラクティブな機能を利用
して、営業やキャンペーンの成果、サービスに対する顧客満足度を正確に予測する
ことができます。また Power BI は自然な言語を利用した Q&A 形式のクエリでも
分析が可能です。Microsoft Dynamics CRM 向けの営業、マーケティングおよび
サービスの Power BI 用テンプレートを提供します。

ナレッジ管理

今回のリリースでは Parature と連携したナレッジ管理機能を提供します。顧客
サービス担当者は、ナレッジを検索できるだけでなく、自動的に提供される候補
から必要な情報を容易に見つけることができます。

=================================================

現在体験版を申し込んでいただくと、すでに 2015 年春リリースをご利用いただけます。
バージョンは 7.1.xx となります。

image

まとめ

今回のリリースはオンラインのみとなります。Office 365 サービス連携も多く
含まれますので、是非体験版から新しい機能をご利用ください。

30日間無料トライアル
http://www.microsoft.com/ja-jp/dynamics/crm-free-trial-overview.aspx

- 中村 憲一郎

Dynamics CRM Online 2015 Update 1 : ナビゲーションの新機能

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今回は Dynamics CRM Online 2015 Update 1 で大幅に強化された
ナビゲーションについて紹介します。

進化したサイトマップ

今回のリリースでは、大項目/中項目/小項目が一度に確認できます。
また大項目の選択を省略することも可能です。実際に確認してみます。

1. ブラウザで Microsoft Dynamics CRM に接続します。
2. ナビゲーションの imageをクリックします。大項目が表示されます。

image

3. 任意の項目を選択します。ここでは営業をクリックしてみます。
すると中項目/小項目が表示されます。

image

4. 任意の小項目をクリックすると画面が遷移します。

中項目からの選択

すでに営業モジュールにいる状態で、中項目/小項目だけを選択する
場合は、モジュール名の右側にある下矢印をクリックします。

image

大項目の既定ページへ移動

例えば営業モジュール内で取引先企業などに移動後、既定である
ダッシュボードに戻りたい場合は、営業モジュールをクリックします。

image

ホームへの移動

ログインした際に一番初めに表示される「ホーム」画面への遷移は
画面一番左上のタイトルをクリックします。今回のリリースから
ホームアイコンはなくなりました。

image

最近表示したアイテム

今回のリリースで、最近表示したアイテムを一括表示できるように
なりました。ナビゲーションの時計アイコンをクリックします。
アイテムはビューとレコードに分類されて表示されます。

image

簡易作成メニューの強化

サイトマップ同様、簡易作成表示も強化されました。操作はこれまで
同様、ナビゲーション上のプラスアイコンから行いますが、クリック
後の表示が以下のように見やすくなっています。

image

レコードの関連表示の強化

レコードの関連についても同様に強化されています。

image

まとめ

新しいナビゲーションは、より少ないクリック数で目的のデータに
アクセスできるよう設計されています。またサイトマップや簡易作成、
レコードの関連など複数の箇所で同じ体験を提供しています。

次回はレコードフォームの新機能とようこそ画面を紹介します。

- 中村 憲一郎

Dynamics CRM Online 2015 Update 1 : レコードフォームの新機能とようこそ画面

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今回は Dynamics CRM Online 2015 Update 1 で大幅に強化された
レコードフォームとようこそ画面について紹介します。

レコード表示パフォーマンスの向上

今回のリリースで、レコードフォームの描写方法が内部的に変更され
パフォーマンスが向上しています。ただし非サポートカスタマイズを
行っている場合、エラーなどが発生し、正常に動作しない可能性が
あります。その場合、問題が解決するまで以下手順で以前の方法にて
レコードを表示できます。

1. 管理 | 管理 | システムの設定をクリックします。

image

2. 全般タブ一番下にある「レガシ フォームのレンダリングを使用
する」で、「はい」を選択します。既定は「いいえ」です。

image

3. 「OK」をクリックして保存します。

非サポートのカスタマイズをすべて解決した際は、設定を既定に戻して
いただくことを強く推奨します。

タブの迅速な遷移

今回のリリースでは、レコードフォーム上のタブに迅速に移動が可能です。
レコード名の右側にあるアイコンクリックでタブ一覧が表示されます。

image

ようこそ画面

以前のバージョンでナビゲーションツアーと呼ばれていた、ユーザー
ログイン時に表示されるようこそ画面が、シンプルになりました。

次回以降非表示にする

次回ログイン以降でようこそ画面を出したくない場合、ようこそ画面
右下にある「今後は表示しない」にチェックをします。

image

手動での表示

一旦非表示にしたようこそ画面を表示する場合、画面右上のネジアイコン
より「ようこそ」画面を表示するをクリックします、

まとめ

レコードの表示パフォーマンス向上は、多くのユーザーにとってメリット
があるため、非サポートのカスタマイズが存在してうまく動作しない場合
少しでも早く改修して機能を有効にすることをを勧めします。是非お手元の
環境で速度比較を行って みてください。

- 中村 憲一郎

Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムのアップデートポリシーについて

$
0
0

みなさん、こんにちは。
今後 Dynamics CRM 2015 更新プログラムへアップデートされるお客様は、更新対象となるバージョンから Dynamics CRM 2015 更新プログラム、および  Dynamics CRM 2015 更新プログラム 1 いずれかが選択可能となりました。
それに伴い、新しいアップデートポリシーが提示されましたので紹介します。

Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムの管理
https://technet.microsoft.com/library/dn308237.aspx

Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムのポリシーとコミュニケーションについて
(こちらは英語のみですので、以下に日本語訳を記載します)
https://technet.microsoft.com/library/mt126100.aspx


Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムのポリシーとコミュニケーションについて


Microsoft は定期的に Microsoft Dynamics CRM Online のメンテナンスや更新を行い、Microsoft Dynamics CRM Online のセキュリティー、パフォーマンス、可用性を保証し、新しい機能を提供しています。
このようなメンテナンスが行われる場合には、 Dynamics CRM の管理者宛に事前に電子メールで通知が送信されます。サービスに問題が発生した場合には、Dynamics CRM Online カスタマーサービス担当者から電話や電子メールで状況を確認させて頂く場合がございます。

Dynamics CRM 管理者がどなたかが不明な場合: CRM管理者またはサポート担当者を探す

電子メール通知の受信者の設定を変更する場合: 電子メール通知の管理
[手順]
1. https://portal.office.com に Dynamics CRM の管理者でサインインします。
2. Office 365 メニュー バーから、管理 > CRM​​ > インスタンスタブの順に選択します。
3. 通知の設定を変更するインスタンスを選択し、右側の
通知を選択します。
4. 選択されたインスタンスの更新通知を受信するユーザーの電子メール アドレスを入力し、保存を選択します。


Dynamics CRM 管理者の場合には、Microsoft Office 365 の「サービス正常性」ページから、お使いのサービスの最新の更新情報や状態の確認をすることができます。Microsoft Office 365 の「サービス正常性」ページの使い方については、サービスの状態の表示 をご覧ください。

メンテナンスや更新にどのようなものがあるのか、また、お客様やお客様の組織が受信する通知やコミュニケーションについての詳細は以下をご覧ください。

トピック

  • 計画済みメンテナンス
  • 計画外メンテナンス
  • セキュリティーの更新
  • サービスの更新
  • サービス インシデント
  • 重大なサービス インシデント

計画済みメンテナンス

計画済みメンテナンスには、改善された安定性・信用性・パフォーマンスを提供するために更新・変更されたCRM Online サービスが含まれます。
変更点として以下が含まれる場合があります:

  • ハードウェアやインフラの更新
  • 新しいバージョンの Office 365 や Microsoft Azure といったサービスの統合
  • Dynamics CRM Online サービスの変更やソフトウェアの更新
  • 年に 10 回程行われる Dynamics CRM Online のマイナーなサービスの更新

計画済みメンテナンスについての情報はどこで参照できますか?

計画済みメンテナンスが実施される 5 日前に、「計画済みメンテナンス」についての電子メールがお客様の組織宛に送信されます。この電子メール通知は、メンテナンスが予定されている Dynamics CRM Online のインスタンスの Dynamics CRM Online システム管理者全てに向けて送信されます。

Office 365 の「サービスの正常性」ページからも、計画済みメンテナンスのスケジュールや状態の確認を行うことができます。Office 365 の「サービスの正常性」ページへのアクセスの仕方については、サービスの状態の表示をご覧ください。

計画外メンテナンス

Dynamics CRM Online では、サービスの可用性を保証するために、計画外の変更の適用が必要となる場合があります。このような場合に備えて Microsoft は出来る限り事前に通知を送信するようにしています。
これらは予定されていたメンテナンスではないことから、計画済みメンテナンスとは別と考えます。

計画外メンテナンスについての情報はどこで参照できますか?

「計画外メンテナンス」についての電子メールが、計画外メンテナンスによって影響を受ける Dynamics CRM Online のインスタンスの Dynamics CRM Online システム管理者全てに向けて送信されます。
また、現在行われる予定である計画外メンテナンスについて、Office 365 の「サービスの正常性」ページからも状態の確認を行うことができます。Office 365 の「サービスの正常性」ページへのアクセスの仕方については、 サービスの状態の表示をご覧ください。

セキュリティーの更新

Dynamics CRM Online チームはシステムのセキュリティーを確保するために定期的に下記を実施しています。

  • セキュリティー上の脆弱性を探知するためのサービスのスキャン
  • 重要なセキュリティー制御が機能していることを保証するためのサービスの査定
  • 外部の脆弱性検知サイトを定期的に監視している Microsoft Security Response Center (MSRC) によってリスクがあると判断された脆弱性にさらされているかを確認するためのサービスの評価

Dynamics CRM Online チームは重要だと判断された問題を追跡し、必要に応じてリスクを軽減できるような対応をとっています。

セキュリティーの更新についての情報はどこで参照できますか?

Dynamics CRM Online チームは、セキュリティーの更新によってダウンタイムが発生するような事態を極力回避するように努めているため、Dynamics CRM の管理者はセキュリティーの更新による電子メール通知は通常では受信しません。もしダウンタイムの可能性のあるセキュリティーの更新の場合には、計画済みメンテナンスとなります。

Dynamics CRM Online セキュリティーの詳細については以下をご覧ください。

サービスの更新

Dynamics CRM Online は通常年に 2 回のメジャーアップデートを行います。サービスの更新によってDynamics CRM Online に新しい機能が提供され、機能性が改善されます。
改善されたプロセスにより、サービスの更新のスケジューリングは以前より利便性が向上し、更新可能な日を指定することができます。サービスの更新は、 Dynamics CRM Online 管理者によって更新が承認された後に確定されます。そのため、サンドボックスインスタンスで実稼働インスタンス用のコードを検証している場合にも、実際の更新日までのスケジュールが組みやすくなりました。

重要
最新のバージョンに更新する場合の重要な情報については、Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムの管理をご覧ください。

サービスの更新についての情報はどこで参照できますか?

Dynamics CRM Online チームはお客様のサービスの更新を計画し、更新予定日の 90日前に Dynamics CRM Online の管理者へ電子メール通知を送信します。Dynamics CRM Online の管理者については、更新予定日の 30日前、15日前、7日前、当日、更新後に電子メール通知が送信されます。電子メール通知の中では、スケジュールされた更新を承認するか、他の日に変更するかを選択することができます。全てのお客様はあらかじめ定められたサービス更新リリース期間中(およそ3か月間)に更新することが可能です。

サービス更新スケジュールの再設定の仕方については、Microsoft Dynamics CRM Online 更新プログラムの管理をご覧ください。

次のリリースの最新情報については下記をご参照ください。

サービスの更新プロセスがどのように改善されたかの詳細は以下の動画をぜひご覧ください。

Customer Driven Updates in CRM Online 2015 Update 1

サービス インシデント

サービス インシデントはお客様の組織へのアクセスが不可能となった場合や、サービスやコンポーネントが利用不可となった場合に発生します。
例として以下が挙げられます。

  • Dynamics CRM Online にアクセスした際にPage not found や 404 エラーが発生している場合
  • 全てのユーザーがお客様の組織へログインできない場合
  • ユーザーはログインできるが、変更が保存されない場合
  • ユーザーはログインできるが、画面に何も表示されない場合

サービス インシデントについての情報はどこで参照できますか?

サービス インシデントを報告するためにケースを作成された場合には、 Microsoft のカスタマーサポート担当者から Dynamics CRM の管理者宛にお電話を差し上げ、サービス インシデントが解決された後には電子メールにて状況をご確認します。

重大なサービス インシデント

複数の組織がサービスにアクセスできない場合には、重大なサービス インシデントが発生します。

重大なサービス インシデントについての情報はどこで参照できますか?

Microsoft のポリシーとして、重大なサービス インシデントが発生した15分以内に影響を受けたお客様の Dynamics CRM 管理者宛に電子メールにて状況のアップデートを送信し、問題が解決された際に最終的な電子メールを送信します。また、 Office 365 の「サービスの正常性」ページからも重大なサービス インシデントの状況を確認することができます。Office 365 の[サービスの正常性]ページへのアクセスの仕方については、サービスの状態の表示をご覧ください。
インシデントが解決された5営業日後には、 Dynamics CRM Online チームが Office 365 の「サービスの正常性」ページに post-incident report (PIR) を発行します。このレポートはインシデントに関する以下の詳細を要約します。 

  • 説明
  • 原因
  • お客様へのインパクト
  • 開始日時
  • 解決された日時
  • 次のステップ

サービス インシデントが貴社のサービスレベル契約に違反するような場合、サービス契約の条件によってクレジットの発行を請求することができます。詳しくは、CRM オンライン請求に関する FAQ をご覧ください。

関連項目
概念
Microsoft Dynamics CRM Online更新プログラムの管理

他のリソース
Microsoft Dynamics CRM Online サブスクリプションの管理
CRM Online Service Blog

- 髙島 樹里

Dynamics CRM Online 2015 Update 1 : カスタマイズの新機能 - テーマ対応

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今回は Dynamics CRM Online 2015 Update 1 カスタマイズの新機能より
テーマ対応を紹介します。

概要

これまでの Microsoft Dynamics CRM は外観の変更が、一部のアイコン
変更程度であり限定的でしたが、今回のリリースで待望のテーマ変更が
サポートされました。

以下に早速例を紹介します。

[既定のテーマ]
image

[カスタマイズ後]
image

カスタマイズ方法

細かい説明は後にして、早速テーマを変更してみます。

1. ブラウザで Dynamics CRM Online に接続します。

2. 設定 | カスタマイズ | テーマをクリックします。

image

3. 既定のテーマは変更できませんが、複製して作業することが
出来ます。すべてのテーマから CRM Default Theme を選択して
「複製」ボタンをクリックします。

image

4. コピーされたテーマを開き、テーマ名を変更します。名前は
すべてテーマに関連する設定です。任意の設定を行います。

ロゴ
ロゴは高さ 50px、幅 400px 以内の画像を Web リソースに作成して、
利用できます。ナビゲーションの一番左上に表示されます。

ロゴ ツールヒント
ロゴのマウスオーバーした際に表示されるヒントです。

色の指定
色は RBG 16進数で指定します。#FFF などの省略は使えませんので
#FFFFFF と入力してください。

5. 「プレビュー」ボタンをクリックして、設定内容を確認します。
プレビューは他のユーザーには影響がないため本番環境でも問題
なく試すことができます。

image

6. プレビューの結果意図したとおりに動作した場合、「テーマの
公開」をクリックしてテーマを公開します。このタイミングで全
ユーザーにテーマが反映されます。

エンティティの色

今回のリリースではテーマ対応の一環として、各エンティティの
色も指定できるようになりました。以下に例を紹介します。

[既定の取引先企業の色]
image

[カスタマイズ例]
image

こちらも手順を確認しましょう。

1. 設定 | カスタマイズ | システムのカスタマイズをクリックします。

2. エンティティの一覧より任意のエンティティを選択します。

3. 「色」項目で任意の色を指定します。

image

4. 一旦保存してから、カスタマイズを公開します。

制限

大幅に拡張されたテーマ機能ですが、現時点で以下の制限があります。

- ユーザー単位でテーマを変更することはできません。
- テーマはソリューション対応していないため、他の環境へ移行
する場合は、テーマレコードのエクスポート、インポートが
必要となります。
- サイトマップの大項目 (営業やサービス) の色は指定できません。
- 文字のフォントや色は指定できません。

まとめ

テーマ変更は色やロゴが変わるだけですが、ブランディングは利用率
にも影響がある、非常に重要な要素であると思います。是非色々な
テーマを作成してみてください!

- 中村 憲一郎

Viewing all 589 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>