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【サポートトピック】 Dynamics CRM 2015/Online 2015 更新プログラム 電子メールの本文において文字化けが発生する

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みなさんさん、こんにちは。Dynamics CRM 2015 / Online 2015 更新プログラム (以降、Dynamics CRM 2015) でお問い合わせ頂いた、日本語特有の問題がございますので共有します。

[現象]
- Microsoft Office Outlook 用 Microsoft Dynamics CRM 2015 (Outlook クライアント 2015) にて追跡をオンにしたメールを送信すると、Dynamics CRM 2015 の活動/電子メールの「本文」が文字化けしている
- Exchange Online 電子メールでは発生せず、POP3 電子メールを使用すると発生する
- 電子メールの本文は文字化けしているが、「件名」は文字化けしていない
- Microsoft Office Outlook 用 Microsoft Dynamics CRM 2013 (Outlook クライアント 2013) を使用すると文字化けは発生しない

[手順]
1. [設定] > [電子メール アクセス構成] > [メールボックス] において、受信メール・送信メールを「Outlook 用 Microsoft Dynamics CRM」にします

image

2. Outlook クライアント 2015 をインストールした Outlook より、新規メール を作成し、「追跡」をオンにして電子メールを送信します

image

3. [営業] > [活動] で手順 2 で送信した電子メールを確認すると、本文が文字化けします

image

[原因]
Dynamics CRM 2015 の問題

[解決方法]
現在 (2015 年 2 月時点)、Microsoft 開発部門にて調査が行われており、Dynamics CRM 2015 Update Rollup 2 (UR 2) にて修正を予定しております。

- 野田 良二


お知らせ : Dynamics CRM の FAQ サイトが新しくなりました !

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みなさん、こんにちは。2015 年 2 月 18 日に Dynamics CRM FAQ サイトが新にオープンしましたのでお知らせします。

弊社サポート部門には、毎日多くのお客様やパートナー様からお問い合わせを頂戴します。その中でもよくご質問頂く、「どのようにして実現できるの?」「このような運用したいんだけど」「他に何かいい方法ある?」「やり方がわからない」等の情報を集め、FAQ サイトに公開していきます。FAQ の内容は、Dynamics CRM 2015 をベースに作成しております。みなさまの運用案件やプロジェクト、ユーザー視点での提案等に是非役立ててください。これからも沢山の FAQ を公開していきますので、本ブログ同様、新 FAQ サイトもよろしくお願いします。

タイトル: Microsoft Dynamics CRM FAQ
URL: https://technet.microsoft.com/ja-jp/cloud/crm_faq.aspx

image

- 野田 良二

お知らせ : Dynamics CRM 2015 自習書が公開されました!

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みなさん、こんにちは。

こちらのブログでも Microsoft Dynamics CRM 2015 の新機能を個別に紹介して
きましたが、待望の自習書も公開されました!

Dynamics CRM Online 自習書シリーズ
https://technet.microsoft.com/ja-jp/cloud/crm_learning.aspx

上記ページ一番下に Dynamics CRM Online 2015 更新/Dynamics CRM 2015 の
新機能の項目がございますので、そちらからダウンロードしてください。

自習書には以下の項目が含まれます。

- グローバル検索
- 階層表示
- 計算/ロールアップフィールド
- 業務プロセスフロー/業務ルールの強化
- セキュリティの強化
- 製品カタログの強化

是非ご活用ください!

- 中村 憲一郎

Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアント同期の新機能 1

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みなさん、こんにちは。

今回は Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントにおける、同期の新機能の情報をお届けします。
Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントの同期には
--フィールド単位の同期
--予定に添付したファイルの同期
--取引先担当者の住所の同期
--Outlook で割り当てられたタスクの同期
の 4 つの新機能が追加されました。

今回は特にフィールド単位の同期と、予定に添付したファイルの同期について説明します。

=============================================================

フィールド単位の同期

これまでの製品ではフィールド単位の同期の制御は実装されていませんでしたが、Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントでは、フィールド単位で同期の制御が実装され、個々のフィールドの同期を許可もしくは制限することが出来るようになりました。また同期の方向についても制御が可能です。同期の方向については後ほど説明します。

設定は下記の手順で行います。
1. Dynamics CRM にログインします。
2. 設定---管理---システムの設定 の画面に移動します
3. 同期タブをクリックします
4.  [同期されたフィールド] のリンクをクリックします

下記が Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントの同期の設定のダイアログです。

cap01

 下記がフィールド単位の同期の設定のダイアログです。 
cap02

この画面で各エンティティに対しフィールド単位での同期の制御が可能です。
フィールド単位で同期の方向も可能となっています。同期の方向は下記の 4 パターンです。

1. Outlook/Exchange フィールドから CRM フィールド 
Outlook/Exchange フィールドからCRM フィールドのみの同期を許可します

2. CRM フィールドから Outlook/Exchange フィールド
CRM フィールドから Outlook/Exchange フィールドのみの同期を許可します

3. 双方向
CRM フィールドと Outlook/Exchange フィールドの双方向の同期を許可します

4. どちらの方向でもない 
フィールドの同期を許可しません 

フィールド レベルのセキュリティが適用されたフィールドが同期のフィールドとなる場合、CRM と Outlook 用 Microsoft Dynamics CRM 間の同期に影響する可能性があります。
例えば、あるフィールド A にフィールドレベルのセキュリティが適用され、ユーザー B がそのフィールド A に対する書き込み権のない状態の場合、ユーザー B はフィールド A の内容を同期させることが出来ません。
詳細はCRM と Outlook 用 CRM 間の同期に対するフィールド セキュリティの影響をご参照ください。

 

予定に添付したファイルの同期

これまでの製品では予定に添付したファイルの同期は出来ませんでしたが、Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントでは、予定に添付したファイルの同期が可能になりました。 デフォルトではこの同期は無効になっていますので、先ほどの設定画面で同期を有効にする設定をします。    
cap03


上記のとおり [予定に添付されたファイルを Outlook または Exchange と同期する] のチェックをオンにすることで予定に添付されたファイルの同期が有効になります。 

実際に Outlook クライアントで予定を作成し、ファイルを添付します。
cap4


この予定が同期され、Dynamics CRM 2015 の画面で下記のとおり添付ファイルも反映されていることが確認できます。 
cap051

まとめ

Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントの同期の新機能にはこれ以外に取引先担当者の住所の同期や Outlook で割り当てられたタスクの同期があります。これらについては、次回のブログで紹介したいと思います。

- 本庄 真

Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアント同期の新機能 2

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みなさん、こんにちは。

今回は前回に引き続き Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントにおける、同期の新機能の情報をお届けします。
Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントの同期には
--フィールド単位の同期
--予定に添付したファイルの同期
--取引先担当者の住所の同期
--Outlook で割り当てられたタスクの同期
の4つの新機能が追加されました。

今回は取引先担当者の住所の同期と、Outlook で割り当てられたタスクの同期について説明します。

=============================================================

取引先担当者の住所の同期

以前は出来なかった Dynamics CRM 取引先担当者の住所と、その取引先担当者に関連した Outlook の連絡先の住所の同期が、新機能の追加により Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントで可能となりました。

取引先担当者の住所の同期の設定は、デフォルトでは下記のとおり Outlook の連絡先のある郵送住所のみを同期するシステムの設定となっています。

cap0
 

実際の同期のイメージは下記のとおりとなります。例えば、前出のデフォルトの同期の設定で、Outlook クライアント上に下記のような連絡先がある場合、
cap01 

この連絡先の電子メールアドレスと同じ取引先担当者を Dynamics CRM で作成し、Outlook クライアントで同期すると下記のとおり住所の情報も同期されます。  
  cap002



Outlookで割り当てられたタスクの同期

以前は出来なかった Outlook により他のユーザーから割り当てられたタスクの同期が、Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントでは可能になりました。
ここでは下記のような前提とシナリオを例として Outlook で割り当てられたタスクの同期を説明したいとます。

[前提]
・Dynamics CRM のユーザとして test01 と Admin というユーザが存在し、それぞれのユーザが Outlook クライアントを使用している

[シナリオ] 
test01 が Outlook で作成したタスクを Admin に割り当て、Admin に割り当てられタスクを Dynamics CRM に同期する

1) まずは同期の設定を確認します。デフォルトのシステムの設定では Outlook で割り当てられたタスクの同期は無効になっていますので、下記のとおりに有効にします。
 cap0     
 
 
2)  次に test01 のメールアドレスを確認します。makohonjo@xxxx.com  というメールアドレスが設定されています。  
 test0101

3) Admin のメールアドレスを確認します。mahonjo@xxxx.com というメールアドレスが設定されています。  
 Admin01

4) それでは実際にタスクを作成してみましょう。test01 が Outlook にてタスク 「新しいタスク その1」 を新規作成し、タスクの依頼の準備をします
 cap01 

 

5) 作成したタスク 「新しいタスク その1」 の割当先として Admin の電子メールアドレス mahonjo@xxxx.com を宛先に設定し、送信します。これで test01 から Admin へのタスクの依頼は完了です。 

 cap02

6) Admin にて依頼されたタスクを確認します。Admin の Outlook でタスク 「新しいタスク その1」 の依頼を受信しているので、承認ボタンをクリックしてタスクを承認します。
 cap03

7)  Admin にて承認ボタンをクリックすると下記のような承諾のダイアログが表示されます
 cap04

8) Admin にてタスク 「新しいタスク その1」 を承認すると Admin のタスクトレイに下記のように割り当てられたタスク 「新しいタスク その1」 が表示されます 
cap06 

9) Admin にてタスク 「新しいタスク その1」 を保存して、Dynamics CRM で追跡させます。 
cap08

10) Admin に割り当てられた Outlook のタスク 「新しいタスク その1」 が、Dynamics CRM の Admin のタスク 「新しいタスク その1」 として同期されます。 
 cap07 


まとめ

今回 2 回にわたって Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントに追加された同期の新機能を紹介しました。これらの新機能により、よりこまかな同期の制御が可能となるとともに、利便性も大きく向上しています。皆さんもぜひ Dynamics CRM 2015 Outlook クライアントに追加された同期の新機能をご利用ください。

- 本庄 真

【サポートトピック】Dynamics CRM 2015/Online 2015 更新プログラム サーバー側同期で送信した電子メールを受信すると、差出人/宛先/件名の部分で文字化けが発生する

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みなさん、こんにちは。Dynamics CRM 2015 / Online 2015 更新プログラム(以降、Dynamics CRM 2015)でお問い合わせ頂いた、日本語特有の問題がございますので共有します。

今回は、サーバー同期を使った場合に、電子メールを受信すると日本語が文字化けしてしまう事象です。

[現象]
- Dynamics CRM 2015 の組織からサーバー側同期でメールを送信した場合に、受信したメールの差出人/宛先/件名が文字化けしている
- Exchange Online 電子メールでは発生せず、POP3 電子メールを使用すると発生する
- 電子メールの本文は文字化けしていない
- Dynamics CRM 2013 では文字化けは発生しない
- メールクライアントで受信したメールを開いた場合に発生する

[手順]

  1. [設定] > [電子メール アクセス構成] > [メールボックス]において、サーバープロファイルを「POP3」、受信メール・送信メールを「サーバー側同期または E-mail Router」 に設定します。
    clip_image002

  2. [営業] > [活動] > [電子メール]から新規の電子メールを作成し、送信します。
    clip_image004

  3. [営業] > [活動]から 2 で送信したメールを一覧からダブルクリックして内容を確認すると文字化けしていないことがわかります。
    clip_image006
    clip_image008

  4. Outlook で同様に 2 で送信したメールを確認すると、宛先が文字化けします。
    clip_image010


    また、該当メールをダブルクリックし、[ファイル] > [プロパティ]からメールの[インターネットヘッダー]から、差出人/宛先/件名が文字化けしていることが確認できます。
    clip_image011
    clip_image013
    clip_image014

[解決方法]
現在( 2015 年 2 月時点)、Microsoft 開発部門にて調査が行われております。状況が確認でき次第、情報を更新する予定です。

 

なお、Outlook 連携を行った際に電子メールの本文が文字化けする事象は、以下のサポートトピックで共有しております。

タイトル: 【サポートトピック】 Dynamics CRM 2015/Online 2015 更新プログラム 電子メールの本文において文字化けが発生する
URL: http://blogs.msdn.com/b/crmjapan/archive/2015/02/18/lt-issue-gt-dynamics-crm-2015-online-2015-garbage-in-email-description-on-activity-record.aspx

- 野田 良二

Dynamics CRM 2015 : 開発した JavaScript コードがアップグレード可能か確認する

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みなさん、こんにちは。

今回は、開発した JavaScript が Microsoft Dynamics CRM 2015 にアップグレード
可能か確認するツールを紹介します。こちらのツールは以前のバージョンより
提供されており、今回 Dynamics CRM 2015 用が公開されました。

=====================================================================
新しいバージョンの Microsoft Dynamics CRM の新機能を利用するためにも、
現在利用中の JavaScript コードがアップグレードに向けて準備できているか
確認する必要があります。以下に確認ポイントを紹介します。

Microsoft Dynamics CRM 2015 Custom Code Validation Toolのダウンロード

なぜ既存のスクリプトを確認する必要があるか

開発されたスクリプトは現バージョンで動作するものですが、アップグレード
した場合にはいくつかの要件が変わる場合があるため、アップグレード後も
引き続き動作させるためには準備が必要な場合があります。

Microsoft Dynamics CRM 2015 で廃止となったメソッド
今回のリリースで廃止となったメソッドは以下の通りです。

getAuthenticationHeader
このメソッドは Microsoft Dynamics CRM 4.0 時代の Web サービスの利用で
使用されるものですが、すでに該当 Web サービスは廃止されました。

getServerUrl
このメソッドはアプリケーションがアクセスサーバーの URL を返しますが
Microsoft Dynamics CRM 2011 の時点で次期バージョンでのサポート終了が
宣告されています。代わりに
getClientUrl
を利用してください。

isOutlookClient
このメソッドはスクリプトが Outlook クライアントで実行されているかを
判定しますが、Microsoft Dynamics CRM 2013 の時点で次期バージョンでの
サポート終了が宣言されています。代わりに client.getClientを利用します。

isOutlookOnline
このメソッドは Outlook クライアントがオンラインモードかを判定しますが、
Microsoft Dynamics CRM 2013 の時点で次期バージョンでのサポート終了が
宣言されています。代わりに client.getClientStateを利用します。

どのようにコードを確認できるか

問題があるスクリプトを確認するために、Microsoft Dynamics CRM 2015 カスタム
コード検証ツールを提供します。ツールはこちらよりダウンロード可能です。

ツールはマネージドソリューションとして提供されますので、検証したい組織に
インポートして利用し、不要になれば削除が可能です。

※ただしこちらのツールで全ての問題を検出できるとは限りません。ツールでは
特定の文字列などを確認し、それらをハイライト表示することで、開発者に対して
注意を促すことが出来ます。また検知されたとしても問題ない場合もあります。

問題ない場合の例としては以下のものがあります。

・カスタム HTML Web リソース内の DOM を直接操作している場合
・複数ブラウザに対して機能確認を行うためのテストコード
・コメントアウトされているコード

ツールでは検出できない問題もあり得るため、アップグレードプロセスの一環と
して、かならずテストを含めてください。

どのようにコードを修正するか

コードが外部から提供されたソリューションに含まれる場合
ソリューションの提供元に連絡し、Microsoft Dynamics CRM 2015 対応状況を
確認する必要があります。

コードがパートナーによって開発された場合
パートナーに連絡を取り、今後の対応について確認する必要があります。

コードが自分の組織で開発された場合
まずはカスタムコードが実行するロジックを理解する必要があります。Microsoft
Dynamics CRM API の利用方法を理解している JavaScritp 開発者とプロセスを
理解しているビジネスアナリストと一緒に、どのコードを修正するか検討する
必要があります。

以下に問題とその対応方法をまとめました

問題: CRM 4.0 サービスエンドポイントを利用している。
対応: CRM 2015 サービスエンドポイントを利用するように改修。用途によって
REST エンドポイントを利用するか SOAP エンドポイントを利用するか検討。
参考情報: http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/gg490659.aspx

問題: CRM 4.0 スクリプトオブジェクトモデルを利用している。
対応: Xrm.Page オブジェクトモデルを利用するように改修。
参考情報: http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/gg328261.aspx

問題: 非サポートの API を利用している。
対応: 新しいバージョンにおいてサポートされた方法で実現できないか
確認し改修。

全てのコードを改修する必要があるか

状況によって回答が異なります。アップグレード先の要件に合わせた改修
を行ってください。

=====================================================================

尚、現在 Microsoft Dynamics CRM 2011 を利用している環境で Microsoft
Dynamics CRM 2013 にアップグレードを検討されている場合は、同様の
ツールを利用いただけます。詳細は以下の記事をご覧ください。

Dynamics CRM 2013 : 開発した JavaScript コードがアップグレード可能か確認する

最後にツールの使い方を簡単に紹介いたします。

1. Microsoft Dynamics CRM 2015 Custom Code Validation Tool をダウンロードします。
http://www.microsoft.com/en-us/download/confirmation.aspx?id=45535

2. ダウンロードしたファイルを実行することでマネージドソリューションが解凍されます。

3. 解凍されたソリューションをインポートします。

4. インポートされたソリューションをソリューションの画面より開きます。

image

5. ソリューション画面より「Open the CRM 2015 Custom Code Validation Tool」を
クリックします。

image

6. 画面左上に登録済みのスクリプト Web リソースが表示されます。既定で一番
始めになっているものはコードが画面中央、結果が下に表示されます。
赤で表示されているものは Internet Explorer で、青で表示されるものは Chrome、
Firefox、Safari で問題がでる可能性があるものです。

image

尚、どのようなコードが評価されるかの詳細は、以前のものですが以下の記事が
ございますので、ご参照ください。

Dynamics CRM 2011 : カスタムコード検証ツール公開

まとめ

製品をアップグレードする際は、対応している SQL Server のバージョンやブラウザ
バージョンといったソフトウェア要件やハードウェア要件だけでなく、開発した
モジュールの対応状況も事前に確認しておく必要がありますが、アップグレード
作業自体を妨げるものではないため、確認ポイントの参考としてご活用ください。
また独自に開発している HTML ページで利用する JavaScript に対する検査も通常の
フォームスクリプト同様行われますので、本当に修正が必要な箇所は選定いただく
必要がございます。

- 中村 憲一郎

Microsoft Dynamics CRM 2015 における、ソリューションの下位互換性

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みなさん、こんにちは。
Microsoft Dynamics CRM 2015 がリリースされて4ヶ月ほど経ちましたが、お使いの
システムを Dynamics CRM 2015 に移行することをご検討いただいているかたも
いらっしゃるかと思います。

サーバーとしての Dynamics CRMのアップグレードパスについては、すでに別の記事
公開していますが、今回はソリューションの下位互換性の情報をお届けします。
アップグレードを検討される際には、ソリューションだけを Dynamics CRM 2015 に
インポートし、検証をすることもあると考えておりますので、その際にもこちらの
情報を活用いただければと思います。
=============================================================

サポートされるソリューションのエクスポート・インポートシナリオ※1

1. Dynamics CRM 2015 -> 2015
Dynamics CRM 2015 から エクスポートしたソリューションを Dynamics
CRM 2015 にインポート

2. Dynamics CRM 2013 -> 2015
Dynamics CRM 2013 から エクスポートしたソリューションを Dynamics
CRM 2015 にインポート 

3.  Dynamics CRM 2011 -> 2013 -> 2015
Dynamics CRM 2011 から エクスポートしたソリューションを Dynamics
CRM 2013 にインポートし、さらにこのソリューションを Dynamics
CRM 2013 から エクスポートし、これを Dynamics  CRM 2015 に
インポート

サポートされないソリューションのエクスポート・インポートシナリオ

4. Dynamics CRM 2011 -> 2015 
Dynamics CRM 2011 から エクスポートしたソリューションを Dynamics
CRM 2015 にインポート 

5. Dynamics CRM 2015 -> 2013
Dynamics CRM 2015 からエクスポートしたソリューションを Dynamics
CRM 2013 にインポート

6. Dynamics CRM 2015 -> 2011
Dynamics CRM 2015 からエクスポートしたソリューションを Dynamics
CRM 2011 にインポート

=============================================================

まとめ
今回ご紹介したソリューションのエクスポート・インポートシナリオを以下の表に
まとめましたのでご確認ください。                                                 

 

インポート先

Dynamics CRM 2011

Dynamics CRM 2013

Dynamics CRM 2015

エクスポート元

Dynamics CRM 2011

     ✖ ※2

Dynamics CRM 2013

Dynamics CRM 2015

 

※1  サポートしているシナリオは動作を保証しているシナリオであり、こちらのシナリオに関する
       お問い合わせはサポートセンターで対応できます。
       サポートされないシナリオは動作が保障されておらず、これらのシナリオに関するお問い合わせは
       サポートセンターで対応することができないのでご注意ください。 
 
※2上記のシナリオ 3. にある通り、Dynamics CRM 2013 を経由することで、Dynamics CRM 2011 から
        取得したソリューションを Dynamics CRM 2015 にインポートできます。

- サポートエスカレーションエンジニア  早川 邦彦


Dynamics CRM 2015/Online 2015 更新プログラム SDK: フォームスクリプトでビジネスプロセスフローを操作する その 1

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みなさん、こんにちは。

今回から 2 回に分けて、開発者の方向けの情報として、Microsoft Dynamics CRM 2015
および Microsoft Dynamics CRM Online 2015 更新プログラム SDK の新機能から、
フォームスクリプトでビジネスプロセスフローを操作する方法の紹介をします。

参考: Xrm.Page.data.process (クライアント側の参照)
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn817878.aspx

尚、今回のリリースで業務プロセスフロー自体も強化されました。以下記事に詳細が
ありますので、合わせてご覧ください。

Dynamics CRM 2015/Online 2015 更新プログラム 業務プロセスフローの新機能 その1
Dynamics CRM 2015/Online 2015 更新プログラム 業務プロセスフローの新機能 その 2

概要

業務プロセスフローは、本来ユーザーが手動で行うべき作業ですが、これをフォーム
スクリプトで扱えるようになるメリットは自動化です。例えば以下のようなことが
できるようになっています。

- 業務プロレスフロー領域を自動で隠す。
- フィールドの値など、状況に応じて別の業務プロセスに自動で切り替える。
- プロセスを切り替えたタイミングで完了しているステップを自動で進ませる。
- フィールドの値などで任意のステップに自動で移動する。

他にも色々な使い方があると思いますが、何をするにも業務プロセスフローの各
要素をプログラム的に取得する必要がありますので、今回は各要素の取得方法から
紹介します。

業務プロセスフロー各要素の取得

全ての業務プロセスフローを取得する

フォームに複数の業務プロセスが存在する場合、以下の関数で取得できます。

Xrm.Page.data.process.getEnabledProcesses(callbackfunction(processes));

上記の通り有効な業務プロセスが結果として戻る関数ではなく、引数として
コールバック関数に返すことができる仕組みになっています。主には業務プロセス
フローの切り替えに使われるため、詳細は次回紹介します。

現在の業務プロセスフローを取得する

様々な操作をするためにも、現在表示されている業務プロセスフローを取得する
必要があります。コードを以下に示します。

var activeProcess = Xrm.Page.data.process.getActiveProcess();結果の詳細は以下関数で取得できます。

image

現在の業務プロセスフローの全ステージを取得する

上記の関数で取得したプロセスオブジェクトに紐づく、すべてのステージを
取得する場合、以下の関数を実行します。

var stages = activeProcess.getStages();

結果はステージの集合体です。ステージについては次に説明します。

現在アクティブなステージを取得する

現在のアクティブなステージは以下の関数で取得できます。

var activeStage = Xrm.Page.data.process.getActiveStage();

結果の詳細は以下の関数で取得できます。

image

ステージの全ステップを取得する

上記の関数で取得したステージの全ステップを取得するには、以下の関数を
実行します。

var steps = activeStage.getSteps()

結果はステップの集合体です。ステップについては次に説明します。

ステップの詳細

ステップの詳細はこれまでと同じように以下関数で取得できます。以下の
例は、上記で取得した steps の 1 つに対するものです。

image

まとめ

今回は業務プロセスフローの要素取得を紹介しました。これだけでは何も
できませんので、次回でどのような操作が実行できるかを紹介します。
お楽しみに!

- 中村 憲一郎

Dynamics CRM 2015/Online 2015 更新プログラム SDK: フォームスクリプトでビジネスプロセスフローを操作する その 2

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みなさん、こんにちは。

前回に続いて Microsoft Dynamics CRM 2015 および Microsoft Dynamics CRM
Online 2015 更新プログラム SDK の新機能から、フォームスクリプトでビジネス
プロセスフローを操作する方法の紹介をします。

参考: 業務プロセス フローのスクリプトを作成する
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dn817874.aspx

前回は業務プロセスフローの各要素を取得する方法を紹介しましたので、
今回は取得した要素を利用して何ができるかを紹介します。

利用する業務プロセスフローを切り替える

Xrm.Page.data.process.getEnabledProcessesで取得したプロセスの一覧から
利用したいプロセスを Xrm.Page.data.process.setActiveProcessに渡すことで
プロセスを切り替えることが出来ます。

例えば、以下の様に潜在顧客に対してロール別のプロセスがある場合、現在
ログインしているユーザーのセキュリティロールよりどちらのプロセスを
利用するかを指定することが考えられます。

image

以下のサンプルでは、ユーザーのロールを取得して、ロールにより利用
する業務プロセスフローを切り替えます。

function switchBPF() {
    // ユーザーのロールを取得
    var userRoles = Xrm.Page.context.getUserRoles();

    // ユーザーのロールが複数ある場合はなにもしない
    if (userRoles.length > 1)
        return;

    // 業務プロセスフロー一覧の取得
    Xrm.Page.data.process.getEnabledProcesses(function (processes) {
        for (var processId in processes) {
            // セキュリティロールが営業担当者の場合
            if (userRoles[0] == "b215f8d4-32ae-e411-80e3-c4346badf6d8") {
                if (processes[processId] == "営業担当者向け業務プロセス")
                {
                    // 業務プロセスフローの切り替え
                    Xrm.Page.data.process.setActiveProcess(processId, function () {
                        alert("業務プロセスフローを切り替えます。");
                    });
                }
            }
            // セキュリティロールがマーエティング プロフェッショナルの場合
            else if (userRoles[0] == "ac0df8d4-32ae-e411-80e3-c4346badf6d8")
            {
                if (processes[processId] == "マーケティング担当者向け業務プロセス")
                {
                    // 業務プロセスフローの切り替え
                    Xrm.Page.data.process.setActiveProcess(processId, function () {
                        alert("業務プロセスフローを切り替えます。");
                    });
                }
            }
        }
    });
}

ステージの移動

通常ユーザーが手動で行うステージ間の移動を以下関数で自動化できます。

次に進む場合: Xrm.Page.data.process.moveNext
前に戻る場合: Xrm.Page.data.process.movePrevious
特定のステージに移動する場合: Xrm.Page.data.process.setActiveStage
※ setActiveStage を利用する場合、移動先ステージは同じエンティティである
必要があります。現在潜在顧客レコードを開いている場合に、営業案件に移動
することはできません。

ステージの移動を行う際には、現在の状況を確認する必要があります。
その場合は Xrm.Page.data.process.getActivePath関数を利用できます。

戻り値はステージの集合体であり、各ステージのステータスが取得できるほか
各ステップの状況も確認できます。

詳細は以下のサンプルをお試しください。
サンプル: Xrm.Page.data.process.getActivePath

業務プロセスフローの表示をコントロールする

状況よって業務プロセスフロー領域を最小化しておきたい場合は、
Xrm.Page.ui.process.setDisplayState関数を利用します。引数が Boolean 型
ではなく、文字列であることに注意してください。

折りたたむ場合
Xrm.Page.data.process.setDisplayState(“collapsed");
展開する場合
Xrm.Page.data.process.setDisplayState(“expanded");

また完全に業務プロセスフロー領域の表示を制御したい場合には、
Xrm.Page.ui.process.setVisible関数を利用します。引数は Boolean 型です。

まとめ

業務プロセスフローはとても強力で便利な機能です。フォームスクリプトで
操作が行えるようになったことで、自動化や表示/非表示の制御が柔軟になり
より使える機能になりました。

是非お試しください!

- 中村 憲一郎

Dynamics CRM Online 2015 更新プログラム Multi-Geo テナント

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みなさん、こんにちは。今回は、Dynamics CRM Online 2015 更新プログラムの新機能である Multi-Geo テナントについてご紹介します。Multi-Geo テナント機能とは、複数の Dynamics CRM Online インスタンスを別地域のデーターセンターで管理させ、それらのインスタンスを一つの Office 365 テナントで管理するようにする機能です。


概要
Dynamics CRM Online  は、大きく分けて 4 つの地域 (北米、欧州、アジア、南米) の Microsoft のデーターセンターで管理されています。日本のお客様の Office 365 テナントと Dynamics CRM Online のインスタンス は、ほぼアジア地域のデータセンターでホストされています。その Office 365 テナントに Dynamics CRM Online インスタンスを追加する場合、Office 365 テナントと同じ地域のデーターセンターに作成されます。そのため、他の地域でDynamics CRM Online のインスタンスを追加したい場合、別の Office 365 テナントをその地域で作成する必要がありました。

この新機能により、一つの Office 365 テナント内に複数の異なる地域にホストされる Dynamics CRM Online インスタンスを管理することが可能になります。例えば、メインの Dynamics CRM Online 実稼働インスタンスが北米でホストされ、ヨーロッパにある他部門用の Dynamics CRM Online のインスタンスを欧州に作成することが出来ます。ユーザーは同じ Office 365 テナントに登録されているので、同じユーザー名とパスワードで両インスタンスにアクセスすることが出来ます。

重要:  以下の図のように、Multi-Geo テナント機能を使い、異なる地域に Dynamics CRM Online インスタンスを作成した場合、インスタンスのデーターベースはそれぞれの地域にて管理されます。よって、異なる地域の Dynamics CRM Online インスタンス間では、同じ Office 365 テナントであってもデータの同期は行われません。

 image

この機能を有効にする方法

Microsoft データーセンター側で該当機能を有効にする必要があります。有効化したい場合には Microsoft Dynamics CRM Online サポート部門にお問い合わせください。

タイトル: Dynamics CRM Online の機能に関する質問はどこから行えますか?
URL: https://technet.microsoft.com/ja-jp/cloud/crm_faq.aspx

機能を有効にすることで Dynamics CRM Online 管理センターにて他地域のインスタンスの作成や管理等の Multi-Geo テナント機能を使用することが可能になります。


既存のテナントに異なる地域の Dynamics CRM インスタンスを構成する

1. Dynamics CRM Online 管理センターにて、インスタンス構成画面を開きます

image

2. インスタンスを管理するデーターセンターの地域を選択します。(例: ヨーロッパ、ミドルイースト、アフリカ (EMEA) を選択)

image

3. 新しいインスタンスを構成します

image

4.  構成設定を確認します。インスタンスが EMEA 地域のデータセンターに作成されたことを確認します。

image

この新機能について、以下のサイトにて動画を公開しています (英語)。是非、ご参照ください。

タイトル: Microsoft Dynamics CRM 2015 Multi-Geo Tenant New Features
https://www.youtube.com/watch?v=VBKmZ0-HbOY

- 野田 良二

Microsoft Dynamics CRM 2015 および Microsoft Dynamics CRM Online 2015 更新プログラムで利用可能なタブレットと携帯電話向けアプリケーション

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みなさん、こんにちは。

今回は、Microsoft Dynamics CRM 2015 および Microsoft Dynamics CRM Online 2015
更新プログラムで利用可能な、タブレットならびに携帯電話向けアプリケーションを
ご紹介します。

タブレットならびに携帯電話から Microsoft Dynamics CRM へアクセスすることで、
時間と場所を選ばずに、顧客に関する最新情報を把握できます。
また、商談直後などで内容をよく覚えている間に、メモ、タスク、取引先担当者、
取引先企業、潜在顧客の情報を更新することも可能です。

=============================================================

アプリケーションのダウンロード

タブレットならびに携帯電話用のアプリケーションは、Windows 8/8.1, iPad, iPhone,
Android タブレット, Android スマートフォンで用意されています。
各アプリケーションは、下記のサイトからダウンロードが可能です。

iPad
https://itunes.apple.com/jp/app/microsoft-dynamics-crm/id678800460?mt=8

iPhone
https://itunes.apple.com/jp/app/microsoft-dynamics-crm-for/id723891307?mt=8

Android タブレット
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.crm.crmtablet

Android スマートフォン
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.crm.crmhost

Windows 8/8.1兼用
http://apps.microsoft.com/windows/ja-jp/app/93772212-7b72-4aee-bc4e-b1adb7712ebe

Windows 8.1用
http://apps.microsoft.com/windows/ja-jp/app/dec52fd4-dbc0-41b1-9cdd-cdc070051918

 

 画面イメージ

各アプリケーションの画面イメージは次の様になりますので、ご参考としてください。

iPad
screen480x480

iPhone
2-screen568x5683-screen568x568

Android タブレット
3-unnamed

Android スマートフォン
2-unnamed4-

Windows 8/8.1兼用

Windows 8 または 8.1 で動作します。
Screenshot_276962_100000

Windows 8.1用

Windows 8.1 のみで動作します。
 Screenshot_344375_100000

 

サポートされるオペレーティング システム等の要件

サポートされるオペレーティング システム等の要件については、下記の情報をご参照ください。

情報元: Tablet support for Microsoft Dynamics CRM 2015 and CRM Online
http://technet.microsoft.com/en-us/library/dn531131.aspx

情報元: Mobile phone support for Microsoft Dynamics CRM 2015 and Microsoft Dynamics CRM Online
http://technet.microsoft.com/en-us/library/dn531170.aspx

 

電話用 CRM (CRM for phones)

電話用の CRM では、一般的な標準 (HTML 4.0 および JavaScript) をサポート
する任意の Web ブラウザーで実行できるので、さまざまなデバイスに柔軟に対応
できます。

また、電話用の CRM は、Microsoft Dynamics CRM Server と共にインストールされ、
Microsoft Dynamics CRM Online と共に使用できますので、アプリケーション
のインストールは不要です。

URL は規定で、最後に「m」をつけたものとなります。
例)http://CRM_Server_Name/OrgName/m

CRMPhoneOpportunity

=============================================================

まとめ

Microsoft Dynamics CRM は、いつでもどこからでもアクセスでき、場所を選ばずユーザー
の生産性を高める優れたビジネス ツールです。 
この機会に、タブレットならびに携帯電話にて Microsoft Dynamics CRM をご利用される
ことを是非ご検討ください。

 

- 渡辺 寛

Microsoft Dynamics CRM 2015 タブレットでのダッシュボード選択機能とオフラインドラフト機能について

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みなさん、こんにちは。

今回は、Microsoft Dynamics CRM 2015 および Microsoft Dynamics CRM
Online 2015 更新プログラムで追加されたタブレットのダッシュボード
選択機能とオフラインドラフト機能についてご紹介します。

タブレットアプリに対応する端末等の詳細情報について以下を
ご確認ください。

Microsoft Dynamics CRM 2015 および Microsoft Dynamics CRM Online 2015 更新プログラムで利用可能なタブレットと携帯電話向けアプリケーション
http://blogs.msdn.com/b/crmjapan/archive/2015/03/06/microsoft-dynamics-crm-2015-microsoft-dynamics-crm-online-2015.aspx
=============================================================

ダッシュボード選択機能

Microsoft Dynamics CRM 2013 ではタブレットアプリで表示される
ダッシュボードを変更することはできませんでしたが Dynamics CRM 2015
からは任意のダッシュボードを表示できるようになりました。
Dynamics CRM 2015 ではタブレットアプリのダッシュボード画面には
以下の通り、「ダッシュボードの選択」メニューが追加されており、
こちらのメニューから 表示するダッシュボードを変更できます。
image

image

なお、あるダッシュボードをタブレットで表示できるようにするには
以下のようにダッシュボードのプロパティ画面の「タブレットに対して
有効にする」オプションにチェックを入れる必要があります。

image

また、ダッシュボードをタブレットで有効にした後はタブレット アプリを
一度再起動し、メタデータのキャッシュをリフレッシュすれば 該当
ダッシュボードがタブレット上で表示できるようになります。

オフラインドラフト機能

Microsoft Dynamics CRM 2013 ではタブレットがオフラインになった場合、
タブレットにキャッシュされたレコード情報は参照することはできましたが
新規レコードは作成できませんでした。
Dynamics CRM 2015 ではタブレットがオフラインになっても、
新規レコードを 作成できるようになりました。オフライン時にレコードを
作成するとそのレコードはドラフトレコードとして保持され、サーバーと
再接続できた際にドラフトレコードをサーバーに保存することができます。
以下のスクリーンショットからオフライン時にタスクレコードを作成し、
レコードをドラフトとして保存している様子を確認できます。

image

image

ドラフトを作成すると以下の通り、「ドラフト レコード」項目がメニューに
表示され、これを選択することでオフライン時に作成したドラフトを
確認できます。

image

image

そして、オンラインに戻りサーバーに接続できましたら、ドラフト
レコード一覧からドラフトレコードを開いて、保存ボタンを
押すことで、レコードをサーバーに保存することができます。

image

なお、オフラインドラフト機能には以下の制限がありますので
ご注意ください。

- 既存レコードを編集できません
- ドラフトレコードの関連レコードとして新規ドラフトレコードを
   設定できません
- エンティティのグリッド画面からはドラフトレコードを
  作成できません(ダッシュボードの + ボタンなどから作成する
  必要があります)
- Lookup フィールドを手動で設定することはできません(親レコード
  の関連として、ドラフトレコードを作成する場合は Lookup
  フィールドを自動設定することはできます)
- タブレットアプリからサインアウトするとドラフトレコードは
   削除されます

=============================================================

まとめ

Microsoft Dynamics CRM 2015 では今まで以上にタブレットが便利に
なりましたので、タブレットにて Microsoft Dynamics CRM を
ご利用されることをご検討ください。

- サポートエスカレーションエンジニア  早川 邦彦

Unified Service Desk (USD) のインストール

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みなさん、こんにちは。今回から全 9 回にわたって Unified Service Desk (USD) の展開や構成方法をご紹介していきます。今回はインストール手順をご紹介いたします。以前ご紹介した Unified Service Desk の概要については以下の記事をご確認ください。

Unified Service Desk (USD) のご紹介

 

Microsoft Dynamics CRM Online 30日間無償トライアル環境の取得

今回は Microsoft Dynamics CRM Online の環境を使って手順をご説明いたします。 以下のサイトから Dynamics CRM Online 無料トライアル環境を取得してください。

Microsoft Dynamics CRM 30 日間無料トライアル
なお、USD は Microsoft Dynamics CRM 2015 および Microsoft Dynamics CRM 2013 Service Pack 1 (SP1) の設置型環境でも動作いたします。
 

Unified Service Desk (USD) のダウンロード

まず、USD を以下のダウンロードサイトからダウンロードいたします。

Unified Service Desk for Microsoft Dynamics CRM

 

ダウンロードボタンを押すと以下のオプションが出るので、CRM2015-7.0.0-USD-PackageDeployer.exe および UnifiedServiceDesk-<OSに依存>.exe を選択します。インストール対象クライアントの Windows 64 ビットなら amd6432 ビットなら i386 を選択してください。

 

システム要件の確認

USD はクライアントアプリケーションです。クライアントにインストールが必要になるため、以下のサイトでクライアントのシステム要件を必ず確認しましょう。

統合サービス デスク のシステム要件

※Windows Identity Foundation 3.5 が必須要件になりますのでご注意ください。

 

Unified Service Desk (USD) クライアントのインストール

ダウンロードした UnifiedServiceDesk-<OSに依存>.exe を実行します。任意の場所にファイルの展開先を選択して OK を押すとファイルが展開され、USD のセットアップウィザードが開始されます。インストールボタンを押すとインストールが開始されますので、ウィザードに従ってインストールを完了させてください。

 

Package Deployer を使ったサンプル USD パッケージの展開

ダウンロードした CRM2015-7.0.0-USD-PackageDeployer.exe を実行することで、USD に必要なソリューションおよびサンプルシナリオを CRM サーバーに展開します。任意の場所にファイルの展開先を選択して OK を押すとファイルが展開され、Package Deployer のウィザードが開始されます。

 

1.続行 をクリック

 

2.展開先として指定する Microsoft Dynamics CRM サーバーのログイン情報を入力します。(ここでは Office 365 Dynamics CRM Online への接続を例にしています。)

 

3.インポートするサンプルパッケージを選択します。三つのサンプルパッケージの概要は以下をご参照ください。

統合サービス デスクのサンプル アプリケーション

 

4.次へ をクリック

 

5.次へ をクリック

 

6.全ての読み込みが完了したら 次へ をクリック

 

7.手順3でベースパッケージ以外を選択しているとこの画面が表示されます。この画面では、選択したパッケージに含まれる KPI コントロールやサンプルアプリケーションのファイルおよびアセンブリをコピーする場所を指定します。これらのファイルは USD クライアントのインストールディレクトリ(既定では C:\Program Files\Microsoft Dynamics CRM USD\USD)に保存する必要がありますが、管理者としてこの Package Deployer を実行していない場合はアクセス権が無いため直接保存はできません。今回は C:\USD に保存した後でインストールディレクトリにコピーします。

 

8.全てのインストール処理が完了したら 次へ をクリック

 

9.インストールの完了です。

 

Unified Service Desk (USD) の起動確認

デスクトップの Unified Service Desk アイコンをダブルクリックして起動します。しばらくするとログイン認証の画面が表示されます。(初回のみ)

 

USD クライアントが起動してログイン画面が表示されますのでログインします。(Microsoft Dynamics CRM が設置型 Windows 統合認証やシングルサインオン構成の場合は表示されません。)

 

USD 内にダッシュボードが表示されたら成功です。

 

結論

USD は様々なニーズに応じたエージェントアプリケーションを構築できる可能性を持っていますが、機能が多く、設定しないといけないパラメーターも沢山あります。今回の記事でご紹介したインストールの中で様々なシナリオを想定したサンプルパッケージが一緒にインストールされますので、まずはこのサンプルパッケージを体感いただくことが USD の基本機能を理解する助けになります。

また、次回以降の記事では、USD の構成方法や開発手法を説明したチュートリアルをいくつかご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!

 

- 小澤 英紀

Unified Service Desk の構成 Part 1 : シンプルなエージェントデスクトップの構成

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みなさん、こんにちは。Unified Service Desk (USD) の構成や開発には 、USD 関連エンティティの概念や User Interface Integration (UII) フレームワークの機能など多くのことを理解している必要があります。USD の管理者や開発者が USD の構成方法や開発手法を素早く理解し習得できるようにチュートリアルが用意されています。今回から数回にわたり、用意されているチュートリアルの内容をご紹介いたします。今回はシンプルなエージェントデスクトップの構成についてご説明いたします。今回紹介する内容は基本的に以下の内容に沿っています。
Walkthrough 1:Build a simple agent application

事前準備

USD のインストールが完了している必要があります。前回の記事を参考にしてインストールを完了しておいてください。
Unified Service Desk (USD) のインストール

 

 ステップ1:基本的なホストされたコントロールの作成

アプリケーションが Microsoft Dynamics CRM インスタンスに接続できるように以下の三つのタイプのホストされたコントロールを作成します。これらのホストされたコントロールは USD の構成でそれぞれ一つ必要となります。なお、チュートリアルの中で作成するコントロールの名前の頭には識別しやすいように Contoso というシナリオ名を入れて作成いたします。

  • 接続マネージャー
  • Global Manager
  • パネルレイアウト
  1. Microsoft Dynamics CRM にサインインします。
  2. ナビゲーションで Microsoft Dynamics CRMをクリックし、設定を選択します。
  3. 設定> Unified Service Desk> ホストされたコントロールをクリックします。
  4. 新規をクリックします。
  5. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Connection Manager

並べ替え順序

1

USD コンポーネントの種類

接続マネージャー

 

 

  1. 上書き保存をクリックします。
  2. 同様に Global Managerタイプのホストされたコントロールを作成します。

フィールド

名前

Contoso Global Manager

並べ替え順序

2

USD コンポーネントの種類

Global Manager

 

 

  1. 同様に パネルレイアウトタイプのホストされたコントロールを作成します。

フィールド

名前

Contoso  Main Panel Layout

USD コンポーネントの種類

パネル レイアウト

PanelType

標準メイン パネル

アプリケーションは動的

いいえ

ユーザーがクローズできる

未チェック

 

 

※もし パネルレイアウトタイプのホストされたコントロールを作成しなかった場合、クライアントアプリケーションを実行したときに自動的に 標準メインパネルが既定のパネルレイアウトとして生成されます。

 

ステップ2:構成にホストされたコントロールを追加

USD の構成はユーザー毎に表示されるメニューや機能などのコンポーネントをフィルター処理することができます。これにより、ユーザーの役割毎に異なる構成のエージェントアプリケーションを提供することができます。このステップでは構成を作成し、前のステップで作成したホストされたコントロールを追加します。

 

  1. 設定> Unified Service Desk> 構成をクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規構成ページで名前フィールドに Contoso Configurationと入力して 上書き保存をクリックします。
  4. 新しい構成を保存した後、ナビゲーションの構成名の横の下向き矢印をクリックして、ホストされたコントロールを選択します。
  5. 既存のホストされたコントロールの追加をクリックし、検索バーに Contosoと入力して Enter キーを押すか検索アイコンをクリックします。
  6. 前のステップで追加した三つのホストされたコントロールが表示されます。他のレコードの検索をクリックします。
  7. 三つのホストされたコントロールを選択し、選択をクリックし、追加をクリックします。

 

ステップ3:構成にユーザーを割り当てる

このステップでは、サインインしたときに前のステップで構成に追加した三つのホストされたコントロールだけにアクセスできるように構成にユーザーを割り当てします。

 

  1. ナビゲーションバーの Contoso Configurationの横の下向き矢印をクリックして、割り当てられたユーザーを選択します。
  2. 既存のユーザーの追加をクリックし、検索バーにユーザーの名前を入力して ENTER キーを押すか検索アイコンをクリックします。
  3. 検索結果から構成に追加したいユーザー名をクリックします。ユーザーが構成に追加されます。

 

 

ステップ4:アプリケーションのテスト

USD クライアントアプリケーションを起動し、前のステップで Contoso Configurationに割り当てたユーザーの資格情報でサインインします。エージェントアプリケーションは以下のようになります。

 

 

結論

今回の記事では、Dynamics CRM インスタンスに接続する基本的なエージェントアプリケーションの構築方法をご紹介しました。今回作成した Contoso Configuration の構成は何もコントロールが追加されていないので空の状態ですが、今後のチュートリアルで徐々に様々なコントロールを追加していきたいと思います。お楽しみに!

- 小澤 英紀


Unified Service Desk の構成 Part 2 : エージェントアプリケーション内に外部の Web ページを表示

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みなさん、こんにちは。今回も前回から引き続き Unified Service Desk の構成チュートリアルをご紹介します。なお、今回紹介する内容は基本的に以下の内容に沿っています。
Walkthrough 2:Display an external webpage in your agent application

 

事前準備

前回作成した構成にコントロールを追加していきますので、前回の記事を参考にして構成を作成しておいてください。
Unified Service Desk の構成 Part 1 : シンプルなエージェントデスクトップの構成

 

今回の内容

USD の大きな特徴として、Microsoft Dynamics CRM 以外の外部アプリケーションを USD で構成したエージェントアプリケーション内に呼び出すことができる機能があります。呼び出した異なる外部アプリケーションの画面間でデータを受け渡したり、呼び出した外部アプリケーション上で行う操作を自動化するなど、高度なデスクトップ統合機能が用意されておりますが、今回はシンプルにエージェントアプリケーション内に外部の Web ページを表示する手順についてご説明します。

 

ステップ1:Web ページを表示するホストされたコントロールを作成

このステップでは Web ページを表示する 標準 Web アプリケーションタイプのホストされたコントロールを作成します。

 

  1. Microsoft Dynamics CRM にサインインします。
  2. ���ビゲーションで Microsoft Dynamics CRMをクリックし、設定を選択します。
  3. 設定> Unified Service Desk> ホストされたコントロールをクリックします。
  4. 新規をクリックします。
  5. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Help

表示名

Contoso のヘルプ

USD コンポーネントの種類

標準 Web アプリケーション

複数ページの許可

いいえ

ホストの種類

内部 WPF

アプリケーションがグローバル

チェック

表示グループ

MainPanel

 

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ2:ホストされたコントロールのツール バー コンテナ タイプを作成

ツールバーコンテナのホストされたコントロールは USD にツールバーを保持して表示することに使われます。このステップでは、クライアントアプリケーションのツールバー領域に表示されるツールバーコンテナタイプのホストされたコントロールを作成します。

 

  1. 設定> Unified Service Desk> ホストされたコントロールをクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso About Toolbar Container

USD コンポーネントの種類

ツール バー コンテナ

表示グループ

AboutPanel

 

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ3:ツールバーの追加とツールバーコンテナへの紐づけ

このステップでは、ツールバーを作成し、ステップ2で作成したツールバーコンテナのホストされたコントロールに紐づけします。

 

  1. 設定> Unified Service Desk> ツール バーをクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規ツールバーページにて名前フィールドに Contoso About Toolbarと入力し 上書き保存をクリックします。
  4. 手順2で作成したツールバーのホストされたコントロールにツールバーを紐づけします。
  5. ナビゲーションにて、Contoso About Toolbarの横の下向き矢印をクリックし、ホストされたコントロールをクリックします。
  6. 既存のホストされたコントロールの追加をクリックし、検索バーに Contoso About Toolbar Containerと入力し、ENTER キーを押すか検索アイコンをクリックします。
  7. 検索結果から Contoso About Toolbar Containerを選択します。

 

ステップ4:Web ページを表示するツール バー ボタンとアクション コールを追加

このステップでは、ツールバーにボタンを追加し、ボタンをクリックすると指定された Web ページが手順1で作成したホストされたコントロールに表示されるようなアクションコールをボタンに紐づけします。

 

  1. ステップ3で作成した Contoso About Toolbar画面にて、ボタン領域の右隅のボタン追加の をクリックします。
  2. 新規 ツール バー ボタンページにて次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Show Help

ボタン テキスト

へルプの表示

 

 

  1. 上書き保存をクリックし、アクション領域を有効にします。
  2. 指定した URL の Web ページに移動するアクションコールをステップ1で作成したホストされたコントロールに追加します。さらに、ステップ1で作成したホストされたコントロールをクライアントアプリケーションに表示するためにもう一つのアクションコールを Contoso Global Managerのホストされたコントロールに作成します。アクション領域の右隅のアクションコールを追加する ボタンを押します。
  3. アクション領域の検索ボックスにて ENTER キーを押すか検索アイコンをクリックします。
  4. 検索結果画面にて、このツールバーボタンのアクションコールを作成するために右下隅の新規ボタンを押します。

 

  1. 新規アクション コールページにて、次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Display Help

受注

1

ホストされたコントロール

Contoso Help

アクション

Navigate

データ

url=http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=394402

 

 

  1. 上書き保存をクリックします。新しいアクションコールが Contoso Show Helpボタンに追加されます。
  2. クライアントアプリケーションに Web ページを表示するホストされたコントロールにフォーカスを設定するもう一つのアクションコールをボタンに追加します。アクション領域の右隅のアクションコールを追加するボタンを押します。
  3. 検索結果画面にて、このツールバーボタンのアクションコールを作成するために右下隅の新規ボタンを押します。
  4. 新規アクション コールページにて、次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Display Help Hosted Control

受注

2

ホストされたコントロール

Contoso Global Manager

アクション

ShowTab

データ

Contoso Help

 

 

  1. 上書き保存をクリックします。新しいアクションコールが Contoso Show Helpボタンに追加されます。ツールバーボタンに二つのアクションコールが追加されていることが確認できます。

 

ステップ5:コントロールを構成に追加

このステップでは、構成に割り当てられたユーザーにこのチュートリアルで作成したアクションコールやホストされたコントロール、ツールバーを表示するためにこれらのコントロールを構成に追加します。Unified Service Desk の構成 Part 1で作成した Contoso Configurationに以下を追加します。

コントロール名

コントロールの種類

Contoso Action Call: Display Help

アクション コール

Contoso Action Call: Display Help Hosted Control

アクション コール

Contoso Help

ホストされたコントロール

Contoso About Toolbar Container

ホストされたコントロール

Contoso About Toolbar

ツール バー

 

  1. 設定> Unified Service Desk> 構成をクリックします。
  2. Contoso Configurationをクリックし、定義情報を開きます。
  3. ナビゲーションにて、Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、アクション コールを選択します。
  4. 既存のアクション コールの追加をクリックし、検索ボックスに Contoso Action Callと入力して ENTER を押すか検索アイコンをクリックします。
  5. 両方のアクションコールが検索結果に表示されるため両方とも追加します。
  6. 同様に Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、ホストされたコントロールツール バーでそれぞれ追加します。

 

ステップ6:アプリケーションのテスト

USD クライアントを起動し、Contoso Configurationに割り当てたユーザー資格情報でサインインします。上右隅に ヘルプを表示ボタンが表示されます。

 

へルプを表示をクリックすると、USD アプリケーション内で指定した Web URL が表示されます。

 

 

結論

今回の記事では、USD アプリケーションで Web ページを表示する方法をご紹介しました。次回は エージェントアプリケーション内に Microsoft Dynamics CRM のレコードを表示する方法をご紹介します。お楽しみに!

- 小澤 英紀

Unified Service Desk の構成 Part 3 : エージェントアプリケーション内に Microsoft Dynamics CRM レコードを表示

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みなさん、こんにちは。今回も前回から引き続き Unified Service Desk の構成チュートリアルをご紹介します。なお、今回紹介する内容は基本的に以下の内容に沿っています。
Walkthrough 3:Display Microsoft Dynamics CRM records in your agent application

 

事前準備

前回までの構成にコントロールを追加していきますので、以下の記事を参考にして構成を作成しておいてください。
Unified Service Desk の構成 part 1 : シンプルなエージェントデスクトップの構成

 

今回の内容

今回はエージェントアプリケーション内に Microsoft Dynamics CRM レコードを表示する手順についてご説明します。コールセンターで既存のお客様からお問い合わせがあった時、まずは顧客名や顧客コード、電話番号などで問い合わせしてきたお客様情報を検索することから始めると思います。今回のシナリオでは USD のエージェントアプリケーション内に Dynamics CRM の顧客情報(取引先企業または取引先担当者)を検索するメニューボタンを配置し、ボタンをクリックすると取引先企業または取引先担当者の簡易検索ビューを表示させる構成をご説明します。

 

ステップ1:取引先企業と取引先担当者レコードを表示するホストされたコントロールを作成

このステップでは、取引先企業と取引先担当者レコードをそれぞれ表示する二つの CRM ページタイプのホストされたコントロールを作成します。

 

  1. Microsoft Dynamics CRM にサインインします。
  2. ナビゲーションで Microsoft Dynamics CRMをクリックし、設定を選択します。
  3. 設定> Unified Service Desk> ホストされたコントロールをクリックします。
  4. 新規をクリックします。
  5. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Accounts Search

表示名

Contoso:取引先企業

USD コンポーネントの種類

CRM ページ

複数ページの許可

いいえ

ホストの種類

内部 WPF

アプリケーションがグローバル

チェック

表示グループ

MainPanel

 

 

  1. 上書き保存をクリックします。
  2. 取引先担当者レコードを表示するもう一つのホストされたコントロールを作成するために、新規をクリックします。
  3. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Contacts Search

表示名

Contoso:取引先担当者

USD コンポーネントの種類

CRM ページ

複数ページの許可

いいえ

ホストの種類

内部 WPF

アプリケーションがグローバル

チェック

表示グループ

MainPanel

 

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ2:ツールバーコンテナ タイプのホストされたコントロールの作成

ホストされたコントロールのツールバーコンテナタイプは USD でツールバーを保持/表示するために利用されます。このセクションでは、クライアントアプリケーション上部に表示されるツールバーコンテナタイプのホストされたコントロールを作成します。

 

  1. 設定> Unified Service Desk>ホストされたコントロールをクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Main Toolbar Container

USD コンポーネントの種類

ツール バー コンテナ

表示グループ

ToolbarPanel

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ3:ツールバーの追加とツールバーコンテナへの紐づけ

このステップでは、ツールバーを作成し、ステップ2で作成したツールバーコンテナのホストされたコントロールに紐づけします。これにより、エージェントアプリケーション上にツールバーが表示されます。

 

  1. 設定> Unified Service Desk>ツール バーをクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規ツールバーページにて名前フィールドに Contoso Main Toolbarと入力し 上書き保存をクリックします。
  4. 手順2で作成したツールバーのホストされたコントロールにツールバーを紐づけします。ナビゲーションにて、Contoso Main Toolbarの横の下向き矢印をクリックし、ホストされたコントロール をクリックします。
  5. 既存のホストされたコントロールの追加をクリックし、検索バーに Contoso Main Toolbar Containerと入力し、ENTER キーを押すか検索アイコンをクリックします。
  6. 検索結果から Contoso Main Toolbar Containerを選択します。

 

ステップ4:CRM レコードを表示するツールバーボタンとアクションコールを追加

この手順では、ツールバー上にボタンを追加し、クリックしたときにステップ1で作成されたホストされたコントロールに適切な CRM レコードを表示するアクションコールをボタンに紐づけします。取引先企業と取引先担当者の CRM レコードをそれぞれ表示するためのボタンをサブメニューアイテムとして構成します。

 

  1. ステップ3でツールバーを保存すると、ボタン領域が利用できるようになります。ボタン領域で右隅の ボタンで追加をクリックします。
  2. 新規ツール バー ボタンページにて、次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Search Button

ボタン テキスト

検索

ツール ヒント

CRM の取引先企業と取引先担当者を検索

受注

1

 

 

  1. 上書き保存をクリックします。
  2. ナビゲーションにて、Contoso Search Buttonの隣の下向き矢印をクリックし、ツールバーボタン をクリックします。既存のツールバーボタンに子ツールバーボタンを追加することでツールバーのサブメニュー構成を作ることができます。
  3. 新しいツール バー ボタンの追加をクリックします。
  4. 新規ツール バー ボタンページにて次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Search Account Button

ボタン テキスト

取引先企業

受注

1

 

 

  1. 上書き保存をクリックします。
  2. ここで、二つのアクションコールを追加します。一つ目はステップ1で作成したホストされたコントロールに取引先企業レコードを表示します。二つ目は Contoso Global Managerのホストされたコントロールにて、取引先企業ホストされたコントロールを表示します。アクション領域の右隅のアクションコールを追加する ボタンを押します。
  3. アクション領域の検索ボックスにて ENTER キーを押すか検索アイコンをクリックします。
  4. 検索結果画面にて、このツールバーボタンのアクションコールを作成するために右下隅の新規ボタンを押します。

  1. 新規アクション コールページにて、次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Search Account

受注

1

ホストされたコントロール

Contoso Accounts Search

アクション

Find

データ

account

 

 

  1. 保存して閉じるをクリックして同様にもう一つのアクションコールを作成します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Display Account Search

受注

2

ホストされたコントロール

Contoso Global Manager

アクション

ShowTab

データ

Contoso Accounts Search

 

 

  1. 保存して閉じるをクリックします。
  2. 4 以降の手順で取引先担当者の検索ボタンも追加します。Contoso Search Buttonのツールバーボタンページに移動し、子ツールバーボタンを作成します。

フィールド

名前

Contoso Search Contact Button

ボタン テキスト

取引先担当者

受注

2

 

 

  1. 保存して閉じるをクリックします。
  2. 二つのアクションコールを作成します。一つ目はステップ1で作成したホストされたコントロールに取引先担当者レコードを表示します。二つ目は Contoso Global Managerのホストされたコントロールにて、取引先担当者のホストされたコントロールを表示します。一つ目のアクションコールは以下の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Search Contact

受注

1

ホストされたコントロール

Contoso Contacts Search

アクション

Find

データ

contact

 

 

  1. 二つ目のアクションコールは以下の値を指定します。

               

フィールド

名前

Contoso Action Call: Display Contact Search

受注

2

ホストされたコントロール

Contoso Global Manager

アクション

ShowTab

データ

Contoso Contacts Search

 

 

ステップ5:作成したコントロールを構成に追加

このステップでは、構成に割り当てられたユーザーにこのチュートリアルで作成したアクションコールやホストされたコントロール、ツールバーを表示するためにこれらのコントロールを構成に追加します。

Unified Service Desk の構成 Part 1で作成した Contoso Configurationに以下を追加します。

コントロール名

コントロールの種類

Contoso Action Call: Search Account

アクション コール

Contoso Action Call: Display Account Search

アクション コール

Contoso Action Call: Search Contact

アクション コール

Contoso Action Call: Display Contact Search

アクション コール

Contoso Accounts Search

ホストされたコントロール

Contoso Contacts Search

ホストされたコントロール

Contoso Main Toolbar Container

ホストされたコントロール

Contoso Main Toolbar

ツール バー

 

  1. 設定> Unified Service Desk>構成をクリックします。
  2. Contoso Configurationをクリックし、定義情報を開きます。
  3. ナビゲーションにて、Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、アクション コールを選択します。
  4. 既存のアクション コールの追加をクリックし、検索ボックスに Contoso Action Callと入力して ENTER を押すか検索アイコンをクリックします。
  5. 作成したアクションコールが検索結果に表示されるため全て追加します。
  6. 同様に Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、ホストされたコントロールツール バーでそれぞれ追加します。

 

ステップ6:アプリケーションのテスト

USD クライアントを起動し、Contoso Configurationに割り当てたユーザー資格情報でサインインします。ツールバー領域に 検索ボタンが表示され、矢印をクリックすると子ボタン(取引先企業取引先担当者)が表示されます。

 

 

検索ボタン配下の取引先企業または取引先担当者をクリックすると、ログイン画面が表示されますのでログインします。(Microsoft Dynamics CRM が設置型 Windows 統合認証やシングル サインオン構成の場合は表示されません。)USD クライアントアプリケーション内にタブで分けて CRM インスタンスからレコード一覧ビューが表示されます。

 

 

結論

今回の記事では、USD アプリケーションで CRM レコード一覧ビューを表示する方法をご紹介しました。次回は USD 内のセッションに CRM レコードを表示する方法をご紹介します。お楽しみに!

 - 小澤 英紀

Unified Service Desk の構成 Part 4 : エージェント アプリケーション内のセッションに Microsoft Dynamics CRM レコードを表示

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みなさん、こんにちは。今回も前回から引き続き Unified Service Desk の構成チュートリアルをご紹介します。なお、今回紹介する内容は基本的に以下の内容に沿っています。
Walkthrough 4:Display a Microsoft Dynamics CRM record in a session in your agent application

 

事前準備

前回までの構成にコントロールを追加していきますので、以下の記事を参考にして構成を作成しておいてください。今回のシナリオでは Part 1 と Part 3 の構成は必須です。
Unified Service Desk の構成 Part 1 : シンプルなエージェントデスクトップの構成
Unified Service Desk の構成 Part 2 : エージェントアプリケーション内に外部の Web ページを表示
Unified Service Desk の構成 Part 3 : エージェントアプリケーション内に Microsoft Dynamics CRM レコードを表示

 

今回の内容

前回は顧客を検索するために Microsoft Dynamics CRM の簡易検索ビューを呼び出す構成をご説明しました。今回は簡易検索した結果として特定された顧客レコードをクリックすると対応開始のセッションをスタートさせる方法をご説明します。USD のセッション内に Dynamics CRM の顧客情報フォームを表示する手順として、ウィンドウナビゲーションルールとセッションコントロールを利用して、エージェントアプリケーション内のセッションに Microsoft Dynamics CRM レコードを表示させる方法をご説明いたします。

 

ステップ1:セッションに取引先企業レコードを表示するホストされたコントロールを作成

  1. Microsoft Dynamics CRM にサインインします。
  2. ナビゲーションで Microsoft Dynamics CRMをクリックし、設定 を選択します。
  3. 設定> Unified Service Desk> ホストされたコントロールをクリックします。
  4. 新規をクリックします。
  5. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Account Session

表示名

[[account.name]] ※

USD コンポーネントの種類

CRM ページ

複数ページの許可

いいえ

ホストの種類

内部 WPF

アプリケーションはグローバル

チェックなし

表示グループ

MainPanel

 ※選択した取引先企業の名前を表示するために置換パラメーターを利用します。置換パラメーターについては、以下をご参照ください。
Replacement parameters

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ2:検索した元の場所からホストされたコントロールを閉じるイベントを構成

このステップでは、Contoso Account Sessionのホストされたコントロールで BrowserDocumentCompleteイベントを構成します。これがロードしたとき、取引先企業を開くときにクリックした親のホストされたコントロールである Contoso Accouts Searchが閉じます。 Contoso Accounts Searchは前回の記事で作成したホストされたコントロールです。これは、他の取引先企業を同じセッションタブ内に表示しないために行います。

 

  1. ナビゲーションにて、Contoso Accout Session のホストされたコントロールの右隣の下向き矢印をクリックし、イベント をクリックします。

  1. イベントページで、BrowserDocumentCompleteをクリックします。
  2. BrowserDocumentCompleteページにて、イベントにアクションコールを追加するために アクティブなアクション領域にて ボタンをクリックします。
  3. 検索ボックスにて、検索ボタンをクリックまたは ENTER キーを押し、検索結果ボックスの右下隅の 新規をクリックします。

 

  1. 新規アクションコールページにて、以下の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Close Accounts Search

ホストされたコントロール

Contoso Accounts Search

アクション

Close

 

  1. 上書き保存をクリックし、アクションコールを BrowesrDocumentCompleteイベントに追加します。

 

ステップ3:セッションタブのホストされたコントロールを作成

  1. ホストされたコントロールページにて、新規をクリックします。
  2. 新規ホストされたコントロールページにて、次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Session Tab

USD コンポーネントの種類

セッション タブ

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ4:セッション内に取引先企業レコードを表示するウィンドウナビゲーションルールを作成

このステップでは、検索結果ウィンドウのいずれかの取引先企業をクリックしたときにレコードを表示するウィンドウナビゲーションルールを作成します。

 

  1. 設定> Unified Service Desk> ウィンドウ ナビゲーション ルールをクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規ウィンドウ ナビゲーション ルールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Account Session Rule

受注

5

開始

Contoso Accounts Search

エンティティ

account

ルーティングの種類

ポップアップ

宛先

タブ

アクション

セッションの作成

対象のタブ

Contoso Account Session

タブの表示

Contoso Account Session

コマンド バーの非表示

いいえ

ナビゲーション バーの非表示

はい

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ5:作成したコントロールを構成に追加

このステップでは、構成に割り当てられたユーザーにこのチュートリアルで作成したアクションコールやイベント、ホストされたコントロールおよびウィンドウナビゲーションルールを表示するためにこれらのコントロールを構成に追加します。

Unified Service Desk の構成 Part 1 で作成した Contoso Configurationに以下を追加します。

コントロール名

コントロールの種類

Contoso Action Call: Close Accounts Search

アクション コール

BrowserDocumentComplete

ホストされたコントロール Contoso Account Session のイベント

Contoso Account Session

ホストされたコントロール

Contoso Session Tab

ホストされたコントロール

Contoso Account Session Rule

ウィンドウ ナビゲーション ルール

 

  1. 設定> Unified Service Desk> 構成をクリックします。
  2. Contoso Configurationをクリックし、定義情報を開きます。
  3. ナビゲーションにて、Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、アクション コールを選択します。
  4. 既存のアクション コールの追加をクリックし、検索ボックスに Contoso Action Call: Close Accounts Searchと入力して ENTER を押すか検索アイコンをクリックします。
  5. 作成したアクションコールが検索結果に表示されるので追加します。
  6. 同様に Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、イベントホストされたコントロールウィンドウ ナビゲーション ルールでそれぞれ追加します。

 

ステップ6:アプリケーションのテスト

  1. USDクライアントを起動し、Contoso Configurationに割り当てたユーザー資格情報でサインインします。
  2. 取引先企業レコードを表示するために、ツールバーの 検索ボタンの右隣の下矢印をクリックし、取引先企業をクリックします。
  3. セッション内に取引先企業情報を表示するために、いずれかの取引先企業レコードをクリックします。取引先企業情報がセッションタブの下に表示されます。

 

  1. もし別の取引先企業レコードを開くと、クライアントアプリケーション内の別セッション内に表示されます。

 

 

結論

今回の記事では、セッションタブのホストされたコントロールやウィンドウナビゲーションルールを使って、ユーザーのエージェントアプリケーション内のセッションに CRM レコードを表示する方法をご紹介しました。これにより特定の顧客からの問い合わせ対応を一つのセッションとして管理していくことが可能になり、問い合わせ対応を実施する中で複数の CRM 画面を起動したり外部アプリケーションを呼び出したりする場合においても、一つのセッション内で情報やタスクを管理していくことが可能となります。次回は、セッション名とセッション概要情報を動的に表示する方法をご紹介します。お楽しみに!

- 小澤 英紀

Unified Service Desk の構成 Part 5 : セッション名とセッション概要データの表示

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みなさん、こんにちは。今回も前回から引き続き Unified Service Desk の構成チュートリアルをご紹介します。なお、今回紹介する内容は基本的に以下の内容に沿っています。
Walkthrough 5: Display enhanced session information by displaying session name and overview data

 

事前準備

前回までの構成にコントロールを追加していきますので、以下の記事を参考にして構成を作成しておいてください。今回のシナリオでは Part 1 、Part 3 と Part 4 の構成は必須です。
Unified Service Desk の構成 Part 1 : シンプルなエージェントデスクトップの構成
Unified Service Desk の構成 Part 2 : エージェントアプリケーション内に外部の Web ページを表示
Unified Service Desk の構成 Part 3 : エージェントアプリケーション内に Microsoft Dynamics CRM レコードを表示
Unified Service Desk の構成 Part 4 : エージェントアプリケーション内のセッションに Microsoft Dynamics CRM レコードを表示

 

今回の内容

前回は Microsoft Dynamics CRM に保存されているレコードを USD のセッション内に表示する方法をご説明しました。コールセンターでお客様からの問い合わせ対応を行う際、複数の画面やアプリケーションを実行しながら対応する場面はよく見られますが、対応中の顧客情報などは常に見える場所にサマリー表示しておきたいというニーズがあると思います。セッション中に常に表示しておきたいサマリー情報を表示するため、セッション名やセッション概要情報を動的に設定することができます。今回のチュートリアルでは、顧客名や住所、電話番号などの顧客基本情報をセッション名やセッション概要情報として動的に表示する方法をご説明します。

 

ステップ1:セッションの概要情報を表示するセッション行タイプのホストされたコントロールを作成

  1. Microsoft Dynamics CRM にサインインします。
  2. ナビゲーションで Microsoft Dynamics CRMをクリックし、設定 を選択します。
  3. 設定> Unified Service Desk> ホストされたコントロールをクリックします。
  4. 新規をクリックします。
  5. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Session Overview

USD コンポーネントの種類

セッション行

表示グループ

SessionExplorerPanel

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ2:セッション名情報の定義

動的にセッションタブ名を表示するには、置換パラメーターを使用して、セッション行の規則を設定します。

 

  1. 設定> Unified Service Desk>セッション行をクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規セッション行ページで次の値を指定します。

フィールド

受注

5 ※任意のランダムな値

名前

Contoso Session Name

選択されたエンティティ

account

種類

セッション名

表示

セッション: [[account.name]] ※

 ※選択した取引先企業の名前を表示するために置換パラメーターを利用します。置換パラメーターについては、以下をご参照ください。
Replacement parameters

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ3:セッション概要情報の定義

ステップ1で設定したセッション行タイプのホストされたコントロール内に表示するセッション概要情報を定義します。

  1. 設定> Unified Service Desk> セッション行をクリックします。
  2. 新規をクリックします。
  3. 新規セッション行ページで次の値を指定します。

フィールド

受注

6 ※任意のランダムな値

名前

Contoso Session Overview Info

選択されたエンティティ

account

種類

セッション概要行

表示

<Grid Margin="0"
  xmlns:x=http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml
  xmlns:CCA="clr-namespace:Microsoft.Crm.UnifiedServiceDesk.Dynamics;
assembly=Microsoft.Crm.UnifiedServiceDesk.Dynamics">

<Grid.RowDefinitions>
  <RowDefinition Height="auto" />
  <RowDefinition Height="auto" />
  <RowDefinition Height="auto" />
  <RowDefinition Height="auto" />
  <RowDefinition Height="auto" />
  <RowDefinition Height="auto" />
</Grid.RowDefinitions>

<Grid.ColumnDefinitions>
  <ColumnDefinition Width="80"/>
  <ColumnDefinition Width="*" />
  <ColumnDefinition Width="auto" />
</Grid.ColumnDefinitions>

<TextBlock Margin="5,0,0,0" Grid.Row="0"
  TextWrapping="Wrap" Padding="3,0,0,3"
  Grid.ColumnSpan="3" FontFamily="Tohoma"
  FontSize="14" Style="{DynamicResource AutoCollapse}"
  Text="Primary Contact: [[account.primarycontactid.name]x]" />

<TextBlock Margin="5,0,0,0" Grid.Row="1"
  TextWrapping="Wrap" Padding="3,0,0,3"
  Grid.ColumnSpan="3" FontFamily="Tohoma"
  FontSize="14" Text="[[account.address1_line1]x]"/>

<TextBlock Margin="5,0,0,0" Grid.Row="2"
  TextWrapping="Wrap" Padding="3,0,0,3"
  Grid.ColumnSpan="3" FontFamily="Tohoma"
  FontSize="14" Style="{DynamicResource AutoCollapse}"
  Text="[[account.address1_line2]+x]" />

<TextBlock Margin="5,0,0,0" Grid.Row="3"
  TextWrapping="Wrap" Padding="3,0,0,3"
  Grid.ColumnSpan="3" FontFamily="Tohoma"
  FontSize="14" Style="{DynamicResource AutoCollapse}"
  Text="[[account.address1_line3]+x]" />

<TextBlock Margin="5,0,0,0" Grid.Row="4"
  TextWrapping="Wrap" Padding="3,0,0,3"
  Grid.ColumnSpan="3" FontFamily="Tohoma"
  FontSize="14" Style="{DynamicResource AutoCollapse}"
  Text="[[account.address1_city]x], [[account.address1_stateorprovince]x]
  [[account.address1_postalcode]x]" />

<TextBlock Margin="5,0,0,0" Grid.Row="5"
  TextWrapping="Wrap" Padding="3,0,0,3"
  Grid.ColumnSpan="3" FontFamily="Tohoma"
  FontSize="14" Style="{DynamicResource AutoCollapse}"
  Text="Phone: [[account.telephone1]x]" />

</Grid>

※このサンプルでは、取引先企業の取引先責任者、住所、電話番号をセッション概要情報を表示するために XAML と置換パラメーターを利用しています。XAML スクリプトを作成/デザインするために Blend for Visual Studio のようなデザインツールを利用することができます。作成したスクリプトをこのフィールドにコピーします。

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ4:作成したコントロールを構成に追加

このステップでは、構成に割り当てられたユーザーにこのチュートリアルで作成したセッション行やホストされたコントロールを表示するためにこれらのコントロールを構成に追加します。Unified Service Desk の構成 Part 1 で作成した Contoso Configurationに以下を追加します。

コントロール名

コントロールの種類

Contoso Session Overview

ホストされたコントロール

Contoso Session Name

セッション行

Contoso Session Overview Info

セッション行

 

  1. 設定> Unified Service Desk> 構成をクリックします。
  2. Contoso Configurationをクリックし、定義情報を開きます。
  3. ナビゲーションにて、Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、ホストされたコントロールを選択します。
  4. 既存のホストされたコントロールの追加 をクリックし、検索ボックスに Contoso Session Overviewと入力して ENTER を押すか検索アイコンをクリックします。
  5. 作成したホストされたコントロールが検索結果に表示されるので追加します。
  6. 同様に Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、セッション行でコントロールを追加します。

 

ステップ5:アプリケーションのテスト

  1. USD クライアントを起動し、Contoso Configurationに割り当てたユーザー資格情報でサインインします。
  2. 取引先企業レコードを表示するために、ツールバーの 検索 ボタンの右隣の下矢印をクリックし、取引先企業をクリックします。
  3. 左ペイン(SessionExplorerPanel)を表示するために展開ボタンをクリックします。

 

  1. エージェントアプリケーションのセッションで取引先企業情報を表示するために、いずれかの取引先企業レコードをクリックします。セッションタブの名前が自動的に セッション: <現在のクリックした取引先企業名>と表示されます。左側のペインにはセッションの概要情報が表示されます。

 

  1. 別の取引先企業レコードを開くと、クライアントアプリケーション内の別セッションに表示されます。

 

 

結論

このチュートリアルでは、エージェントアプリケーション内のセッションにレコードのセッションタブ名とキー概要情報を表示するセッション行構成規則の利用方法をご紹介しました。次回はエージェントアプリケーションにデバッガータイプのホストされたコントロールを構成する方法をご紹介します。お楽しみに!

- 小澤 英紀 

Unified Service Desk の構成 Part 6 : エージェントアプリケーションにデバッガーのホストされたコントロールを構成

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みなさん、こんにちは。今回も前回から引き続き Unified Service Desk の構成チュートリアルをご紹介します。なお、今回紹介する内容は基本的に以下の内容に沿っています。
Walkthrough 6:Configure the Debugger hosted control in your agent application

 

事前準備

前回までの構成にコントロールを追加していきますので、以下の記事を参考にして構成を作成しておいてください。今回のシナリオでは Part 1 と Part 3 の構成は必須です。
Unified Service Desk の構成 Part 1 : シンプルなエージェントデスクトップの構成
Unified Service Desk の構成 Part 2 : エージェントアプリケーション内に外部の Web ページを表示
Unified Service Desk の構成 Part 3 : エージェントアプリケーション内に Microsoft Dynamics CRM レコードを表示
Unified Service Desk の構成 Part 4 : エージェント アプリケーション内のセッションに Microsoft Dynamics CRM レコードを表示
Unified Service Desk の構成 Part 5 : セッション名とセッション概要データの表示

 

今回の内容 

USD はデバッガータイプのホストされたコントロールによって、USD の構成のデバッグ情報が提供されます。これは、エージェントアプリケーションの構築や構成における問題解決に役立ちます。今回のチュートリアルでは、エージェントアプリケーションにデバッガータイプのホストされたコントロールを追加する方法をご説明いたします。なお、今回は実際にデバッガーコントロールを利用したデバッグ方法には触れませんが、今後投稿を予定している Unified Service Desk の拡張編にて、CTI イベントルーティングにおける汎用リスナーアダプターの利用をご紹介する際に実際にデバッガーを利用した活用事例をご紹介したいと思います。また、USD のデバッグ方法の詳細を知りたい方は併せて以下の記事もご参照ください。
Debug issues in Unified Service Desk

 

ステップ1:デバッガータイプのホストされたコントロールを作成

  1. Microsoft Dynamics CRM にサインインします。
  2. ナビゲーションで Microsoft Dynamics CRMをクリックし、設定 を選択します。
  3. 設定> Unified Service Desk> ホストされたコントロールをクリックします。
  4. 新規をクリックします。
  5. 新規ホストされたコントロールページで次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Debugger

並び替え順序

3

表示名

Contoso デバッガー

USD コンポーネントの種類

デバッガー

表示グループ

MainPanel

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ2:デバッガーのホストされたコントロールを表示するツールバーとアクションコールを追加

Unified Service Desk の構成 Part 3 で作成した Contoso Main Toolbarにツールバーボタンを追加し、ステップ1で作成したデバッガーのホストされたコントロールを表示するためのアクションコールを追加します。

 

  1. 設定> Unified Service Desk>ツール バーをクリックします。
  2. Contoso main Toolbarのレコードをクリックします。
  3. ボタン領域で右隅の ボタンで追加をクリックします。
  4. 新規ツール バー ボタンページにて、次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Debugger Button

ボタン テキスト

デバッガー

受注

3

 

  1. アクション領域の右隅のアクションコールを追加する ボタンを押します。
  2. アクション領域の検索ボックスにて ENTER キーを押すか検索アイコンをクリックします。検索結果画面にて、このツールバーボタンのアクションコールを作成するために右下隅の新規ボタンを押します。
  3. 新規アクション コールページにて、次の値を指定します。

フィールド

名前

Contoso Action Call: Show Debugger

受注

1

ホストされたコントロール

Contoso Global Manager

アクション

CallDoAction

データ

action=default
application=Contoso Debugger

 

  1. 上書き保存をクリックします。

 

ステップ3:作成したコントロールを構成に追加

このステップでは、構成に割り当てられたユーザーにこのチュートリアルで作成したアクションコールやホストされたコントロールを表示するために、これらのコントロールを構成に追加します。

Unified Service Desk の構成 Part 1で作成した Contoso Configurationに以下を追加します。

コントロール名

コントロールの種類

Contoso Action Call: Show Debugger

アクション コール

Contoso Debugger

ホストされたコントロール

 

  1. 設定> Unified Service Desk> 構成をクリックします。
  2. Contoso Configurationをクリックし、定義情報を開きます。
  3. ナビゲーションにて、Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、アクション コールを選択します。
  4. 既存のアクション コールの追加をクリックし、検索ボックスに Contoso Action Call: Show Debuggerと入力して ENTER を押すか検索アイコンをクリックします。
  5. 作成したアクションコールが検索結果に表示されるので追加します。
  6. 同様に Contoso Configurationの隣の下向き矢印をクリックし、ホストされたコントロールでコントロールを追加します。

 

ステップ4:アプリケーションのテスト

  1. USD クライアントを起動し、Contoso Configurationに割り当てたユーザー資格情報でサインインします。
  2. エージェントアプリケーションのツールバー領域に デバッガーボタンが表示されます。このボタンをクリックするとデバッガーコントロールが表示されます。

 

 

結論

このチュートリアルでは、エージェントアプリケーションにデバッガーコントロールを構成する方法をご紹介しました。本番リリース後の運用フェーズでエージェントにデバッガーボタンを見せたくない場合は、デバッガータイプのホストされたコントロールをエージェント向けの構成から外しておくことで、普段はユーザーに見せないでおくことができます。
次回は、エージェントスクリプトの構成方法をご紹介します。お楽しみに!

 - 小澤 英紀

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