Quantcast
Channel: Japan Microsoft Dynamics 365 Team Blog
Viewing all 589 articles
Browse latest View live

Dynamics CRM 2015 / Online UX デザインガイドライン その 3

$
0
0

みなさん、こんにちは。

前回に引き続き Dynamics CRM 2015 / Online におけるユーザーエクスペリエンス(UX)  
デザインガイドラインを紹介します。
本記事はシリーズもののため、 前回の記事を見られていない方はご覧ください。

Dynamics CRM 2015 / Online UX デザインガイドライン その 1
Dynamics CRM 2015 / Online UX デザインガイドライン その 2

Microsoft Dynamics CRM 2015 Best Practices Documentation:   
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=48268

いよいよ最後の記事になりました。すでにCRM を構築されている方、
またこれから設計予定の方は是非参考にしてみてください。

デザインガイドライン

データ構造と流れ

システムを設計するには利用者がデータをどのように処理するかに焦点を当てる必要があります。
利用者は最大 7 つの情報を一度に処理することが出来るとされています。
それを超えると利用者はシステムに不満を感じるとガイドが指摘しています。

”ドロップイン” のデザインを避ける

ナビゲーションを中心としたドロップインモデルよりも、
利用者ごとに最適に設計されたダッシュボードから始めるほうが遥かに直観的な流れになります。

クライアント側のスクリプト

利用者が最も嫌うものはパフォーマンスの低下です。パフォーマンス低下の主な要因は、
不適切なスクリプトの埋め込みです。スクリプトを実装する際は以下に注意してください。

- 不必要なスクリプトを避ける

  クライアント側での複雑なスクリプトは避け、プラグインやワークフローなど
  サーバー側の代替オプションを利用する。
  例えば、利用者の役割に基づいてスクリプトによりフィールドを隠すよりも、
  役割ごとにセキュリティロールを作成し、役割ベースのフォームを利用する。

- OnLoad イベントの処理

   OnLoad イベントに過剰な待機時間を要する処理は入れない。過去の実績では利用者が
   実際見る画面のパフォーマンスが低いときほどフォームのロード時間が長いです。

- サーバーに対するコールバック関数の実行

  サーバーに対するコールバック関数の実行は遅延を引き起こします。
  また同期モードにて実行されるとクライアントはさらに応答を持つことになります。

image

カスタムテーマ

テーマを活用することで利用者に会社のブランドや風土にマッチしたシステムであることを
示す効果があります。テーマを利用する際、UX デザインの観点において以下を注意する必要があります。

- アクセシビリティ

   新しいカスタムテーマを作る場合は、コントラスト比に注意してください。
   コントラスト比はアクセシビリティの重要な尺度です。

- 色を使い過ぎない

   すべてのエンティティに異なる色を設定することが出来ますが、
   ガイドでは 2 パターンを推奨しています。
   1. ほとんどのエンティティに中間色を設定し、キーのエンティティのだけ強調した色を使う
   2. 同じ目的を持つエンティティは、同じ色を使う

サンプル事例

ここまで紹介してきたガイドラインを元に問い合わせ管理業務のシナリオに
おけるサンプル事例を見てみましょう。

- 新しい顧客からの問い合わせが多い
- データ登録とデータ確認が同じフォームで行われる

以下の、サポート案件の登録フォームをご覧ください。

image

ガイドによるとこのデザインは 4 つの問題を含んでいます。

- Case Details セクションの中が構造化されておらず、データの確認には不要な情報が含まれている
- 問い合わせの情報と顧客情報が一つのセクションに混在してい���
- クライアント側のスクリプトにより顧客情報を同期している
- Contact セクションは問い合わせ情報の登録時には必要だが、確認時には向いていない

image

ガイドでは以下のとおり改善する必要があると提言しています。

- データの作成と確認作業を分離して最適化する
- 新しい顧客情報を登録するシナリオを用意する
- 問い合わせ情報の確認作業に合わせて最適化する

これらを満たすため、ガイドでは以下の改善を行っています。

1. 簡易作成フォームを活用し、新規顧客の登録作業を最適化

image

2. 検索フィールドを活用し、関連情報が必要になったときに表示する
3. 簡易表示フォームを活用し、標準機能により関連する情報を表示する

image

これらの改善は、UX デザインの観点と同時にメンテナンスコストの削減にもつながるため、
利用者のメリットとともに将来の保守に向けて柔軟なソリューションを提供します。

最後に

CRM における UX デザインのポイントをまとめます。
- 利用者視点でデザインする
- スペシャリスト向けに最適化する
- デザイン導入サイクルを設計前から始める
- ビジネスの成果に焦点を当て、行動を測定する
- CRM の最適なコンポーネントを選択する

まとめ

3 回にわたって CRM における UX デザインガイドを紹介してきましたが
いかがだったでしょうか。このガイドは過去の CRM の実績をベースに作られており、
設計を始める前や、設計を見直す際に非常に参考になると思います。
一方、ガイドでも繰り返し書かれている通り、UX デザインは利用者のための
デザインであり、利用者が求めるものが何かを突き詰めることが最も重要です。
このガイドが設計に関わるみなさんの役立つものになることを強く期待しています。

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也


Dynamics CRM Online: PowerShell でユーザー設定を更新する

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今日は管理者の方向けの情報として、PowerShell を使った Microsoft
Dynamics CRM ユーザー設定の更新を紹介します。設置型、オンライン
ともに利用可能です。

事前準備

PowerShell 4.0

今回利用する PowerShell モジュールは PowerShell 4.0 以上が必要と
なります。以下の方法でバージョンが確認可能です。

1. PowerShell を起動して、以下のコマンドを実行します。
PS C:\> host
2. Version にバージョン情報が表示されます。

バージョンが 4.0 より古い場合は、以下のページより新しいモジュールを
取得してください。

Windows Management Framework 4.0
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40855

Microsoft Dynamics CRM モジュール

Microsoft Dynamics CRM 用の PowerShell モジュールのインストールは
以下の記事をご覧ください。

Dynamics CRM: 組織用 PowerShell の紹介

サンプル

Microsoft Dynamics CRM のユーザー登録サンプルスクリプトは
以下の手順で利用できます。

1. ブラウザより以下のサイトにアクセスします。
https://gallery.technet.microsoft.com/scriptcenter/PowerShell-functions-for-16c5be31

2. Description にある Microsoft.Xrm.Data.Powershell Samples_日付.zip を
ダウンロードします。

3. ダウンロードした zip ファイルを解凍し、UpdateCrmUsersSettings
フォルダを任意の場所に保存します。

サンプルスクリプトの編集

UpdateCrmUsersSettings フォルダ内の UpdateCrmUsersSettings.ps1 を
任意のエディタで開きます。ここでは PowerShell ISE を利用します。

1. AddCrmOLUsersFromCSV.ps1 を右クリックし編集をクリックします。

2. 73 行目の $crmAdminUser に Dynamics CRM Online の管理者権限
があるユーザー名を入力します。

3. 74 行目の $crmAdminPassword に上記ユーザーのパスワードを
入力します。

4. 77 行目の $organizationName に設置型の場合は組織名を入力し、
オンラインの場合は $organizationName =”” とします。

5. 78 行目 の $serverUrl に設置型の場合はサーバーのアドレスを http か
https から指定し、オンラインの場合は $serverUrl  = “” とします。

6. ユーザー設定のパラメーターを指定します。

$advancedFindStartupMode: 高度な検索のモードを指定します。
1 が簡易、2 が詳細です。
$timeZoneCode: ユーザーのタイムゾーンを指定します。タイムゾーンは
Get-CrmTimeZones で取得できます。
$pagingLimit: ページに表示できるレコード数を指定します。指定できる数字は
25、50、75、100、250 です。
$reportScriptErrorOption: スクリプトエラーが発生した場合の動作を指定します。
1 が 「エラー報告を Microsoft に送信するときに確認ダイヤログを表示する」
2 が 「確認ダイアログを表示せずに、自動的にエラー報告を Microsoft に送信する」
3 が 「Microsoft Dynamics CRM に関するエラー報告を Microsoft に送信しない」です。
$uiLanguageId: UI 言語を指定します。
$transactionCurrencyName: 通貨名を指定します。

7. スクリプトを保存します。

スクリプトの流れ

このサンプルスクリプトは、以下の順序で処理を行います。

- Dynamics CRM 設置型/Online 組織への接続作成
- 有効なユーザー一覧を読み込みます。
- ユーザー毎にユーザー設定を取得し、値を変更します。

注意点

- スクリプトはサンプルのため、検証環境で動作を試してください。
- 通貨や言語は事前に作成や有効化が必要です。

まとめ

今回は Microsoft Dynamics CRM Online ユーザーを作成するスクリプトを
紹介しましたが、サンプルには他にも色々なスクリプトが含まれています
ので、是非お試しください。

- 中村 憲一郎

Dynamics CRM: PowerShell で複数組織のシステム設定を確認する

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今日は管理者の方向けの情報として、PowerShell を使って複数の Microsoft
Dynamics CRM 組織設定を更新する方法を紹介します。設置型/オンライン
ともに利用可能です。

事前準備

PowerShell 4.0

今回利用する PowerShell モジュールは PowerShell 4.0 以上が必要と
なります。以下の方法でバージョンが確認可能です。

1. PowerShell を起動して、以下のコマンドを実行します。
PS C:\> host
2. Version にバージョン情報が表示されます。

バージョンが 4.0 より古い場合は、以下のページより新しいモジュールを
取得してください。

Windows Management Framework 4.0
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40855

Microsoft Dynamics CRM モジュール

Microsoft Dynamics CRM 用の PowerShell モジュールのインストールは
以下の記事をご覧ください。

Dynamics CRM: 組織用 PowerShell の紹介

サンプル

Microsoft Dynamics CRM のユーザー登録サンプルスクリプトは
以下の手順で利用できます。

1. ブラウザより以下のサイトにアクセスします。
https://gallery.technet.microsoft.com/scriptcenter/PowerShell-functions-for-16c5be31

2. Description にある Microsoft.Xrm.Data.Powershell Samples_日付.zip を
ダウンロードします。

3. ダウンロードした zip ファイルを解凍し、MultiOrgOperation
フォルダを任意の場所に保存します。

サンプルスクリプトの編集

MultiOrgOperation フォルダ内の MultiOrgOperation.ps1 を
任意のエディタで開きます。ここでは PowerShell ISE を利用します。

1. MultiOrgOperation.ps1 を右クリックし編集をクリックします。

2. 16 行目の $connectionsSourceCsvPath に CRM 組織への接続情報を
保存した CSV ファイルパスを入力します。

3. 55 行目と 56 行目のコードを削除して、以下のコードに入れ替えます。
Write-Output "通貨の小数点設定を変更する"
Set-CrmSystemSettings -conn $conn -PricingDecimalPrecision 1

4. 変更を保存します。

5. MultiOrgOperation フォルダ内の connectionssource.csv を開きます。

6. Dynamics CRM 組織への接続情報を入力します。設置型の場合は Type
に OnPrem と入力し、ServerUrl に Dynamics CRM サーバーのアドレスを
入力します。オンラインの場合は Type に Online と入力し、Deployment
Region にリージョンを入力します。日本の場合は JPN です。

7. CSV ファイルを保存します。

スクリプトの流れ

このサンプルスクリプトは、以下の順序で処理を行います。

- CSV ファイルより複数の Dynamics CRM 組織の接続情報を取得
- 接続を作成して、 $conns 変数に格納
- $conns 変数を foreach 処理して同じ内容の処理を実施

注意点

- スクリプトはサンプルのため、検証環境で動作を試してください。
- CRM のバージョンによって存在しない設定もあります。

まとめ

今回はシステム設定の変更を試してみましたが、必要な設定を
すべて行うことで複数組織を同じ設定にすることも可能です。
是非おためしください!

- 中村 憲一郎

Dynamics CRM 2015 を Microsoft Azure 仮想マシンへ展開するホワイトペーパーが公開されました!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

Dynamics CRM 2015 を Microsoft Azure 仮想マシンへ展開するためのホワイトペーパーが公開されました。

Deploying Microsoft Dynamics CRM in Microsoft Azure Virtual Machines (英語):
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49193

このドキュメントは、Dynamics CRM 2015 を Microsoft Azure 仮想マシンへ展開することを
計画されている IT プロフェッショナルやシステム管理者を対象にしたドキュメントです。
Microsoft Azure 仮想マシンに Dynamics CRM 2015 を展開する際のさまざまなアーキテクチャ情報が
記載されています。特に、利用者の目的に合わせて展開を選択できるよう 3 つの展開シナリオが
用意されております。

- シングルサーバー構成
- 標準構成
- 高パフォーマンス、高可用性構成

具体的な内容は、今後ブログで随時紹介していきたいと思います。

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

Dynamics CRM 2015 Outlook 同期に関するホワイトペーパー その 1

$
0
0

みなさん、こんにちは。

Dynamics CRM for Outlook (以下、Outlook クライアント) の同期に関するホワイトペーパーが
公開されました。 今回から 3 回に分けて紹介して行きます。

Microsoft Dynamics CRM: How it works documentation:
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=48718

概要

このホワイトペーパーは、主に Dynamics CRM とOutlook クライアントが同期した場合、
CRM データベース、Outlook クライアントの Offline 用データベースと Exchange Server や
POP3 サーバーの間でどのような同期処理が行われているか記載されています。

- Outlook 同期の概要
- シナリオと同期ルール
- Dynamics CRM 2013 / 2015 における同期

今回は、概要とシナリオ、同期ルールからクライアントの種類について紹介します。

Outlook 同期の概要

Outlook クライアントの同期を知るうえで知っておくべき要素が 3 つあります。

- 同期される情報
   Outlook フォルダーに CRM 上の取引先担当者、タスク、予定、電子メールを同期することが出来る。
- サーバー側同期で同期
   Dynamics CRM 2013 から提供されたサーバー側同期を利用することで、CRM サーバーのみで
   メールシステムと連携することができる。
- オンライン、オフライン同期が可能
   オフライン同期は、CRM から Outlook クライアントへのデータの複製を管理する。
   オンライン同期は、Outlook クライアントが再接続した際に、Outlook クライアントで変更した
   データの複製を管理する。

シナリオと同期ルール

Outlook クライアントでは、ユーザーが明示的に同期を実行する手動同期と、
バックグラウンドで定期的に実行される自動同期があります。

クライアントの種類

Outlook クライアントは、複数台で利用している場合、1 台のコンピューターが
プライマリとして設定され、それ以外はセカンダリとみなされます。

プライマリクライアント

プライマリクライアントとなるコンピューターは以下通りです。

1. 1 台で利用している場合、Outlook クライアントが実行されているコンピューター
2. 2 台以上で利用している場合、最初に Outlook クライアントを展開したコンピューター
3. 2 台以上で利用している場合、明示的に同期クライアントとして設定したコンピューター

image

代理人

CRM​​ の他のユーザーが代わりに電子メールを送信できるようにしている場合、代理人により
変更された操作は、すぐに CRM に同期されずプライマリクライアントを経由して同期されます。
具体的には、代理人の Outlook で変更した操作は、メールシステムへ反映されます。
その後、メールシステムよりプライマリクライアントへその変更が
反映され、プライマリクライアントの同期により CRM へ反映されます。

すでに追跡されているアイテムを変更した場合

image

新たにアイテムを追跡した場合

image

- プライマリクライアントがオフラインの場合、プライマリクライアントがオンラインになり
   次の同期が実行されたタイミングで CRM に反映される
- 潜在顧客、取引先企業、活動、カスタムエンティティを Outlook の連絡先やタスクにマッピングした
  シナリオはサポートされない
- 誰かに代わりアイテムを追跡した場合、代理人は CRM ユーザーであり、かつ同期を設定する必要がある

セカンダリクライアント

すでに追跡されているアイテムを変更の場合

image

- セカンダリクライアントでは、新たにアイテムを追跡できない

- プライマリクライアントがオフラインの場合、プライマリクライアントがオンラインになり
   次の同期が実行されたタイミングで CRM に反映される
- 潜在顧客、取引先企業、活動、カスタムエンティティを Outlook の連絡先やタスクにマッピングした
  シナリオはサポートされない

まとめ

今回は、Outlook クライアントの同期の概要、シナリオ、クライアントの種類について紹介しました。
次回は、予定、タスク、電子メールのそれぞれにおける同期ルールと Outlook クライアント側の
ベストプラクティスについて紹介します。

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

Dynamics CRM 2015 Outlook 同期に関するホワイトペーパー その 2

$
0
0

みなさん、こんにちは。

前回に引き続き Outlook クライアントの同期に関するホワイトペーパーを紹介します。
本記事はシリーズもののため、前回の記事を見られていない方はご覧ください。

Dynamics CRM 2015 Outlook 同期に関するホワイトペーパー その 1

Microsoft Dynamics CRM: How it works documentation:   
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=48718

今回は、予定、タスクといった情報がどのようなルールに基づき同期されるかを紹介します。
また、同期の観点で Outlook クライアントのベストプラクティスを紹介します。

予定、取引先担当者、タスク

以下は、Outlook クライアントで操作したアイテムがどのように同期されるかを示しています。
Outlook 上のグリッドで一覧表示されている画面を”一覧”、その一覧からアイテムをダブルクリックすると
表示されるフォームのことを”フォーム”と記載しています。

アイテム

説明

フォームから追跡ユーザーがアイテムを保存した直後に追跡される
フォームから更新ユーザーがフォームを閉じた直後に同期される
フォームから追跡を解除ユーザーがフォームを閉じた直後に同期される
フォームから削除削除ルールに従って CRM へ同期される
一覧から追跡アイテムはすぐに CRM に追跡される
一覧から関連付けアイテムはすぐに CRM と同期される
一覧から削除削除ルールに従って CRM へ同期される


注意事項
- Outlook クライアントから過去の予定を追跡しても、CRM へ同期されない
- 終了日がない定期的な予定は、12 か月または、例外的に修正された予定として CRM に作成される
- サービス活動やサービスの予定を Outlook で変更することは推奨しない
- クローズしたタスクを Outlook で変更しても、CRM へは反映されない

電子メール

電子メールの同期については、送受信したメールと下書き保存したメールで動きが異なります。

送受信されたメールの同期

アイテム

説明

フォームから追跡ユーザーが追跡ボタンをクリックした直後に追跡される
フォームから更新関連するプロパティの変更は、メールを送受信したタイミングでのみ更新されるため即座に同期される
フォームから追跡を解除ユーザーが追跡しないボタンをクリックした直後に同期される
フォームから削除削除ルールに従って CRM へ同期される
一覧から追跡ユーザーが追跡ボタンをクリックした直後に追跡される
一覧から関連付けユーザーが関連付けボタンをクリックした直後に同期される
一覧から削除削除ルールに従って CRM へ同期される

 

下書きメール

下書きメールは、CRM に同期されません。ユーザーが下書きメールを送付する際、
追跡を選択した場合は、送信後追跡されます。

一括操作

追跡は、一括操作がサポートされています。複数のメールを一括で追跡すると、
アイテムのプロパティが更新され、画面上も追跡状態に変わります。なお、これら変更操作は
非同期で Outlook クライアントにキャッシュ(SQL CE データベース)されるため、
パフォーマンスを考慮する必要があります。なお、追跡解除の一括操作はできません。

自動追跡

Outlook クライアントには、電子メールの自動追跡オプションがあります。
選択された自動追跡オプションに従い電子メールが自動追跡されます。

image

自動追跡の動作には、スマートマッチングと追跡トークンのアルゴリズムも関係します。
これら 2 つのアルゴリズムは、受信メールにのみ適用されます。

自動タグ付け

追跡している電子メールの状態や関連情報が CRM サーバーで変更されていることを検索する
自動タグ付け機能があります。ガイドでは、これを有効にする場合、以下の追跡オプションは
OFF にすることを推奨しています。

image

削除ルール

同期処理における削除ルールについて記載します。特定のアイテムを
Outlook クライアント側で削除したケース、または CRM 側で削除したケースそれぞれで紹介します。

Outlook で削除したケース

削除したエンティティ

説明

電子メール- Outlook で削除した電子メールは、次回同期時に CRM から削除されない
- Outlook で追跡を解除した電子メールは、次回同期時に CRM から削除される(ユーザーが指定している場合)
予定以下の条件において Outlook で削除または追跡しないに設定した予定は、次回同期時に CRM から削除される
- オープン、またはスケジュールされた予定
- 開始時間が未来の予定
- 予定の所有者、または管理者が削除を実行した予定
取引先担当者- Outlook で削除した取引先担当者は、次回同期時に CRM から削除されない
- Outlook で追跡を解除した取引先担当者は、次回同期時に CRM から削除される(ユーザーが指定している場合)
タスクOutlook で削除したタスクは、次回同期時に CRM から削除される
- 完了していないタスク
- タスクの所有者、または管理者が削除を実行したタスク


CRM で削除したケース

削除したエンティティ

説明

電子メールCRM で削除した電子メールは、Outlook から削除されない
予定CRM で削除した予定は、開始時間が未来の場合、次回同期時に Outlook から削除される
取引先担当者CRM で削除した取引先担当者は、所有者でない場合、次回同期時に Outlook から削除される。もし、所有者の場合、Outlook のデータは CRM との関連付けが解除される。
タスクCRM で削除したタスクは、完了していない場合、次回同期時に Outlook から削除される


ガイドには移行やアップグレード時のシナリオも記載されています。

ベストプラクティス

ガイドには Outlook の設定に関するベストプラクティスが記載されています。

Exchange キャッシュモードを利用する

Outlook クライアントを利用する���合、Outlook は Exchange キャッシュモードを利用する必要がある。

image

フィールドレベルの同期

フィールドレベルの同期を利用することで、CRM と Outlook クライアントの間で
どのフィールドを同期をとるか、また同期の方向をコントロールできます。
既定ではさまざまなフィールドが同期されますが、導入前に必要なものだけに設定する必要があります。

What fields can be synchronized between CRM and CRM for Outlook?:
https://technet.microsoft.com/library/dn832089.aspx

Microsoft Dynamics CRM 2015 Outlook クライアント同期の新機能 1:
http://blogs.msdn.com/b/crmjapan/archive/2015/02/17/microsoft-dynamics-crm-2015-outlook-1.aspx

まとめ

次回は、Dynamics CRM 2013 / 2015 の特定のシナリオにおいて、
各コンポーネントやプロセスがどのように関わって同期されるかを紹介します。

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

Dynamics CRM 2015 Update 0.2 がリリースされました!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

2015 年 11 月 3 日に Dynamics CRM 2015 Update 0.2 がダウンロードセンターにリリースされました。

この更新には、複数の修正が含まれております。
修正リストは、以下のサポート技術情報を参照してください。

マイクロソフト ダウンロード センター:
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=49550

Microsoft サポート技術情報 :
 https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3075889

概要

- このリリースには、Outlook 用 Microsoft Dynamics CRM の更新プログラムは含まれていません。
- Update Rollup 0.2 はアンインストールが可能です。
- クライアント用インストールパッケージをダウンロードセンターより取得した場合には、
   インストールに管理者権限が必要です。マイクロソフト アップデート(Windows Update)
   を利用した場合には、管理者権限は要求されません。
- 修正された内容等の詳細はサポート技術情報 3075889をご参照ください。
- 適用後のバージョンは以下の通りです。

image

Dynamics CRM のバージョンの命名規則については、こちらを参照してください。

関連製品のバージョンについて

Dynamics CRM 2015 Update 0.2 より以下がサポート対象となりました。

  • Windows 10
  • Microsoft Edge
  • Android 5.0
  • .NET Framework 4.6

これら Microsoft Dynamics CRM に関連する製品のサポートされるバージョンは
以下の技術情報を参照してください。

http://support.microsoft.com/kb/2669061

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

Microsoft.Xrm.Data.PowerShell モジュールは GitHub へ引っ越しました

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今日は Microsoft.Xrm.Data.PowerShell が GitHub へ引っ越したお知らせです。
以前以下の記事で紹介した Microsoft Dynamics CRM 組織用の PowerShell
モジュールは、先日 GitHub 上へ移行しました。

Dynamics CRM: 組織用 PowerShell の紹介

引っ越し先は以下の通りです。

image

サイト: https://github.com/seanmcne/Microsoft.Xrm.Data.PowerShell
リリース: https://github.com/seanmcne/Microsoft.Xrm.Data.PowerShell/releases/
Q&Aや問題の登録 https://github.com/seanmcne/Microsoft.Xrm.Data.PowerShell/issues

またサンプルも以下のサイトに引っ越ししました。
サイト: https://github.com/seanmcne/Microsoft.Xrm.Data.PowerShell.Samples

公開されているモジュールはなにも変わりませんが、GitHub に引っ越した
ことにより、以下の違いがあります。

リリースの履歴

以前までは最新のモジュールのみ提供していましたが、GitHub ではこれまでの
リリースをすべて公開しておくことができます。不具合などで古いモジュールが
必要な場合に安心です。

最新版の入手

まだリリース版にはなっていないが、最新のスクリプトを使うことができます。

1. サイトにいきます。https://github.com/seanmcne/Microsoft.Xrm.Data.PowerShell.
2. Download ZIP ボタンをクリックします。
3. ダウンロードした zip ファイルを解凍して、既存の psm1 と psd1 を上書きします。

問題の登録

モジュールに問題がある場合や新しい機能のアイデアがある場合も簡単に登録
することができるようになりました。上記にある Q&Aや問題の登録から登録
してください。

プロジェクトへの参画

新しいファンクションを追加したり、既存のものを修正したい場合にも GitHub
の機能で簡単に参画が可能です。

参加の仕方

すでに GitHub を使われている場合は、ご存知の方法で操作してください。
基本的には以下のステップとなります。

1. GitHub にサインアップします。 
2. レポジトリをフォークします。
3. ブランチを作ります。
4. コードを書いたり修正します。
5. 変更を自分のブランチにコミットします。
6. 開発が終われば Pull Request をします。

コミュニティの力でより充実したライブラリにしたいと思っていますので、
是非フィードバックをお願いします。

※尚、これまでのサイトは引き続き残っていますが、今後モジュールは更新しない予定です。

- 中村 憲一郎


Service Update 1 for Dynamics CRM Online 7.1.1 がリリースされました!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

Dynamics CRM Online の管理者様には既に電子メール (英語) で通知されているとおり、Dynamics CRM Online 2015 Update 1.1 (7.1) に修正プログラムがリリースされました。

日本データーセンターにて管理されている CRM Online 組織 (URL に crm7 が付帯する組織) は、2015 年 11 月 17 日の夜以降に適用されております。

APAC (アジア太平洋地域) のデーターセンターにて管理されている CRM Online 組織 (URL に crm5 が付帯する組織) は、2015 年 11 月 18 日の夜以降に適用されます。

Microsoft サポート技術情報 :
URL: https://support.microsoft.com/en-us/kb/3104429

 
概要

- Dynamics CRM Online 2015 Update 1.1 (7.1) へのリリースです。設置型にはこのリリースはありません。
- エクスポートした Microsoft Excel でコピー/貼り付けを行うとエラーが発生する、印刷すると Microsoft Excel に問題が発生する等、複数の修正がされてます
- お客様の Dynamics CRM Online 組織に自動でアップデートされます。お客様はこの修正プログラムをスケジュールする必要はありません。
- 修正された内容等の詳細はサポート技術情報 3104429をご参照ください
- 適用後のバージョンは以下の通りです

 

Dynamics CRM のバージョンの命名規則については、こちらを参照してください。


- 野田 良二

 

Dynamics CRM 2015 Outlook 同期に関するホワイトペーパー その 3

$
0
0

みなさん、こんにちは。

前回に引き続き Outlook クライアントの同期に関するホワイトペーパーを紹介します。
本記事はシリーズもののため、前回の記事を見られていない方はご覧ください。

Dynamics CRM 2015 Outlook 同期に関するホワイトペーパー その 1
Dynamics CRM 2015 Outlook 同期に関するホワイトペーパー その 2

Microsoft Dynamics CRM: How it works documentation:   
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=48718

今回は、Dynamics CRM 2013 / 2015 の特定のシナリオにおいて、
各コンポーネントやプロセスがどのように関わって同期されるかを紹介します。

Dynamics CRM 2013 / 2015 における同期処理

Outlook クライアントの同期は、フィルターで定義した条件に基づき同期されます。
最初に CRM から Outlook にレコードが複製され、その後 CRM または Outlook 上で
変更されたものは、システムフィルターの条件に基づき同期されます。

Outlook クライアントでアイテムを変更

以下の図は、同期されている取引先担当者のレコードを Outlook クライアントで変更した際の
同期の流れを示しています。

変更は Outlook クライアントのローカルデータベースに格納され、同期処理のタイミングで
CRM に反映されます。
ポイントは、Outlook クライアントがローカルデータベースから
キャッシュをすべて読み込み終わる前に変更操作を行うと、ステップ 2 で検出されないため
同期されません。これらの問題に対処するため Outlook クライアントはアイテムの更新日時と
同期ステータスを記憶し、それらをもとに MAPI コンテンツを作成します。
これにより最後に同期されたのちに変更した操作も次回の同期対象となります。

image

Dynamics CRM でアイテムを変更

以下は、同期されているレコードを CRM でレコードを変更した場合の同期の流れを示しています。
Outlook クライアントからサーバー上の PrepareSync API が呼ばれ、最新の同期から変更された
アイテム情報が返却されます。
その後、Outlook クライアントのローカルデータベースに格納され、
Outlook クライアントに反映されます。

image

変更のマージ

Outlook クライアントの同期は Outlook → CRM、CRM → Outlook と双方向です。
同期が実行されるとそれぞれのアイテムは最新バージョンとして XML ファイルに記録されます。
アイテムが Outlook または CRM のいずれかで変更されると、変更日時から判断し、
XML ファイルと最新のアイテムの列を比較し変更が同期されます。
Outlook CRM の両方で変更が行われた場合、最新の変更が優先されそれ以前の変更を上書きします。

以下の例では、3 つのフィールドを変更した際のシナリオです。フィールド AB のように
Outlook と CRM の両方で変更された場合、同期が実行されると XML ファイルと比較が行われ
Outlook よりCRM 側の変更日時が新しいため CRM 側の変更が同期されます。
そのため、Outlook 側の変更は失われます。

image

アドレス帳の同期処理

Outlook クライアントでは、Outlook 上で電子メールや予定を作成する場合、
宛先に CRM 上の取引先担当者を設定することが出来ます。宛先に設定できるエンティティは、
既定では取引先担当者のみですが、取引先企業や潜在顧客も表示させることが可能です。

 

同期ルールまとめ

Outlook クライアント上の操作における同期のタイミングを示したものです。
Yes は操作してすぐに同期されることを意味しています。
Explorer は Outlook のビュー、
Inspector はビューからアイテムをダブルクリックして表示される画面を示しています。

image

* CRM からレコードを削除する場合、追跡しないボタンをクリックしたのちに出力される
ダイアログで明示的に削除を選択する必要があります。

同期に関連する設定

Outlook クライアントの設定(Outlook クライアントのファイル>CRM>オプション)

設定説明
Outlook 取引先担当者の [会社] フィールドを更新しますOutlook 取引先担当者の会社フィールドを更新する
このコンピューターを、Outlook とユーザーの主要な Microsoft Dynamics CRM 組織との間で同期を実行する、クライアントに設定する同期クライアントの設定
CRM​​ の項目を同期するための同期間隔を設定するOutlook との自動同期をスケジュール

 

CRM のシステム設定

設定説明
未承認のユーザーとキューの電子メール処理

電子メール アドレスがシステム管理者に承認されているユーザーおよびキューのみの電子メールの処理を許可する場合は、以下のチェック ボックスを選択します。
- 承認されたユーザーのみの電子メールを処理する
- 承認されたキューのみの電子メールを処理する

Exchange フォルダーに対するフォルダーレベルの追跡を使用Exchange 追跡フォルダーを設定し、メッセージをそれらのフォルダーに移動して、実質的にすべてのデバイスで自動的に追跡することができます。
CRM ユーザー間で送信された電子メールを 2 つの活動として追跡CRM​​ ユーザーの間で 2 つの電子メール活動、つまり送信者と受信者に電子メール活動が 1 つずつ作成されます。


その他、同期に関するよくある質問もガイドには記載されていますのでご覧ください。

まとめ

3 回に渡り Outlook 同期について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
Outlook クライアントは、日ごろからよく利用する Outlook から CRM をご利用いただける
利用者にとってメリットが大きいツールです。一方、Outlook クライアントの同期処理は
パフォーマンスに直結するため、適切な設定を意識する必要があります。
この記事を皆様に役に立つものとなることを期待しています。

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

Microsoft.Xrm.Data.PowerShell サンプルをお試しください!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

先日ご案内したように、Microsoft.Xrm.Data.PowerShell とともにサンプルも GitHub に移行しました。

サイト: https://github.com/seanmcne/Microsoft.Xrm.Data.PowerShell.Samples

サンプルの種類

現在は以下のサンプルが公開されています。

[CRM ユーザーの登録サンプル]
Dynamics CRM オンライン用と設置型用それぞれにサンプルがあります。

[複数組織への操作]
スクリプト内で複数の組織に接続するサンプルです。ある組織から取得したデータを他の組織に
作成ような作業で利用できます。

[CRM 言語の有効/無効]
言語の有効化と無効化、および一旦無効にして再度有効化する場合に、各ユーザーの言語設定の
バックアップと再設定を行うサンプルです。

[Dynamics CRM ユーザー設定の更新]
Dynamics CRM ユーザーの設定を更新するサンプルです。一括で同じ設定を複数のユーザーに適用
する場合などに活用できます。

サンプルのダウンロード方法

1. ブラウザで次のリンクへ移動します: https://github.com/seanmcne/Microsoft.Xrm.Data.PowerShell.Samples

2. 画面左下にある “Download ZIP” ボタンをクリックします。
image 

3. 任意の場所に保存して、解凍します。


4. 解凍したフォルダ内の Microsoft.Xrm.Data.PowerShell.Samples フォルダ内にサンプルがあります。

ReadMe の確認方法

各サンプルには README.md が含まれますが、このファイルは GitHub 上で表示されることを前提と
されているため、以下の手順で確認してください。例えば AddCrmOLUsersFromCSV サンプルを
確認する場合は以下の手順となります。

1. サンプルのサイトに移動します。https://github.com/seanmcne/Microsoft.Xrm.Data.PowerShell.Samples

2. Select Microsoft.Xrm.Data.PowerShell…. リンクをクリックします。
image 

3. AddCrmOLUsersFromCSV フォルダーをクリックします。

4. README.md が表示されていることを確認します。

フィードバック

もしサンプルについてのご意見やご感想があれば こちらから投稿してください。

是非一度お試しください。

- 中村 憲一郎

本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

 

Microsoft.Xrm.Data.PowerShell が PowerShell Gallery に公開されました

$
0
0

みなさん、こんにちは。

以前紹介した Dynamics CRM 組織用の PowerShell モジュールですが、
インストールを簡易化するため、PowerShell Gallery に公開しました。

モジュールの概要は以下をご覧ください。
Dynamics CRM: 組織用 PowerShell の紹介

PowerShell Gallery とは

 

https://www.powershellgallery.com/

PowerShell Gallery は DSC (Desired State Configuration) のリソースや
PowerShell コマンドを公開できるレポジトリで、PowerShellGet モジュール
を利用して簡単に検索やダウンロードができる仕組みを提供します。
※現在はまだプレビューです。

Windows 10 をご利用の場合は既定でモジュールが組み込まれていますが
それ以外の場合には、上記サイトから必要なモジュールをダウンロード
してください。

モジュールの検索

モジュールは Find-Module コマンドで検索が可能です。

1. PowerShell を起動します。

2. 以下のコマンドを実行します。
> Find-Module Microsoft.Xrm.Data.PowerShell

3. 以下のように結果が表示されます。

image

モジュールのインストール

モジュールは Install-Module コマンドで行えます。

1. 管理者権限で PowerShell を起動します。

2. 以下のコマンドを実行します。
> Install-Module Microsoft.Xrm.Data.PowerShell
※現在のユーザーでのみ利用する場合は -Scope CurrentUser をつけます。

モジュールのアンインストール

モジュールは Uninstall-Module コマンドで行えます。

是非一度お試しください。

- 中村 憲一郎

Dynamics CRM: 仮想環境におけるメモリ管理

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今回は、弊社が提供しているブログ Dynamics CRM in the Fieldの記事より
仮想環境におけるメモリ管理のポイントについて紹介します。
本記事で紹介する方法は設置型でのみに有効な方法です。

情報元: Memory management for Dynamics CRM in a virtual environment

====================================================

Hyper-V や VMware など Dynamics CRM を仮想環境内に構築されている場合、
仮想環境のメモリ設定が Dynamics CRM のパフォーマンスに大きく影響する場合があります。

先日、あるお客様環境のすべての Dynamics CRM サーバーにパフォーマンスカウンターを設定し、
パフォーマンスレビューを実施したところ、バックエンドサーバー上で興味深いデータが
検出されました。Available Mbytes やその他の主要なカウンターは閾値内にも関わらず
Pages/sec カウンター値のみ閾値を超過していました。

Available MBytes
実行中のプロセスに使用できる物理メモリのサイズ (MB 単位) を測定します。

Pages/sec
ハード ページ フォールトを解決するためにディスクから読み取られた、
またはディスクに書き込まれたページの数を測定します。

このバックエンドサーバーは、プラグインのロード処理や非同期サービスが実行されており、
かつ VMware の仮想環境で構成されていることがわかりました。

※ Dynamics CRM における仮想環境のサポート情報は以下を参照ください。
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh699671(v=crm.6).aspx#Server_virtualization

この仮想マシンの設定を確認したところ、メモリの割り当て設定が Microsoft の推奨と異なり
予約されたメモリの割り当てが 0 MB でした。実際は、スワッピングやダブルページングなどの問題を
回避するため、予約されたメモリをすべて割り当てことを推奨しています。
詳細は、VMware white paperを参照ください。

ハードウェア仮想テクノロジーは、ハードウェアリソースを有効に活用できますが、
仮想環境内で動作しているソフトウェアは、物理的な制約、特にパフォーマンスの
制約の影響を受けます。

これらの設定はシス303030テムの安定化、パフォーマンスや可用性に重要な意味を持ちます。
もし、Dynamics CRM が仮想環境上で動作している場合、仮想ソフトウェアのプロバイダーが提供する
ベストプラクティス、特にメモリ管理のベストプラクティスを理解する必要があります。

Support for Microsoft Dynamics CRM 4.0 and Microsoft Dynamics CRM 2011 on a computer that is running Windows Server 2008 Hyper-V:
https://support.microsoft.com/en-us/kb/957054

====================================================

まとめ

仮想環境にて Dynamics CRM をご利用されている場合、利用している仮想テクノロジーの
ベストプラクティスを合わせて参考にする必要があります。

- プレミアフィールドエンジニアリング 河野 高也

Microsoft Dynamics CRM 2016 を提供開始しました!!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

待望の Microsoft Dynamics CRM 2016 の提供がいよいよ始まりました。
まずは Microsoft Dynamics CRM Online の体験版からバージョンが新しくなります。

情報元: Microsoft Dynamics CRM 2016 を提供開始: インテリジェント カスタマー エンゲージメント の新しい時代の幕開け

=================== 以下抜粋 ===================

今日、Dynamics CRM 2016の提供開始を皆さまにお知らせできることを大変うれしく思います。この新しいリリースは、単に最新なだけではなく、私たちのインテリジェント カスタマー エンゲージメントの探求の旅における大きな前進を象徴するものです。

過去数年間にわたり、私たちはCRMのオファリングをマイクロソフトのパワーをフル活用できるものに変えていくことに注力してきました。営業、サービス、マーケティング、そしてソーシャル エンゲージメントの領域で企業がすばらしいカスタマー エクスペリエンスが提供できるよう、インテリジェント クラウドの力を利用するのです。私たちの戦略は明確です。企業がカスタマー エクスペリエンスをパーソナライズ(personalizeできるようにすること ― お客様に最適なときに最適な場所で最適なコンテンツでエンゲージできるようにする。企業により能動的(proactiveにアクションがとれるツールを提供し、分析能力を提供することでトレンドを予期(predictしたりパターンを察知したりできるようにすること ― お客様のニーズや要求を先取りできるようにする。

クラウドサービスのCRM Onlineとオンプレミスの両方の形、44言語、130の国や地域で提供されるDynamics CRM 2016は、従業員がお客様にあらゆるチャネルでエンゲージし、最適なエクスペリエンスを提供することを支援します。私たちは、プロダクティビティとインテリジェンスの領域でマイクロソフトが提供しうるすべてを統合された環境に注ぎ込んでいるのです。Cortana アナリティクス スイートの高度な分析機能やマシン ラーニング機能を持ち込み、営業やカスタマー サービス、ソーシャルの領域におけるインテリジェントで順応型のプロセスの初版を作っています。

  • クロスセル レコメンデーションを活用したインテリジェントな営業で、営業担当者はお客様が必要とする製品やサービスを予測できる。*
  • ナレッジベース記事の推奨機能を活用したインテリジェントなカスタマー サービスで、サービス担当者の問題解決力を向上し解決時間を短縮。*
  • マシンラーニングが強化する感情分析、膨大なソーシャル データからサポート案件やリードになる投稿を検知する機能を使って、インテリジェントなソーシャルを実現。
  • Delveの関連性の高いコンテンツの表示機能で、インテリジェントなコラボレーションを実現。

上記に加え、プロダクティビティ、モバイル、そしてカスタマー サービスの領域で多くの機能強化を提供しています。

  • プロダクティビティ– CRM 2016の機能はOffice 365をはじめとするプロダクティビティ ツールとシームレスに統合されています。CRM 2016では、Outlook用CRMアプリの強化、没入型Excelエクスペリエンスのテンプレートの提供、営業用Wordドキュメント作成のシンプル化、SharePoint、Office 365 Groups、OneDrive for Businessに保存されたドキュメントへのシームレスなアクセスを提供しています。
  • モバイル– CRM 2016では、スマートフォンやタブレットによるオフラインアクセス*、タスクベースのモバイルアプリの作成、Microsoft IntuneによるMAM (モバイル アプリケーション管理)、活動、取引先企業、営業案件といったCRMデータのCortanaでのアクセス、そしてショートメッセージ(SMS)を使ったDynamics Marketingによるモバイルマーケティング(4か国のみ* ) が可能になります。
  • 統合サービス– CRM 2016は、お客様によるセルフサービス、エージェントによる支援サービス、そしてフィールド サービスまでを統合するカスタマー サービスの統合ソリューションを提供します。2015年春に実現したParatureのナレッジ管理の統合に加えて、今回はインタラクティブ サービス ハブによる役割に応じたエージェント用環境を提供するほか、統合されたナレッジ管理、カスタマーボイスをとらえるアンケート機能*、そしてFieldOneによるフィールド サービス機能* を提供します。

今日お届けできる機能については、CRMチームも私も大変うれしく思っています。そして探求の旅の次のステージにもわくわくしています。私たちはこれからもインテリジェント クラウド プラットフォームの力をビジネス アプリケーション サービスに生かしていく努力を続けます。これにより企業の能力は一層ひきだされ、能動的なアクションが可能になります。コストが削減され、お客様のロイヤリティが上がります。例えばFieldOneのフィールドサービスの機能をAzure IoTスイートと組み合わせれば、メンテナンスの予想が可能になり、トラブルシューティングを基本としたサービスモデルから故障前の予防型サービスが可能になります。時間の節約にもなりますし、効率と計画性も上がり、結果、お客様のロイヤリティが上がります。

インテリジェント カスタマー エンゲージメントがDynamics CRM 2016とともに到来しました。このリリースにより、私たちはCRM市場におけるリーダーのポジションをさらに強固にし、何より重要なこととして私たちのお客様により多くの価値をお届けできます。ぜひ新しい機能を試してみてください!

----------

* 印のついた機能は、2016 提供開始よりやや遅れての提供を予定していたり、Preview 機能として提供されるものです。なお、FieldOne はコミュニティによるサポートとなり、SMSを使ったモバイルマーケティング機能は日本市場では提供されません。

このブログ記事は、2015年11月30日に米国のブログで公開された Microsoft Dynamics CRM 2016 Now Available:  Ushering in a New Era of Intelligent Customer Engagementの抄訳です。

=================== 抜粋ここまで ===================

是非新しく体験版を申し込んでいただき、新しいバージョンの Dynamics CRM をお試しください!

- 中村 憲一郎

Dynamics CRM 2016 SDK 8.0.0 がリリースされました!!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

先日提供が開始された Microsoft Dynamics CRM 2016 に対応した
SDK 8.0.0 がリリースされました。以下の リンクよりダウンロード可能です。

Microsoft Dynamics CRM Software Development Kit (SDK) for CRM Online and on-premises CRM 2016
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=50032

Dynamics CRM 2016 で提供される新しい SDK の情報は今後順次紹介して
行きますので、お楽しみに!

‐ 中村 憲一郎


Dynamics CRM 2016 新機能: ソリューションフレームワークの拡張 その 1

$
0
0

みなさん、こんにちは。

今回から数回で、Dynamics CRM Online 2016 で拡張されたソリューション
フレームワークの機能を紹介します。

概要

これまで、本番環境へリリースしたマネージドソリューションに対して新しい
バージョンのソリューションをリリースする場合、以下の問題がありました。

- ソリューションの合計数が増える
- 他の環境に展開する場合に、リリースするソリューション数が増える
- 他のソリューションが混在する場合、インポート順に蓄積されるため結果が
想定と異なる場合がある
- ソリューションに既定の設定も含まれるため、展開先の設定を上書きしてしまう
- パフォーマンス問題

今回のリリースではこれらの問題を解決すべく、以下の機能が追加されます。

- パッチソリューションの作成
- パッチは常にベースソリューションのすぐ上の階層にインポートされる
- メジャーバージョンリリース時に、ベースソリューションとパッチをすべて
統合して 1 つのソリューションにする
- より柔軟な要素のエクスポート
- コンポーネントの削除
- パフォーマンスの改善

これらの機能は GUI からも SDK からも操作が可能になっています。

ベースソリューションとパッチソリューション

以下の図はベースソリューションである Solution A (バージョン 1.0.0.0) と
パッチソリューションを示しています。

[ベースソリューションとパッチソリューション]
image

ベースソリューションからパッチソリューションを作成する場合は
GUI 上からパッチを作成するか、 CloneAsPatchRequest メッセージを
利用して作成します。

本番などリリース先の環境に展開した場合に、他のマネージド
ソリューションが存在しても、ベースソリューション階層の上に
パッチソリューションは展開されます。

[パッチ適用時の階層]
image

ソリューションのマージ

ベースソリューションと複数のソリューションを次のバージョンの
ベースとしてマージすることができます。

下の図では、ベースソリューションである Solution A バージョン 1.0.0.0
に対して 3 つのパッチソリューションが作成されていますが、GUI から
または CloneAsSolutionRequest メッセージを利用して Solution A 1.1.0.0 の
作成を行っています。

この場合 1.1.0.0 バージョンのソリューションはこれまでのすべての要素を
含むソリューションとなります。

[ソリューションのマージ]
image

要素の削除

カスタムエンティティなど、既存のソリューションに含まれる要素が
新しいバージョンのソリューションには含まれない場合、完全に移行
することで要素を削除することが可能です。こちらも GUI からの操作
または DeleteAndPromoteRequest メッセージを利用して行えます。

まとめ

今回は Dynamics CRM 2016 で提供されるソリューションフレームワークの
機能概要を紹介しました。次回からは実際の動作をハンズオン形式で紹介
しますので、お楽しみに!

- 中村 憲一郎

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

Dynamics CRM 2016 新機能: ソリューションフレームワークの拡張 その 2 パッチソリューション

$
0
0

みなさん、こんにちは。

前回に引き続き、Dynamics CRM Online 2016 で拡張されたソリューション
フレームワークの機能を紹介します。前回は拡張された機能の概要を紹介
しましたが、今回はパッチソリューションの動作を実際に確認してみます。

事前の準備

今回の機能を試すには、開発環境とリリース先の環境が必要となります。
体験版をサインアップするか、設置型の場合は複数の組織を作成してください。

今回は以下の作業を行います。

- カスタムエンティティを 1 つもつベースソリューションの作成
- ベースソリューションに対してパッチソリューションの作成
- パッチソリューションでカスタムエンティティに対してフィールド追加

ベースソリューションの作成

以下の手順でベースソリューションを作成します。

1. ブラウザで開発環境に接続し、設定 | カスタマイズ を選択します。

2. 発行者をクリックして「新規」ボタンをクリックします。

3. 表示名に「CRM 2016 Test」名前に「CRM2016Test」と入力します。
また接頭辞を test にして、「保存して閉じる」ボタンをクリックします。

4. 設定 | カスタマイズ | ソリューションを選択します。

image

5. 「新規」ボタンをクリックして、発行元に作成した発行者レコードを
指定します。

6. 表示名に「ソリューション A」、名前に「SolutionA」と入力します。

7. バージョンに 1.0.0.0 を指定して、「保存」ボタンをクリックします。

8. ソリューションが一旦保存されたら、新規 | エンティティをクリックします。

image

9. 以下のようにカスタムエンティティを作成します。「保存して閉じる」
をクリックします。

image

10.  「すべてのカスタマイズの公開」をクリックします。
image

11. 「ソリューションのエクスポート」をクリックしてソリューションを
エクスポートします。パッケージの種類にて「マネージド」を選択して、
エクスポートします。

image

以上でベースソリューションの作成は完了です。

パッチソリューションの作成

次にパッチソリューションを作成します。

1.  設定 | カスタマイズ | ソリューションに移動し、ソリューション A を選択します。

2. 「修正プログラムの複製」ボタンをクリックします。このボタンをクリックする
ことでパッチソリューションを作成できます。

image

3. 任意のバージョン番号を入力します。ここでは既定のまま「上書き保存」を
クリックします。

image

4. ソリューション一覧にパッチソリューションが作成されます。名前と説明は
自動的に付与されます。

5. 作成されたソリューションを開きます。ベースソリューションのコンポ―ネント
も含まれない空のソリューションとなっています。「既存の追加」ボタンより
「エンティティ」を選択し、ベースソリューションに含まれるカスタムエンティティ
を選択して「OK」ボタンをクリックします。

image

6. どの要素を含めるか選択する画面が表示されます。このように含める要素を
細かく指定することができます。「すべての資産を追加」のチェックボックスを
外してから、メインフォームのみ選択して「完了」をクリックします。

image

7. 追加したカスタムエンティティを展開してメインフォームが追加されて
いることを確認します。

8. フィールドをクリックして「新規」ボタンをクリックします。

image

9. 以下のように表示名、名前を入力し、それ以外は既定のまま作成します。

image

10. フォームよりメインフォームを開き、作成したフィールドをメイン画面の
任意の場所に配置します。「保存して閉じる」ボタンをクリックします。

image

11. 左側のナビゲーションペインで「コンポーネント」を選択して、「すべての
カスタマイズの公開」をクリックします。

12. 公開完了後、「ソリューションのエクスポート」ボタンをクリックします。
こちらもマネージドとしてエクスポートします。

ベースソリューションのロック

パッチソリューションを作成すると、ベース側で変更が行われないように自動的に
ロックがかかります。パッチソリューション作成後にベースソリューションを
開くと以下のメッセージが表示されます。

image

ターゲット環境へのインポート

最後にエクスポートしたベースソリューションとパッチソリューションを
ターゲット環境へインポートします。

1. ブラウザでターゲット組織に接続し、設定 | カスタマイズ | ソリューションを
選択します。

2. 「インポート」ボタンをクリックして、パッチソリューションのインポートを
試みます。

image

3. ベースソリューションが必須のエラーが���て失敗します。

4. ベースソリューション、パッチソリューションの順番でソリューションを
インポートします。問題なくインポートできることを確認します。

まとめ

今回のリリースでは、上記で紹介した通り、ベースソリューションとパッチ
ソリューションの機能を提供することでより明確にソリューションの更新方法を
提示しています。これまでベースソリューションを更新し続けて開発している
場合にも、是非こちらの方法を一度お試しください。

次回はソリューションのマージを紹介します。

- 中村 憲一郎

 

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

Dynamics CRM 2016 新機能: ソリューションフレームワークの拡張 その 3 ソリューションのマージ

$
0
0

みなさん、こんにちは。

前回に引き続き、Dynamics CRM Online 2016 で拡張されたソリューション
フレームワークの機能を紹介します。前回は拡張された機能の概要を紹介
しましたが、今回はソリューションマージの動作を実際に確認してみます。

過去の記事は以下のリンクよりご参照ください。

ソリューションフレームワークの拡張 その 1
ソリューションフレームワークの拡張 その 2 パッチソリューション

事前の準備

前回作成した環境をそのまま利用します。

パッチソリューションの追加

前回ベースソリューション 1 つとパッチソリューション 1 つを作成しましたが
追加でもう 1 つパッチソリューションを作成します。

1. ブラウザで開発組織に接続します。

2. 設定 | カスタマイズ | ソリューションに移動し、ソリューション A を選択します。

3. 「修正プログラムの複製」ボタンをクリックします。バージョンは既定のままで
作成します。

image

4. 作成したパッチソリューションを開きます。

5. 新規 | エンティティよりカスタムエンティティを追加します。

image

6. 以下のように表示名と名前を指定して保存します。

image

7. カスタムエンティティ追加後、「すべてのカスタマイズを公開」ボタンを
クリックします。

8. カスタマイズの公開完了後、「ソリューションのエクスポート」より
ソリューションをマネージドソリューションとしてエクスポートします。

image

ソリューションのマージ

現時点でベースソリューション 1 つとパッチソリューションが 2 つありますが、
これらをマージするには新しいバージョンのソリューションを作成します。

1. 設定 | カスタマイズ | ソリューションへ移動します。

2. ソリューションの一覧よりベースソリューションを選択します。

image

3. 「ソリューションの複製」ボタンをクリックします。

image

4. ソリューションに対する複製画面が表示されます。バージョンがパッチで
選択できるものより上位のものであることを確認して、「上書き保存」を
クリックします。

image

5. 複製が完了すると、ベースソリューションおよびパッチソリューションが
すべて消えて、アップグレードしたソリューションのみが表示されます。

image

6. 作成されたアップグレードソリューションを開いて、これまでに追加した
カスタマイズがすべて含まれていることを確認します。

[カスタムエンティティ]
image

[カスタムフィールド]
image

まとめ

ベースソリューションを起点にパッチソリューションを作成していき、
ある段階でそれらをまとめて新しいバージョンのソリューションを作成。
それを新しいベースソリューションとしてまたパッチを作成していくと
いう開発サイクルが提示されています。

またソリューションのマージを行うことで、新しい環境にソリューションを
展開したい場合にも 1 度のインポートで行えるメリットがあります。

次回はマージソリューションを本番環境にリリースした場合の挙動と
コンポーネントの削除について紹介します。おたのしみに!

- 中村 憲一郎

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

Dynamics CRM 2016 新機能: ソリューションフレームワークの拡張 その 4 ソリューションのアップグレード

$
0
0

みなさん、こんにちは。

前回に引き続き、Dynamics CRM Online 2016 で拡張されたソリューション
フレームワークの機能を紹介します。前回は拡張された機能の概要を紹介
しましたが、今回はソリューションアップグレードの動作を確認してみます。

過去の記事は以下のリンクよりご参照ください。

ソリューションフレームワークの拡張 その 1
ソリューションフレームワークの拡張 その 2 パッチソリューション
ソリューションフレームワークの拡張 その 3 ソリューションのマージ

事前の準備

前回作成した環境をそのまま利用します。

ソリューションから不要なコンポーネントの削除と追加

前回マージを行ったソリューションから既存コンポーネントを削除し、
新しいコンポーネントを追加します。

1. ブラウザで開発環境へ接続します。

2. 設定 | カスタマイズ | ソリューションよりマージしたソリューションを
開きます。

3. エンティティの一覧より「カスタムエンティティ1」を削除します。

image

4. 新規 | エンティティより「カスタムエンティティ3」を追加します。

image

5. エンティティ作成後、「すべてのカスタマイズの公開」をクリックします。

6. 公開完了後、「ソリューションのエクスポート」よりマネージド
ソリューションとしてエクスポートします。

パッチソリューションとアップグレードソリューションのインポート

次にリリース環境での動作を確認します。

1. リリース環境にブラウザで接続し、設定 | カスタマイズ | ソリューション
へ移動します。今回追加したパッチソリューションをまずインポートします。

image

2. 次に作成したマージソリューション (アップグレードソリューション) を
インポートします。インポート時に、以下のダイアログが表示され、
アップグレードソリューションであることがわかります。

image

3. インポート完了後、設定 | カスタマイズ | カスタマイズより、「システム
のカスタマイズ」を開きます。

image

4. アップグレードソリューションでは削除した「カスタムエンティティ1」が
含まれている事を確認します。これは期待された動作です。

image

コンポーネントの削除

最後にアップグレードソリューションで削除したカスタムエンティティ1 の
削除をリリース環境でも適用します。

1. 設定 | カスタマイズ | ソリューションへ移動し、ベースソリューションで
あるバージョン 1.0.0.0 のソリューション A を選択します。

image

2. 「ソリューションのアップグレードの適用」をクリックします。以下の
メッセージが消えるまで待ちます。

image

3. アップグレードが適用されると最新のバージョンのみが表示されます。

image

3. アップグレード完了後、再度「システムのカスタマイゼーション」より
カスタムエンティティを確認します。期待通り「カスタムエンティティ1」が
削除されている事を確認します。

image

まとめ

今回のリリースでは本番環境へのリリースがよりわかりやすくなりました。
またコンポーネントの削除やより詳細なコンポーネントのエクスポート、
インポートを実現しています。

次回は SDK を利用した場合の手順を紹介します。お楽しみに!

- 中村 憲一郎

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります

Service Update 2 for Dynamics CRM Online 7.1.1 がリリースされました!

$
0
0

みなさん、こんにちは。

Dynamics CRM Online の管理者様には既に電子メール (英語) で通知されたとおり、Dynamics CRM Online 2015 Update 1.1 (7.1) に修正プログラムがリリースされました。

先月の Service Update 1 for Dynamics CRM Online 7.1.1に続き、Service Update 2 for Dynamics CRM Online 7.1.1 の修正プログラムが適用されております。

 

Microsoft サポート技術情報 (英語のみ)
URL: https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3110335

 

概要

- Dynamics CRM Online Update 1.1 (7.1) へのリリースです。設置型にはこのリリースはありません
- Dynamics CRM Online Update 1.1 (7.1) の組織へは自動でアップデートされております
- 修正された内容等の詳細はサポート技術情報 3110335を参照してください
- 修正プログラム適用後のバージョンは以下の通りです

 

Dynamics CRM のバージョンの命名規則については、こちらを参照してください。

- 髙島 樹里

本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

 

Viewing all 589 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>